ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、hiduka@hotmail.comにお願い申し上げます。
…で、この日記の読者の方は、通信兵なぞをプレイしてなにが面白いのだろうか? と思うだろうが、これがまたけっこう面白い。そりゃ、ただひたすら戦争をやっているだけならば面白くもないが、正体のほかのメンバーと会話したりするだけでも、結構やることがたくさんあって、なかなかプレイし甲斐があるのだ。まあ、そういうシーンをワリとたくさん設けてくださるGMなのだが。
で、仲間と連んでみたり、三角関係を作ってみたり、修羅場を作ってみたり、ストーカーの真似事をしてみたり、セクハラ発言(笑)をしてみたりしているわけだ。
花輪和一『刑務所の中』
お薦め。面白い。
いや、対して面白い物ではないのだが(どっちだよ)。
ただひたすら刑務所の日常を描いた漫画。山も谷もあったものではないが、資料本として考えると極めて良質。刑務所の中の様子が図解で伝わってくる。解く日値すべきは、毎回、今日はなにを食べたと、ただひたすら食事の献立が画になっていること。刑務所の中も悪くないかも(笑)と錯覚になってしまう一品だった。
「おお! どんなアクションが!?」
いや、チャクラのお仕事は、赤ちゃんを拾ってさあ大変。
「…おい」
いやいやいやいや。これがまた結構楽しいシナリオでな。チャクラもギャグシーンあり、シリアスありと、ちゃんと主人公しているぞ。
二本目。テーマタロットエグゼク「Price of Life」。
エグゼクの知り合いが誘拐され、エグゼクが現金の輸送役に命じられるというお話。陰謀や思惑は複雑に絡み合い、最後に、予想外のどんでん返しが…あると、良いなぁ。
なかなかハードボイルドで、サイバーパンクした、良い感じのシナリオだと思う…のだが…
「シナリオ作るにあたって、調査不足が露呈していますな」
ぐふ(吐血)。誘拐と交渉のセオリーをもうちょっと調べないと雰囲気が出ないかも…。
「おいおい」
まあ、ホラー(というかスプラッター)で想定クリアパーセント40%のシナリオだし。全滅のワリに、PLの反応は、おおむね上々。ちょろちょろと改善点を窺ったので、改善点について近日中に改氏にメールを出そうかと思っている。
「そのあと、」
横浜にて、攻殻機動隊最新刊、第五巻を観る。相変わらず素晴らしい世界の書き込み。
第9話の、チャットシーンは感涙もの。
「『委員長を虐めるな』という書き込みに、妙なリアリティがあったり」
FEARの新作『エンゼルギア』を読む(買っていません)。
………なあ、縦揺れと、横揺れ、どっちがよいと思う?
「は?」
いや、この作品、PLとして指揮官が出来るのだが、女指揮官キャラにして、乳を縦に揺らすのと横に揺らすの、どちらがウケが取れるかなぁと。
「種ガン(ガンダムSEED)かよっ!?」
だって、なぁ。ほかになにをしろというのだ、この作品。MoE(萌え)システムとか言うし、ガンパレですか? って感じだし。なんか、ヒロイン級のNPCには、感情変化の設定資料が載っているし、つまり、我々に萌え萌えなセッションをしろ、というか、それ以外するなと言いたいのか? いやまあ、もちろん、どんなシステムでも、渋くできたりギャグにできたり萌え萌えにできたり、色々できるので、このシステムだって、萌え萌え以外できないって訳じゃないのだが。正直、ドラゴンアームズ以上に拒絶感が強くて…オナカイッパイデス。あう。
「だからと言って、艦が攻撃を喰らうたびに『きゃあ!』とか言って乳を揺らすのが使命というのは、正直どうよ?」
ほら、ウケは取れそうだし。
ええと…ただまあ、真面目な話をすると、MoEシステム。モード・オブ・エモーションの略で、要は、動いたら動きで返せってことなのだが、これはとても重要なことだとは思う。ボケにはツッコミ。アクションにはリアクション。対話がない会話は発展しようがない。しかも、ここでのリアクションってのは、ただ定型的に返すって事ではなく、段階に会わせたリアクション。相手の発言をよく考え、それに相応しいリアクションを城ってことなわけで。これが、実は以外に難しい物なのです。ここ、TRPGの基本にして深淵だと思う。
あー。この判決は、予想外だったわ。というか、可能性を完全に失念していた?
それはつまり、(自分を含めて、)並みいる法律家や官僚たちが雁首揃えて、無料HPの存在を失念していたわけで、もう、それだけで自称専門家たちの限界を露呈するに足りる事件だったという訳なのだが。なんというか、卿ほど、己の愚かさを呪ったことはないという感じだ。
んで、個人的に検証した結果としては、判決が言うことはおおむね正当だということに。
なぜかというと、プロバイダ責任制限法は、プロバイダがコンテンツを管理していることから、一般条理としてコンテンツに対する管理義務を認め、その、管理義務を根拠に、発信者情報開示を認めているからだ。最近は、プロバイダ責任制限法ではなくプロバイダ責任法と呼ばれ、発信者情報の開示がプロバイダの義務として認められているという誤解が一人歩きしている節がある。しかし、発信者情報開示を定める4条は本来、プロバイダが管理義務を免れる代償として、発信者情報の開示を求めるという構成になっているはずであり、また、そうであるべきである。
そもそも本来、私人であるプロバイダには私人に所有情報を開示する義務はなく、開示しないからといって不法行為を問われる義理もない。名誉毀損や著作権侵害などといった不法行為をしたのは、あくまで情報の発信者であり、サーバーを貸しているプロバイダではない。プロバイダは、あくまで事件の第三者にすぎず、根拠もなしに、第三者の所有物を差し押さえたり、公開を求めることは、法の一般原則に反する。純粋に考えても、幾ら犯罪や不法行為に関係したからといっても、第三者である自分の同意なくして自己の物を差し押さえられたり公開を義務づけられたりするのは、ちょっと待ってくれと言いたくなるであろう。もし仮に、情報を公開するとすれば、それはあくまで第三者の好意にすぎない。誤解している人も多いが、法は、無法を要求するものではなく、それなりに一般人の素朴な感情から考えて納得できるように設計されているものである。
そこで、プロバイダ責任制限法は、そもそもプロバイダに不法行為責任を認める根拠として、「知った後」というような要件を設け、プロバイダに責任が認められる範囲を制限し、同時に、被害者が発信者情報の開示を求めてきた場合に、4条で、被害者の要求が法の要件を満たし、かつ、プロバイダの責任を免責することを条件に、本来は第三者であるプロバイダに、発信者情報の開示をする責任を負わせているのである。
つまり、発信者情報開示を認めるには、そもそも、プロバイダがコンテンツに対して不法行為責任を負いうる状況である必要があるのだ。プロバイダの責任を免責することを条件にしている以上、プロバイダがそもそもコンテンツの管理義務を負わず、したがって不法行為責任を問われることがあり得ないような状況では、そもそも、発信者情報の開示を認めることはできない。それはすなわち、(管理)義務なくして(情報開示)責任を負わせることとなり、法の一般原則に明らかに反することになるためだ。
そこで、今回の件を検討してみよう。新聞報道に寄れば、so-netはコンテンツを管理しておらず、単に、コンテンツを管理していた無料HPを借り受けるに際してプロバイダに提示したメールアドレス情報を管理していたにすぎない。so-netは、そもそも、コンテンツを管理していない以上、コンテンツに対しては何ら管理義務を負っていない。すなわち、so-netは、このコンテンツにまつわるいっさいの不法行為責任を追わないと言うことだ。ということは、不法行為責任を負わない以上、プロバイダ責任を負うことはなく、プロバイダ責任を負わない以上、プロバイダ責任を前提とした発信者情報開示の制度も適用されない。なんども言うように、私人であるプロバイダには、なんの根拠もなく、自分の情報を開示する義務や責任は負っていないのだ。
もちろん、不法行為責任を認めるのと発信者情報開示を認めるのとは、条文も根拠も異なるので、上記のような理論を採用せず、高裁で逆転判決が出る可能性は充分にあるが、もし、そんな判決が出たとすれば、発信者情報開示がプロバイダに認められるのか、その根拠を、しっかりと判決で論じて欲しいところである。
舞台は、ホテル“エリザベス”。
物語は、ドールハウスの娼婦マネキンがホテル“エリザベス”の女主人によって身請けさせられることから始まる。女主人によってメイド修行をするマネキン。マネキンに言い寄る男たち。女主人はそんなマネキンを冷ややかに見つめる。ヴィクトリア調のホテルを舞台に、男と女の愛憎が錯綜する。
っ く わ ー 。 た ま ん ね え !
「びょーきだ」
うひひ。
「つーかさ。それ、N◎VAでやるべきシナリオか?」
うひひ。きこえなーい。
まあほら、テーマタロットはマネキンだし。
ちなみに、PLの反応は、上々。いろいろ、アレでナニなシナリオだけども、面白いシナリオという感想はいただいている。
帰り道。PLのひとりと、シナリオの作り方について話を。
PL「泥棒のふたり組とかが赤ん坊を拾ってしまって、育児に悪戦苦闘するってタイプの映画、外国によくあるじゃないですか。ああいうシナリオ、作りたいんですよね」
私「………シナリオができた」
PL「は?」
私「シナリオができました。チャクラシナリオで、エリスが出てくるの」
PL「はやっ!」
いや、本当に。
「ええ、危ないところでした」
あ、やっぱり、そう思う?
追記:あ、いかん。そういえば、レクスSSS前編で、既知プレイをしたんだっけ。相方と芳ばしいやりとりをしたはずなのに、すっかり忘れていたな(汗)。
「はやっ!?」
まあ、あれだ。気が乗ればこれっくらいのスピードでシナリオを作れるのですよ、自分も。
今回は、かなりの自信作。久しぶりに、人間関係重視の、火塚らしいシナリオに仕上がった。ってゆーかだ。
「うん?」
自分は本来、「猿婿」とか「人魚姫」といった、人間の暗い情念、ちょっとした我が侭が生む悲劇、といった人間関係重視のシナリオを作る方が好きで、自分の本領発揮なわけで、今回は久しぶりに自分の原点に戻った気分なわけだよ。うん。
「派手なシナリオは本来自分に向いていない、と」
そういうこと。
「いやぁ、ヴィクトリア、いいっすね。たまんないっすよ。特に、スカートの丈。スカートの裾をもって歩く様とか、最高ですね」
「はあ。」
「………」
「? どうしました?」
「シナリオ完成」
「は?」
という、会話があったかどうかは不明だが、とにもかくにも、シナリオの骨格が完成する。テーマタロットはマネキン。一カ所だけどうしようかと、処理に悩んでいたところがあったが、これもあっさりとネタを思いつき、完成。………むう、可愛いぞ、女主人。
何となく買った、DVD『シャーロックホームズの冒険』を観賞する。
ああ、いいなぁ。ヴィクトリア。
この、淀んだ空気がたまんねぇ。相変わらずホームズ、口が悪いし、皮肉屋だし。
ちょろっと日本語版を聞いてみたら、随分とソフトな物言いに直されているし。
推理物としてはお粗末だけども、当時の雰囲気を色濃く伝える映像作品として、合格。
疲れた…。
何となく先日手にした堂高しげるの『妹選手権!!』4巻(何故?)を読んでみる。
あ、これ、もしかして、わりと、面白いかも。
こゆいネタときつい皮肉を楽しみたいときにお薦めの一品。
しかして、意外に莫迦にできないのが、コマ割りのうまさ。アングルをこまめに変化させることで、読者の興味を繋いでいる(時折パンチラを混ぜたりしてなー)。
月一会。浅草にどぜうを喰いに行く。
ネギがうまい。
身内でギアアンティーク。段々と、話が核心に迫っていくようで。
みなさん、お久しぶりです。っていうか、二週間以上、放置していました。
ここ最近このサイトの読者になった人からすると「どうしたんだこのサイト?」って感じがするぐらいほったらかしでしたが、二週間ぐらい更新の間隔が開くなんて、“ぷれたつ”では常識です(笑)。最大、三ヶ月ぐらい更新を止めていたこともあったし。で、何事もなく更新を再開して、また更新が止まったり。そんなこんなの繰り返しです。まあ、火塚は基本的にぐうたらな生き物なので、そこら辺、覚悟してつき合ってやってください。
各地のニュースサイトで取り上げられたこともあって急速にヒット件数を伸ばしました。そのお礼といってはなんですが、今日は、無謀にも、ニュースサイトの真似事みたいなことをしてみようかと思います。というか、単にヒット件数稼ぎたいだけですが(駄目じゃん)。
つーても、所詮は火塚のすることなので、情報が二週三週遅れているという感じ。
・レッシグたんの講演録の日本語版フラッシュが公開(White氏経由)
http://ittousai.org/mt/
ここ最近、知的財産に対する意識が急速に高まるの中、下手なネットアイドルよりもよっぽどの影響力を誇る(っていうか、その比較の仕方はどうよ?)、我らがアイドル、レッシグ教授。『コード』『コモンズ』は、webで知的財産を語る場合必読書だから、読んどけって感じです。これでもう、条文マンセーなむかつく法律オタや著作権ゴロにも負けない論陣を張ることも可能だ! 裁判には負けるけどなー(負け犬)。あと、火塚は積み本にしっぱなしで、まだ読んでないけどなー(マテ)。
そんなレッシグたんの生音声を聞けるこの貴重なフラッシュ、レッシグたんの思想や主張、論拠を知るのにも格好のテキスト足りうるわけで、知的財産に興味がある奴は是非聞いとけって一品。
なにやら、大学教授と思えぬほどのあおりのうまさに舌を巻いたが、考えてみれば、アメリカじゃ、大学教授が政治的発言をするなんて当たり前なわけで、まあ、この講演もその延長なんだろうなあと思った。
個人的に感心したのが、著作物の使用を、コピーライトとフェアユースと普通の使用のみっつに分類するくだり。ははあ、私などは、コピーライトとフェアユースの二分類を採用するだけに(修士論文を参考のこと)、目から鱗の目新しさ。そーかそーか、まあたしかに、普通の使用なんていう、もろにプライベートな領域の問題を方の問題として扱う方がおかしいわけで。そういう概念で考えれば、パソコンの登場は、フェアユースの領域を急速に広げ、灰色の、しろとクロトがはっきりしない領域を増やす結果になるという器具はもっともだと思う。特に、アメリカは、著作権の制限につき具体的な条文規定を設けていなかったはずだから、そこら辺を考えれば、その危惧も(日本と比べてさらに痛烈に)もっともだろう。
・CDの再販制度について(バーチャルネットハッカーっ娘 沙耶16歳経由)
http://saya.c-moon.jp/index.php?d=200304-A&cid=8-01#8-01
沙耶ちゃん、よく調べました(なでなで)。
現在の著作権法が、現行の著作権流通を前提にしているとすれば、流通システムであるところの再販制度も合わせて考えなければならないことになるわけで、ここら辺の意見を交換するのは、議論を活性化させるひとつの契機になるかと。
んで、その中で気になった記事をふたつ取り上げる。
「ライフスタイルの変化により、音楽CDが一生の宝物(耐久消費財)であった時代は過ぎ、日常生活の消耗品となっている。 だからこそ、日本で数百万枚のセールや世界で数千万枚のセールを記録するアルバムが年間に何枚も出るのである」
………あー。目から鱗。個人的には、消費されない情報と消費される情報、複製され拡散して価値が出る情報と独占されることで価値が出る情報との齟齬に、著作権問題の本質があるかもしれないとか思ったり(←この、火塚の発声は、いい加減な発声だから信用するな。複製され拡散して価値が出る情報とか書いているけども、例えば、価値を認める主体が誰であるかといった考察がすっぽり抜け落ちているからな)。
・再販制度(※同じCDが全国同じ価格)維持の本当の意味
http://www5a.biglobe.ne.jp/~dhmighty/column-43.htm
一方、こういう事実もある。
確かに、マニアにとっては、マニアックなコンテンツが流通することに優る喜びはないわけだが。………が、例えば、そういうマニアックなコンテンツは、webでこそ流通されるべきであるという考え方もできるわけだ。そもそも、コンテンツ作成によってビジネスを成すという時代事態が、終焉を迎えたのかも、しれないわけで…(結構、まじめに考えています)。
・CCCD入れた途端にファイル破壊
http://memo.st.ryukoku.ac.jp/archive/200304.month/5722.html
http://memo.st.ryukoku.ac.jp/archive/200304.month/5728.html
9〜10日に掛けて、webで話題になったお話と、その続編。
火塚としては、コピーコントロール技術が如何にウィルス的か? というお話として認識しておこう。
・インターネットの歩み
http://www.ieice.or.jp/jpn/books/kaishikiji/200303/200303-1.html
………見つけてきたはいいけども、あんまり面白いこと書いていないかも(苦笑)。
そういや、『インターネットの思想史』って本が面白いですよー真紀奈たんに薦められていたっけ…。読まないとなぁ…。
・娘を差し置いて、最後まで人妻が表紙ですか?(カトゆー家断絶経由)
http://www.animate.tv/news/detail.php?id=ATV030410g&page=&sea=&tid=&rid=
だから、サイト更新している暇ないっちゅーの!
「ピザーラだかピザハットだか、デリバリーピザが、花見客にピザ、お届けしているけど…」
最近は、携帯があるからなぁ、こういうサービスも可能なんだろうなぁ。
我々は、ハム・サラミとチーズとピタ(というパンの一種)とを買い込んで、ワイン片手にお花見。花なぞまともに観やしねえ。
とはいえ花を見に来たので花を観なくてなんとすると、おざなりに花を見上げつつ。
「さくらたん、ハァハァ」
そ・れ・だ・!
「それだ! じゃねえ!」
「ニューロDECK収録シナリオのテストプレイにかこつけて、RLとして遊ぶ」
人聞きの悪い。
「今日は、二本プレイ」
一本は、テーマタロットカリスマ「“HERO”」。
ロックシンガーにつきまとわるストーカーのお話。個人的には、ストーカーにとってはストーカー対象は相対的にカリスマである、ということをテーマにこめたつもりなのだが。
「がしかし、注目されたのはそういうのではなく、ストーカーの電波っぷり」
ゴスロリ電波少女ですが何か? 前世女ですが何か?
つーか、イラストが大活躍。改氏にニューロDECKに登城するゲストのイラストを描いて貰っているんだけども、そのデザインが凄いんだわ。改氏曰く、コンセプトが、
「一目見てプレイヤーがたじろぐようなデザイン」
引きました。PL、猛烈引きました。改氏、貴殿は勝利者です。
いやほんと、このイラストがあるだけで、このシナリオの面白さ、150%アップ間違いなしです。ニューロDECKご購入予定者の皆さま、好ご期待。
二本目は、トーキーシナリオ「そしてまた、太陽は昇る」…先日のセッションの改良版なのだが、正式タイトルは恐らくこれに決定。
久しぶりに、時間制限あり、陰謀炸裂、コンフリクト強烈、推理・謎解き歯ごたえあり、という、実にゲーム的なシナリオに仕上がった。最近珍しいけども、それだけに面白いシナリになったかと思う。PLの反応も思っていたよりも遙かに上々。これなら、自信を持って公表できそうだ。………ただ、問題は、シナリオの、執筆が、大変な、わけで、タダでさえ、情報量が多くて、セッション中は、一杯一杯になっているのに、それを、テキスト化、しなければ、ならないと、考えると、もう、それだけで、鬱に、なる、わけ、で(首吊り)。
使用キャラは、“神無き者”フレデリック・ギャナン(デクストラ=ルナ=ウェントス)。神の神聖を否定する、錬金術師で、大道芸人で、闇医者で、偽造屋だ。忠誠の如何にもうさんくさい錬金術師像を凝縮したようなキャラである。姉を見殺しにした神を呪い、否定し、姉をもしたカラクリ人形を作り上げた。しかし。人形は幾ら精密に作ろうとも、魂が宿ることはない。
とまあ、そういうキャラなのだが(どんな?)。
セッションは、うん。楽しかった。ブレカナSSSの中でもダントツ、できがよいシナリオのひとつかもしれない。相変わらず、イベントで押し込むタイプのシナリオで、GMにとっては動かし難いシナリオなのだが(苦笑)。どうにも、ブレカナのイベントは、強引・一本道というイメージをPLに与えてしまっていけない(だからこそ、それを自然に管理できるGMの腕前が要求される)。
ところでGM。
「なんですか、“ザ・ピンク”tatuyaさん?」
義賊導入のPC2導入なんだけども、義賊の師匠、「殿方がいる異性の心は盗むな」とか、蘊蓄たれていますが、シナリオではおあつらえ向きに師匠の奥様が登場しますよね? しかも、ワリと重要な立ち位置で。
「ええ」
それはつまり、私に、義賊導入で参加して、奥様と巡りめく愛の逃避行をしろって言う挑戦ですか?
「黙れ、どピンク」
「判定やその他の基本システムについてはこれまでと大幅な変化はない」
ということは、基本的な変化はナシ? N◎VARRをニューロエイジサプリメントという立ち位置で捕らえる感じということか? ならば、発売直後の、大幅な需要の増加を見込める? む、むむむ。よし、ニューロDECK、やっぱり発売しよう。
「例えば、もう『うんざり』するほど多くのデータをプロファイルに書き写さない、という選択ができるようになる」
ということは、2ndのような、クルード+テクニカル構造のようになる?
まあ、とはいえ、現状のシステムからの推測にすぎないので、もしかするともっと、あっと驚くようなシステムを実装するのかもしれないけども。
いやむしろ、期待したい。
クロマクSSS。イラストは恐らく稲垣………なあ、これ、幾らなんでも品がないんじゃね?
まあしかし、そんなことよりも、ぎゃー! 環ちゃんが! 細野たんが! ゼロが! 天津が! 出雲が! やーめーてーくーれー(涙)。シナリオ自体はそこそこ面白そうなので、さらに鬱。
GF別冊N◎VA10周年。予想通り、N◎VADについては大した情報もなく。ううむ。日本軍をそこまで過大評価するのはどうかと思うぞ(シナリオ)。
………ん!? いま、気がついたけど、もしかして、N◎VADって、2ndに近い形式になるのでは? 「例えば、もう『うんざり』するほど多くのデータを書き写さない、という選択ができるようになる」と書いてあるし。さて…? シナリオとリプレイはまだ未読。後日読むです。
『キャラクター小説の作り方』は、大方予想通りの内容。というか、ほとんど私と同じ方法論。ただまあ、いままでプレイヤー視点とシステムデザイナー視点でしか論じられてこなかった作品論に対し、ゲームマスター的視点を提供したのは評価に値するのではないかと思ったり思わなかったり(まあ、映像作品的には常識的な議論っぽいのですが。ゲームマスター的視点という物言いを採用するか否かはさておくとして)。
とはいえ、最後の、キャラクター小説を文学に近づけるという提言は正直勘弁。それは、物語における「私」の肯定であり、「物語」に対する「私」の優位性・超越性の是認であり(以下略)………ぶっちゃけ、「私」の確立、アイデンティティの確立に興味がこれっぽっちもない私としてはどうにも気にくわないわけですが。
White氏「まあ、明らかにブンガクの人と同じ罠にはまってるので>大塚」
火塚「テーマ万能主義的?>大塚」
White氏「そのきらいはある。「ほしのこえ」の褒め方とかみてるとよくわかるんだけど、あれを見たときに見える物語にしか目が行ってないのよ。ほしのこえって、映像知ってる人間からすると、死ぬほど空っぽなのに」
火塚「ほほう、そーなんだ>映像が空っぽ」
White氏「いや、映像作品としては良くできてる。だけど、テーマとかぜんぜんないのよ、あれ。ONEよりはKanonに近い。(と、よくわからない喩えをしてみる)」
火塚「White様が思う、ほしのこえのテーマは、『メールが届いて良かったね』ぐらいの感じ? もしかして?」
White氏「俺がときどき日記に書いた恋文と一緒。<テーマ」
火塚「納得」
White氏「鏡相手にガチンコファイトしているようなものですヨ>大塚」
まあ、そんな感じ。
つか、「文学=私を書く」が、そもそも、著作権法という概念と密接に結びついているわけで。近代文芸の成立と著作権法の関連とか、本当はきっちり論文に仕上げるべきなんだろうなぁ…(自分がやれ)。
ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、hiduka@hotmail.comにお願い申し上げます。