ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。
そのあとは、本日のメインイベント、寿司。…あの、諭吉さんが、二枚ほど飛んでいっているのですが…? まあいいや(←よっぱらい)
「ん?」
物語分が不足してきた。
「物語ぶん?」
そうだ、物語分だ。
「それは、物語に含まれているのか?」
はっはっは、当たり前だろう。
「大変だ! 火塚が…火塚が…もうだめだ!!」
物語を食べたいなぁ。
「いやぁ、著作権の座談会を企画しているのですが、特許と違って中立的な立場で話ができる人を見つけるのが大変で。ほら、特許だと、使ったり使われたりするけども、著作権って、権利者と使用者とが割合とはっきり別れているでしょう?」
…いやまぁ、そうなんだけどね、もうね、阿呆かと、莫迦かと。
そりゃ単に、知的財産の分野でユーザーとかコンシューマーといった概念が発達していなかっただけだろうが(詳しくは、私の論文を参照のこと)。
はー、そうですかと、ニコニコしながら受け答えをしていました、私。
ちなみに、改氏とは徹底的に話し合った結果、「お互いやりすぎ」という結論に到達(ぉぃ)。お互いやりすぎの道を精進しようと誓い合って別れた(マテ)。
「えっと…」
松本城を睨む、信州長野、松本だ。
「…本気?」
うむ、改氏に誘われ、氏のサークルの合宿に参加しているのだ。
やることは、もちろんゲーム。
「…おーい」
四本目、私がRL。火塚の新作、テーマタロットカゲムシャ、愛がテーマの「カーチャとアントニーナ」! はっきり言おう、こいつは傑作だ!
「やっぱり、きちんとテキストで起こしたシナリオは出来が違うね」
演出もばっちり決まって、かなり良い気になりました。オープニング、ガジェット、演出、ルーラーシーン、クライマックス、すべてが、実に火塚的愛に満ちた、火塚らしいシナリオだ。是非、プレイをお薦めしたい。
「と、自画自賛するほど、気に入っているらしい」
五本目。ある意味、横浜でのメインイベント。コロナSSSの一本目「金城は落ちず」。
GMには前々から伝えていたとおり、“気狂い”ジョアンナ(ルナ=アングルス=コロナ)を使用し、PC3導入(通称、軍師導入)で参戦した。
「GM曰く、PC3導入、いきなり敵の総大将を捕らえるところから始まったりと、最初の見せ場は格好いいんだけど、あとあとしっかりしないと見せ場をリザベートたんやPC2に取られて、しょんぼりしかねないよ」
とか言われていたのだが、
「おお、それこそ、ジョアンナに相応しい! “気狂い”で、しかも百にも満たない軍勢しか持たないジョアンナの騎士団に先兵を勤めさせるなんて、絶対にジョアンナは噛ませ犬のつもりで派兵させたんでしょう。是非、その導入でやらせてください」
とか宣ったのだよ。んで、実際のセッションでは…
「良い気になりすぎだアンタ」
えっと…
「(城攻めにあたって)砦の上で聖グラディウスと聖アルドールがスカートの裾をはためかせて踊っておるぞ! スカートの中身を開帳したくば、いま一度、持ちこたえろ!」
「(敵の総大将との一騎打ち)馬で早駆けし、総大将の目前に進みます。目前で踵を返し、自陣に戻ります。んで、槍を高々と掲げ、勝ち鬨を上げます(←中世の正しい挑発の仕方)」
「(他のPCが一騎打ちのシーンに、不意打ちを仕掛けるという形で登場してきたのを見て)む、カメラフレームを貸してください。ジョアンナが、どう! と音を立て、落馬するアングルです。で、敵の総大将が、武器を構え、『勝負あったな…その首、いただくぞ』とか言うの。ジョアンナが覚悟決めたところで、貴方が登場するわけですな。で、一言『手柄を横取りする気か!』(一同爆笑)。はい、フレーム返します」
「(“殺戮者”の正体が明らかになったところで、唾を吐き捨てながら)っは! 聖オーレリアと聖アルゲンティアに栄えあれ!(訳:裏切り者が! おうちに帰って、ママのオッパイでもすっていろ!)」
「(“殺戮者”が≪人馬一体≫で避けているのを見て、トループに命令する)将を射んとすれば、まず馬から! …馬を狙え!」
イヤダナァ 清く正しく、中世の(野盗)騎士の戦い方をなぞっただけじゃないか。
すげぇ満足。誰だ、PC3導入が外れだって風評流したの。大当たりじゃないか(謎)。
「それは、どーよ?」
…まぁ、それはともかく、「金城は落ちず」は、個人的にはSSSの中では最高傑作ね。これほどまでに、中世の戦争の雰囲気を色濃く伝えているシナリオは、はじめてなんじゃないかな?
「つーかあんた、中世的であればなんでも傑作扱いにするでしょう?」
そうとも言う。グラディウスSSSとか、わりと好きだもの(マーテルSSSは、踏み込みが甘いのでいまひとつの評価だけど)。
六本目、N◎VA、PLで参戦。シナリオは「毀たれた十字架」…ウェブで公開されているシナリオなのだが…見つからない(汗)。
…えー、やりすぎました。ちょっと、春子ジョースターで煮えた演出をしすぎたらしく、クライマックスでひどい目に(苦笑)。死にそうな目にあって、ひーひーあえぐのが、妙に楽しかった(謎)。
「やばい、どう<※見切り>っても気絶する。死ぬ、死んでしまう」
「いや、ここは、気絶して、敵の矛先を反らすのが正解では?」
「そ・れ・だ・! PLを助けた!」
まずは一本目。アルカナをPLで。
「最近、結構、アルカナが個人的にフィーバー?」
先日の日記に書いたように、やりたいキャラのイメージができてきたから。
んで、なんと、“聖女”マドレーヌ(マーテル=アクシス=フィニス)をプレイできたのだ(驚愕)。
「げ、まじ?」
まじ。よもや、最も導入が困難なキャラを、こうも容易くプレイする機会に恵まれるとは…驚きだよ。だって、“聖女”って言ったって、
「司祭のコスプレをして、客に『聖女様は淫乱だなぁ』とか言わせるための渾名だからなぁ」
うむ(爆死)。
「つーか、他のPL引くぞ、マジで」
清く正しく中世故に(ヤメロ)。
導入で、汚れ役のフィニスの女性が必要らしい。んで、マドレーヌ…これ以上、適役がいますかね(苦笑)? 嬉々としてプレイする。
シナリオは、はるか昔の物語、フィニスの少女が未だ清らかであったころの物語。少女が美人局の道具として使われ、運命に翻弄される物語だ。
…えー。思う存分、荒ぶらせていただきました(苦笑)。
【共感】≪芸術:秘め事≫≪手ほどき≫のコンボを使おうとしたら、相方に強く拒絶されてしまいましたが(謎)。
「黙れ」
二本目は、JGC46時間耐久セッションで使用されたN◎VAシナリオ「ノーフェイス」。
トーキー導入で、リザベート・キャットで参加する。短いながらもワリと良くできているシナリオ。適当に演出しながら遊ばせてもらった。
「そして、斬新な登場の仕方」
キャストとトループとが戦っているところに、後ろ手に縛られ、猿ぐつわを噛まされて登場してみる。んで、戦闘終了後、縄を解かれ一言。
「いやあ、死ぬかと思ったね、正直」
三本目、私の新作シナリオ、テーマタロットイヌ「聖グラディウシア騎士団」。RLは私。
出来はぼちぼち。もう少し練り込めば、かなり良いシナリオになる予感がする。とりあえずお薦めのコネは、『コネ:ラウラ、関係:不倫相手』。
「最近のアンタのシナリオ、そんなんばっかだな」
新作の「カーチャとアントニーナ」にも、『コネ:結城あや、関係:結婚を前提におつきあいしています』なんてのがあるからなぁ(苦笑)。
“闇の翼”レーベンヴィント(フルキフェル=ステラ=エルス)
「(英雄に傅き)わたくしの業は死、そのものを司どります。それでもあなたが、わたくしを必要とすると仰るのであれば、どこまでもついていきましょう」
生(レーベン)を意味する名前を有しながら、死そのものを操る白鳥人(特殊因果律:背を向けた白鳥)。父アーグリフが、怨敵ボリヴァドゥスを模して生み出した。冥界の門を開く力を有し、尊厳なき死者たちを現世に召還する。彼女の口から漏れる言葉は呪いそのものであり、生ある者を死の淵へと追いやる呪詛となる。自身の力に嫌気を覚えており、生来、気が弱いこともあり、英雄を前にしても自分を強く出すことなく押し黙ってしまうことが多い。いつもは醜い老婆に化け、まじないで生計を立てつつ、各地を放浪している。父を尊敬しつつも恨んでいる。
冥界の門(エフェクトスクリチャー)を呼び出し、攻撃させる。演出としては、開いた冥界の門から、冥界の戦士たちが闇を纏って矢のように襲いかかってくる(≪元力:虚≫≪元力集中≫≪元力矢≫≪元力分割≫≪飛沫≫)。自身は、≪光の粒≫でただひたすら呪詛を唱え続ける。攻撃がまともに決まると、−2D、クリティカル値−2なので、避けることが難しいガチンコキャラ。自身の防御能力は低め。
白鳥人導入専用のキャラ。旅のまじない師なので、それ用の導入も可能だろう。実にファンタジックなキャラに仕上がっている。
今日の意味不明
ユングとフロイトとの論争を一言で要約すると、
ユング「(フロイトに)俺のケツを嘗めろ! このマザーファッカー」
「んで、ここ最近の火塚的トピックス」
・TRPGとゲーム性とか 七月十五日、七月十六日、七月十七日、七月十八日最近の更新状況は以下の通り。
・TRPGとカウンセリング 七月三日、八月十三日
・TRPGとコミュニケーションエラー 六月十五日
・N◎VAシステムは、良くも悪くも映画的だ 七月八日
・ときめき魔獣学園 六月二十二日・第一話、八月十一日・第二話
・ブレカナキャラ 九月十六日
・情報ネットワーク法学会 七月二十四日、七月二十七日
・「インターネット社会における情報弱者の保護」とか「情報拡散時代における情報管理・著作権管理の不可能性」とか『月姫』とか(おねぐらオフ会) 八月十日
・『御先祖様万々歳』 八月十四日、八月十五日
・駄目なN◎VAセッションのお手本 六月二十九日
・見抜けなんだ! このオージンの目を持ってしても! 七月七日
・社会思想社倒産記念 七月二十二日
『ONE』の箱ちなみに、TRPGの方は順調にセッションを重ねている。年が明けてから計73セッション。うちGMの回数が26。三回に一回はGMをしている計算か…。まあ、そんな感じかしら?
ときめき魔獣学園第二話
TRPGと演劇論
“TRPG=交渉ゲーム”論・試論
多分、リンクとかもいじくったはず。
ざくざくと雑用を終わらせて、本日は、しゅーりょー。
「宗教キャラばっかやね」
“気狂い”ジョアンナ(ルナ=アングルス=コロナ)
「(怨敵を口汚く罵りつつ)っはっはー! 聖アルゲンティアに祝福あれ!」
神の神託と祖父の亡霊の助言とを受け、北狄討伐に赴いたヴァルターの少女(特殊因果律:男たちの旗)。騎士団を率い、金策と認可とを得るため、各地の宮廷や教会に出入りして、(およそ実現不可能な)北狄討伐の必要性を説いている。付いたあだ名が、“気狂い”ジョアンナ。わかりやすく言えば、ジャンヌ・ダルク。今日も金策のため、野盗同然の騎士団を率い、傭兵として各地の戦場を転戦している。
ふたつのアダマストループで護り、ルナとグラディウスとで敵を砕く、トループ使い。コロナが現在ではないため≪帝王学≫はないが、充分な戦闘能力を有する(運命の転機が訪れたときにアングルスとコロナとの位置を入れ替える予定)。自身への攻撃は、<自我>≪戦術≫≪加護≫≪魔力霧散≫で避けるあたり、実にジャンヌ・ダルクっぽいと思う(クリティカル値6)。わりとガチンコキャラ。
常識的には気が触れたとしか思えないようなキャラのため、導入は難しいようにも思えるが、大陸全土、そこに戦争があれば馳せ参じるため、英雄的な戦争シナリオを扱う場合は簡単に導入できる。他にも、宮廷陰謀ものや領主ネタ、教会ネタであれば金策や巡礼、認可などを理由に導入できる。普通のシナリオでも、騎士団からはぐれてひとりさまよっているところにシナリオに巻き込まれたことにすればいいだろう(そして、対決フェイズで騎士団が駆けつけてくるわけだ)。意外と、導入の幅が広いのが魅力。
“聖女”マドレーヌ(マーテル=アクシス=フィニス)
「(関所の兵士に対し)芸を売るのがわたくしの仕事(つとめ)ですわ」
旅の(高名な)マテラの娼婦。マテラ族と言っても褐色の肌はかなり白く、おしろいを塗ればヴァルターなど他の部族と見間違えるほど。両刀遣いで、領主の館や教会・修道院・聖堂にも出入りし、芸を売る。客のありとあらゆるニーズに答えるため、司祭服や首輪、眼鏡、ロープなど、様々な商売道具を持ち歩く。得意な芸は、司祭のコスチュームプレイ。娼婦でありながら娼婦の守護聖人聖マグダレータ(←マグダラのマリアの別名)の導きを受け(たと本人は主張)、“聖痕者”の使命に目覚め、闇を切り裂く光として多くの英雄を導いてきた(特殊因果律:司祭への憧れ)。老若男女聖俗貴賤を問わず芸を売ることが、神が己に与えたもうた試練であると理解している。本人は敬虔な真教徒であり、聖典を持ち歩き、毎日の祈りを欠かさない。民草にしては珍しく文字を読み書きできるため、魔女扱いされることもしばしば。そのために流浪の宿命を背負っている。長い旅の経験知識と信仰心の賜により、祈念の業を使い、多くの娼婦の性病を癒してきた(≪病魔克服≫)。本人自身フィニスであるため、性病にかかることもない。このようなことから、彼女が立ち去ったあと、聖マグダレータの再来であると噂されることになる。
特徴的なコンボは、【共感】≪芸術:秘め事≫≪手ほどき≫。内容は、推して知るべし(笑)。≪病魔克服≫≪聖鎧≫≪聖戦≫≪聖光≫≪薬草知識≫≪障壁≫で味方を強力にサポートする。自身への攻撃は、<知覚>≪心眼≫≪遠き瞳≫≪魔力感知≫で避ける(クリティカル値6)。キャラ設定がぶっ飛んでいるワリには、超ガチンコキャラ。
火塚的に超お気に入りキャラ(笑)。これぞ中世! というぐらいにぶっ飛んだキャラ設定である。巻き込まれる形にすれば普通に導入は可能だが、キャラの魅力を十分に引き出せないのが難点か? 導入フェイズが領主や司祭の寝室から始まるようなシナリオを希望します(笑)。
“サイビアの巫女”クロウディア(レクス=オービス=エルス)
「(呪詛を唱えながら)王女サイビアと聖アクアの名において命じます」
復讐の女神に仕える復讐の魔女。古き異教の血を引く貴婦人である。敬虔な真教徒の騎士と恋に落ち、結婚し、子を儲け、幸せな家庭を築いていたが、ある日、外から戻ってみると、城は阿鼻叫喚の地獄絵図、一族郎党無惨に皆殺しにされ、子供は神隠しに遭っていた。以後、仇と浚われた子供とを追いかけている(特殊因果律:復讐者)。現在は賞金稼ぎとして“禿鷲の巣”にも所属している。
ガチンコキャラ二号。アクアエルスの≪呼吸≫≪三連撃≫がすべての敵をうち砕く。クロウディアの≪死神≫≪司祭≫による追加行動も合わせれば、1ラウンドに100点以上のダメージを叩き出せる計算になる。なお、アクアエルスのHPは、100を優に越えている。
魅惑の異端キャラ。自身は、真教徒であり、また同時に女神に仕える魔女であるという、二律背反的な異端キャラを目指してみた(中世によくいた魔女の姿でもある)。賞金稼ぎとしての導入、復讐者としての導入(殺戮者を倒したあとに「あと6人」とか呟けば完璧)、オービスとしての導入(「聖痕の導きです」とか言えば充分)、貴婦人として宮廷陰謀ものの導入、異端として追い立てられる導入などと、幅広くこなすオールラウンドキャラ。
“バーマイスターの猫”アルドルフ・カッツェ(アダマス=アルドール=フルキフェル)
「(騾馬を駆け)リザベート卿! いまこそ、馳せ参じまする!」
バーマイスター伯リザベート卿に恋愛奉仕を捧げる猫人。リザベート卿からガニーチャを賜り(特殊因果律:魔鎧フォルメン)、巨大な剣と盾とを手にリザベート卿の怨敵をうち砕く偉大な騎士である。実は、聖桿騎士オルトヴァーンの転生体(特殊因果律:オルトヴァーンの剣)。だがしかし、そんな昔のことは忘れ、いまは猫人としての勤めを果たすのみである。
ガチンコキャラ三号。<重武器>≪防護≫≪剛腕≫≪鉄壁≫≪八重垣≫≪裏切りの代価≫によって、最大65ダメージを打ち消す、偉大な騎士。攻撃は、≪喪心撃≫≪盾砕き≫≪重撃≫≪猫だまし≫のみというへなちょこっぷり。
猫人であるという設定さえ忘れていただければ、騎士キャラとして極めて導入が簡単である(笑)。恋愛奉仕を捧げる典型的な騎士なので、見目麗しい貴婦人が懇願してくれるのであれば、どんな危難にも立ち向かってくれることだろう。問題は、“動物、すなわち所有物として考えられる”という一文をどの程度の認識で捕らえるかによる。火塚的には、ブレカナが英雄ものであることを理解した上で、リザベート卿などのNPCが取りなしてくれることを期待したいところである。
“本の使い手”ウォルター・ベッカード(ディアボルス=アクシス=アダマス)
「(女王陛下の掌にキスをして)パトリシア陛下も、ご機嫌麗しく」
ワイト族の魔術師にして騎士。天慧院(てんけいいん)を卒業しながらも騎士叙勲を受けた変わり者である。ブリスランドとエステルランド双方に領土を持つ有力貴族の生まれ(中世では珍しくない)。魔術書と指輪の導きを受け、ブリスランドとエステルランド、双方を流浪する遍歴騎士(にして魔術師)である。鳳の指輪の継承者にして(特殊因果律:鳳の指輪)、聖桿騎士のひとり(特殊因果律:聖なる盾)。
上記に比べるとそれほどガチンコではない。<軽武器>で(射撃も魔法も)受け、<元力>で攻撃する。≪元力分割≫があるため、攻撃力は侮れない。
騎士にして魔術師として、導入は広い。その上、特殊因果律として鳳の指輪と聖なる盾とがあるため、神の試練といったタイプのシナリオや宮廷陰謀ものの雰囲気にもマッチしている。飛び抜けた強さがないこともあり、データ面としても、安心して導入できるキャラである。
「落ち着け」
これが、落ち着いてられますか!
一本目は、ワースブレイドで、若き騎士が練法士と伝道士、ふたりのお供を引き連れて、北伐に行く話。竜を撃退し、巨大エビと戦い、ガッシュの国々では海賊や騎馬民族と丁々発止、狂った亡者の群れをかいくぐり、邪悪な魔導士から姫君を救い出し、邪教徒たちを改宗させ、悪辣な商人たちの陰謀を挫き、北部連合とダガイトラズマ帝国とがにらみ合っている戦場に馳せ参じ、最後に大統領を出し抜いて突撃し、ギドアーテにひと太刀浴びせるまでのお話だ(予定)。
二本目は、火塚作「モンテギュールの翼」。『LAND of The GUILTY』のシナリオだ。これを、なんと黒緒氏のマスタリングで、私がPLを! いやあ、もう、中世の宗教ものを堪能できて、大満足なんですけども。
「貴方が人である限りは、神はお見捨てになりませんわ」
「本当に、美味しそうな子」
「お姉さまったら、本当に楽しそう」
「(やおらいっちゃった感じで)逃げろ逃げろ、異端は逃げろぉ!」
「神の試練は既に示されたのです! 争う理由はもうありません!」
“殺戮者”倒していないけどね(苦笑)。
黒緒氏「駄目です、火塚先生、こんなシナリオ、誰もついてこれません。明らかにやりすぎです」
ええ、シナリオのテーマは、神の無限の愛ですから(さらりとにこやかに)。
そのあと、近くに引っ越してきた知り合いのために街を紹介して、一緒に食事をした。
DVD鑑賞。サイバーパンク映画の傑作って奴だ。
アクションは全体的に控えめで、映画の大半は地味な調査で費やされている。地味だけども、話自然体の作りは凄くしっかりしていて、良質の映画を見た気分だった。敵ボスの死に様とか、凄く絵になっていたね。
「あとは、最初の屋台でのやりとり」
「ふたつで充分ですよー」
「うどんも付けろ」
「わかってくださいよー」
あの、屋台の店長の棒読みの台詞が聴けて大満足。
そして、何故か映画全編で垂れ流される、強力わかもとのCM(笑)。
「RLに、シナリオ執筆者の大畑氏、PLに、シナリオ原案提供者の緋氏」
………なにげに、面子が豪華だな、おい(苦笑)。
枠の関係で、トーキー導入、リザベート・キャッツ(フェイト、チャクラ、トーキー◎●)で参加した。…個人的に、リザはロールプレイが安定していないから、やりたくなかったのだが…まあ、仕方がない。
「ロールプレイの灰汁が強い緋氏が隣にいるからね…」
キャスト設定がはっきり決まっていない分、キャラが喰われるんじゃないかと危惧したら…案の定、おいてきぼりを喰らった感じでした(涙)。一本目はRLのストーリー進行にチェックがつかなかったし、二本目は良いロールプレイをしたにチェックがつかなかった…。
「個人的には、大敗北だったね…」
まあ、収穫はあった。RLの大畑氏が、感想戦でぽろっと漏らしたけども、私は、シーン支配の思想が強すぎるのかもしれない。なので、緋氏のような灰汁が強いキャストを扱うPL相手に力負けしたとき、フリーズしてしまうようだ。灰汁が強いキャストに力負けしたときのシーンの捌き方を覚えるべきだろうね。
「メリハリをつけたロールプレイ?」
どうだろう? う〜〜ん?
「他には?」
緋氏のロールプレイは、面白かったね。
特に、一本目のレッガー枠で参加した、ミスターブレイカーは凄く参考になった。
「俺の名前はミスターブレイカー、ブレイカー様と呼べ!」
で、お約束のごとく、本名で呼ぶと激怒する。「デストロ〜〜イ」と叫ぶだけでロールプレイになって、かつ、コミュニケーションが取れているってのは、凄いと思った。激怒したら「デストロ〜〜イ」、感動したら「デストロ〜〜イ」、攻撃するときも「デストロ〜〜イ」、肯定するときは「デストロ〜〜イ」、否定するときでも「デストロ〜〜イ」。
「繰り返し系?」
繰り返し系はギャグの基本。多分、キャストの行動原理が分かりやすいから、「デストロ〜〜イ」と叫ぶだけでコミュニケーションが成立しているんだろうね。あと、ちゃんとPL発言してPLレベルでのコミュニケーションをしっかり取っている。
「………珍しい。君が、出来合いのシナリオをマスターするなんて、雪が降るんじゃないのか?」
基本的に自作派だからなぁ。
IRO氏が「折角ルールブックを買ったんだから、2ndが出る前に一度遊んでみたい」と言いだしたのでな。じゃ、やってみるか、という話になってな。超一本道シナリオだけど、覚悟してね、とあらかじめ根回ししてプレイした。キャラ作成とかで手間取って、3時からプレイ開始したのだが、終わってみれば、5時…おや?
「6時に終わらせる予定だったのでは?」
おかしいなぁ。確かに、時間がないからさくさく回すよ〜〜とか言ったけど…。途中で、雑談っぽくTRPG論議をGMからはじめ(←待て)ちゃったりもしたのに。
ダブルクロスってすごーい。
「その代わり、中身がないシナリオとか言われたけどなー」
マア シカタガナイトオモウヨ(お空のかなたを見やりつつ)
本当なら、こちらもきっちり読み込んで、演出とか考えなきゃいけなかったんだけどねえ(苦笑)。めんどくさくて、どうにも。とは言え、犯人が何故ジャーム化したのかってのを、説得的に伝えるのは、難しいと思うがね…(苦笑)。そこら辺、ダブルクロスに限らず、市販シナリオのほとんどが薄弱なんだよなぁ(除く、「輪廻の十字路」…つーか、あれは傑作だと思うのじゃよ)。
とはいえ今回は、収穫も大きかった。PLにちゃんと伝えておけば、こういうプレイ(謎解きや冒険ではなく演出中心のセッション)もちゃんとプレイできることが分かった。…なるほどねぇ。
「どうだった?」
びみょー。なんつーか、監督は力一杯否定していたけども、ハリウッドを真似たフランス映画みたいだった。全体的に冗長なフランス映画に、ハリウッドのアクションとカメラアングルを取り入れた感じで、作品としての完成度はどうにも。個人的には、当時の風俗とかを堪能できたので満足したけども。婦人たちのコルセットによる腰のくびれ方とか、娼館のやりすぎなファッションとか。
「………『ジェヴォーダンの獣』がみつからねぇ!」
…何故か、どこも売り切れで、最終的に、適当に入った電気屋(DVD専門店にあらず)で、最後の一本を購入した。そんなに話題作だったんだ、この映画?
「人気の割りに部数が少なかったんじゃないの?」
だろうね…。
………予想以上の仕上がり。間違いない、このシナリオは、生涯書いたN◎VAシナリオの中でも傑作の部類に入る。特に、オープニングが傑作だ。アクトタイトルは「マスカレイド(仮)」。カゲムシャたちのそれぞれの愛を描いた大人の物語だ。一本道シナリオだが、それもまた良し。
「ブラックマジシャンじゃないんだ…」
3レベル特技で回避が2も上がるのでね。
結果的に正解だった。これで、前線で戦える魔術師になったわけだし。至近距離でしか使えないサンダー系の魔法を主力にしている以上、回避力は重要だよ。サンダー系の魔法は自動的に魔導力が+2されるので、ブラックマジシャンのレベルを上げる必要性はそんなに高くなかった。…もっとも、ブラックマジシャンが3レベルになれば、<ダブルブリッド>で、6Dダメージが叩き出せるんだけどね。
「<ダブルブリッド>が、2Dダメージを二発与える。んで、エージェントが所有するロッドのおかげで、ダメージが一発につき1Dあがるから、最終的には、(2+1)×2Dという計算になるわけだ」
うむ。
さて、シナリオはハンターSSSだった。…これがまた、噂どおり、絵に描いたような見事なまでの一本道(笑)。なので、細かいことは考えず、派手にドラマチックに、煮える方向でプレイしてみた。
ハンターPC:「この距離なら、オレの剣の方が、早い」
火塚:「たしかに、お前の剣は銃よりも早い。だが、私の銃は、私の魔導が追加されている分、お前の剣よりも、早いぞ」
「っていうか、そもそも、銃なんて持ってないじゃん、君のPC」
演出、演出(笑)。
「…良い子は真似しないように」
ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。