ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。
今日のセッションを一言でつづったら、そうなった。
システムは『魔獣の絆』。Na3氏が、学園ジュブナイルがやりたーい! と叫んだので、黒緒氏と一緒に、つき合うことにした。私のキャラが異能者の魔剣(男子)で、黒緒氏のキャラが無垢なる者の寄生者(女子)。
それぞれ、アーキタイプから若干キャラを捻っている。
私のキャラ、桐生秀一は、時計を魔剣として所持している。これは、昔、となりのお姉さんにしてあこがれの先輩、末長映(あきら←ここら辺、ガンパレの影響をもろに受けている)からもらった時計なのだが、この時計をプレゼントされてから、道具の声を聞けるようになったという設定だ。異能者らしく、人付き合いはそこそこうまいけど、どこかすれている。根本的に、理詰めでしか考えられない人間なので、人づきあいは実は苦手なタイプ(ありがちな設定)。特に、桐生の場合、道具の声は聞こえるけど、人の声(心)は聞こえないので、どうしてもそこで気疲れを感じてしまう。
黒緒氏のキャラは、倉田唯香(ゆいか)。のんびりやさんの女の子だ。所属は、新聞部。寄生者と共生しており、寄生者の名前はアン。アメリカ軍の霊的な実験で作られた霊体らしい。それが、ネット経由で倉田に寄生した。
他に、登場人物は、千早薫。倉田の親友だ。桐生にとっては苦手な女の子(正体を探っている(恐怖)の絆を割り振っている)。所属は生徒会。南竜之介。桐生のダチだが、耳年増な倉田と連むことの方が多いかもしれない。恐らく、帰宅部だろう。倉田裕里。ダメダメな倉田唯香を姉に持つしっかり者の妹。中学二年生らしい。いまのところ、ちょい役だが、セッションが進むにつれ、彼女への分岐ルートも出てくることだろう(マテ)。それから、桐生にとってはあこがれの先輩で家族同然な末長映。陸上部のスターで、後輩の信頼も厚い。桐生は、先輩の近くにいたいというだけで、サッカー部に入部しているぐらいの熱の入れようだ(陸上部に入っていないあたりが味噌)。最後に二人。天狗面を着けた謎の男と、キャラクターたちから“先生”と呼ばれる謎の女性だ(絆を植え付けられた結果、そう呼称している。本来は、名もなき者らしい)。
「………ギャルゲー?」
うむ、まごうことなきギャルゲーだ。主人公(桐生)の周りは“先生”を含めて全員女性キャラだし、唯一の男性キャラ、南はセッションの後半、立場を失っていたし(笑)、天狗男はどうやら世界の謎を握っていそうだし。
「確かに………」
いや、楽しかったぞ。地雷を地道にばらまいて、育てて、それを回収するってのは。
ロリと誤解されてみたり、自分をちらちら見る千早にどぎまぎしてみたり、千早のシャーペンを盗んだことがばれて気まずくなったり(道具の声を聞くために一時的に借りていた…そこに天狗男が声をかけてきたため、思わず、不用意にも(←ここ、笑うところ)、シャーペンをポケットにしまってみたりしたわけだ)、千早を昼飯に誘ったりな。
「千早を昼飯に誘ったあたりからの地雷のばらまきは、すごかったよね」
おう、意味を二重取りできるような台詞を乱発したからな。桐生としては、自分の正体を探る千早に対する恐怖がにじみ出ている台詞を言いながらも、千早には、「俺の周りをうろつくな!」という失礼な台詞にしか聞こえないような言葉を連発していた。
で、途中でさすがにいいすぎたことに(桐生が)気が付いた挙げ句、(絆判定に成功して)「聞きたいことがあるんだろ、一つだけ、答えてやる」と、特大級の地雷を埋め込んでみた。
「それは………確かに特大級だ」
っはっはっは、『一つ質問に答える券』なんて、呪われたアイテムをゲットしたよ(涙)。
「なあ、千早、もしかして、地雷女?」
うむ、参加者全員の意見の一致するところだな(涙)。
そのあと、あまりに午後の授業を受けるのは気まずいので授業をふけて屋上に行ったら、末長先輩に「なにがあったのかな?」とか、問いつめられるし。しかも、それを千早に目撃された(笑)。
「おお、ギャルに囲まれてうはうはだね。ギャルゲーの鏡だね」
最後の地雷は、千早が「ごめん」と言って逃げるのを、「先輩………ごめん!」とか言って追いかけたことかな。もちろんその場には、末長先輩だけではなく倉田もいたから、二重の意味で失礼な奴だぞ、桐生は(笑)。
「なるほど、魔獣の絆は、人間関係のゲームなんだなぁ(チガ)」
うん、あの人間関係のこじれ具合は、やっていて楽しかったね(笑)。
「でも、それが今年最後のセッションなんて、イヤダ」
はっはっは(涙)。PLの人間性を削るようなセッションだったからなあ。
「私のサイトのシナリオを使うかもしれないけど、シナリオ読んだ人〜〜?」
…誰も手を上げねえよ。
思わずがっくりと膝を突く私。現実とは、かくも厳しいものなのか? リプレイがそれぞれ三本も掲載されており、資料的価値も極めて高いシナリオなのになあ(涙)。
使用したシナリオは新作テーマタロットカタナ「菊と刀」。PLは、九龍氏、kae16女史、KARa氏。全員、カタナとかカゲとか入っていたので、いい感じにぎらついたセッションとなる。ぎらぎら。
個人的にも、それなりにカタナの生き様を提示できたので、満足。あとは、オープニングやリサーチ中のイベントを充実させれば(というか、そもそもまだ記述していない)、いい感じのシナリオになりそうな予感がする。
セッションののち、四、五人で朝食を食べに行く。ピザを食べたのだが、疲れた胃にトマトピューレは結構いい感じであることを発見する。うまし。
「?」
私、N◎VAで純粋な戦闘系からやるの、はじめてだわ。
「マテ」
いやぁ、リサーチで行動を確保するのに、苦労する苦労する。明らかに情報不足に泣いたね。まあ、張っちゃけたキャラ作った私も悪いんだけど(苦笑)。って、最近、このパターン(キャラがはっちゃけすぎ)、多くないか、自分?
「ブラックハウンド(キャスト)の目の前で殺人を犯した上で、『Xランク市民を幾ら殺したところで、罪はないでしょう?』とかほざいたりしたからなぁ」
ュゥィ氏に言わせれば、「奴らに比べればまだまだ」らしいけどね(苦笑)。
ま、やりたいことは割と出来たので満足。
二次会で痛飲したのち、三次会で深夜セッション、舞台は再びノアだ。
「明日の日記に続く」
帰宅後はガンパレ〜〜。
「さすが、ダメダメパーパ」
「でも、ガンパレはしっかりやる…と?」
当然だ。
「………」
「は?」
いや、参加者のひとりが転職していてな。なんでも、性関係の財団が雑誌を出しているらしい。そこが、コンドームを広めようと言うことで、コンドームを配っているのだが………。
「はあ、それで三つ、コンドームをもらったと」
…どうしようか?
「お相手、募集してみたら?」
………やめておくよ(苦笑)。
あ、コンドーム欲しい人、声をかけてください。あげますので(マテ)。
「いきなり問題発言からかよ…」
ガンパレで舞シナリオを始めた。
………なんだ、この、楽なシナリオは?
「毎日セルが手にはいる上に、週一で金の延べ棒が手にはいるからね」
しかも、天才技能が3レベルだろう? まあ、熊本城決戦はおそらくないだろうけどね。
………多分、舞シナリオをこういう風に設計したのも、計算のうちなんだろうなぁ。
「ああ、ヌルゲーマー(含む、自分)でもSランクを取れるように設計していると」
恐らくね…。やっぱり、このゲーム、腹が立つけども、デザインが秀逸だ。PLの動きを良く読んで設計している。
「単に、終電を逃したため、朧太夫氏の部屋を借りただけでしょうが」
寒い、ここは、寒い…つーか、朧太夫氏、この部屋、立て付け悪いです(涙)。
いきなり貧乏芸人の生活を垣間見て戦慄する自分。
七時頃、とぼとぼと、寒空の中一人歩いて帰る自分。家に帰ってから爆睡後、舞シナリオを始めた。
「結局、やっていることはそれだけかよ」
観劇ののち、朧太夫氏とゲーム表現や能、ファンタジーの方法論について語りながら飲む。
「もしかしてじゃなくても、遊んでいるだろう」
だよなぁ。
というわけで、今日はD&D3rdとギアアンティークだった。
D&D3rdは、初の戦死者が出るほど激しい戦闘だった。
「まあ、スリープのスクロールを使い果たした上で、ゴブリン軍団20匹を相手にしたからねぇ」
戦術面で色々問題もあったから、その点も含めて反省しないと…。
「そう聞くと、なんだかちゃんと仕事しているように聞こえるね」
いやいや(苦笑)。
まったくそんなこと、無いよ(笑)。いい加減なものだよ。
で、定時ののち、今日は、久しぶりに、綺羅氏と飲みに行ってきた。著作権について、久しぶりに本格的な話が出来たので、満足ですな。
やっぱり、話していてどうしても問題となるのが、公衆送信化権のデタラメな強さだった。
公衆送信化権、これは、インターネット配信に備え、日本が世界に先駆けて法整備化した、世界に誇るべき条文である、というのが、大方の教科書でかかれている話なのだが…実際のところは大嘘で、これほど不用意な条文も珍しいだろう。
本格的に書けば長くなるのだが、一番の問題は、権利に対する制限がほとんどないということである。いわゆる、私的使用がまったく許されないことになりかねないからだ。
その他にも、コピー文化真っ盛りの現代で、今更コピー制限はないだろうど阿呆、というのもあるのだが…。
ああ。それで思い出した。
これも、綺羅氏との話で出たのだが、正直、いまの著作権法の改正は、webの慣習法を完全に無視している点、大きな問題がある。
つまり、いまや著作権法改正においては、webの問題を抜きに語れないのだが、その改正において、企業の理論が先行し、既存の利権団体の利益が重視され、web上の慣習法を完全に無視した議論が進んでいるというのだ。
もちろん、ここで、脱法行為は許されるべきではないなどというのは簡単だろうし、当然そういう反論は考えられる。
しかし、考えてもらいたい。手形法にしても、民法にしても、商法にしても、そこでは慣習法の存在が法制度の創設に大きな役割を担って生きた事実を。特に、webにおいては、法が介入するはるか数十年前から、慣習によってそれが起立されてきたという事実は見逃してはならないだろう。
なれば、webにおいて、その慣習法すべてが妥当するではないにしても、慣習法の妥当性は検討されてしかるべきであろう。
ううむ、ここは、ちゃんと書かないといけないんだよなあ………
「結局、ガンパレしかやっていないよ、この人」
人聞きの悪い。職場の行き帰りで本を一冊ばかり読んでいたぞ。
「は?」
いや、ソックスハンター中村のシナリオを始めたのよ。
「ああ、ガンパレね…もしかして、今週いっぱい、それで潰すつもり?」
ご名答。
取扱説明書をろくに読まずプレイ開始。これが後々の苦労の元となる…。
プータがかわいいので、ついつい、マタタビを買って持ち歩く。初期に買った買い物は、他にぬいぐるみ。こういうゲームでは、何故かかわいいものを持ち歩きたくなるのだ、私は(苦笑)。四日目ぐらいにプータがねこの首輪との交換を提案(汗)。いきなり、全能力値がAランクとなり、提案やら戦闘やらが途端に楽になる。
ついつい調子に乗って提案を繰り返していたら、整備班が来る前に舞と壬生屋との間で二回も争奪戦が勃発。おいおい、マジですカー!? 気が付いたら、悪い噂も二回流れて発言力がマイナスに………。「どっち!?」と言われて、壬生屋ではなく舞を取る自分。三月下旬に告白される。や、なんつうか、焼き餅焼いて速水の頬を叩く舞が妙にかわいかったもので(苦笑)。
発言力は常に五百前後で推移。いつ争奪戦に巻き込まれるかとびくびくしながら、真面目に仕事をする日々…というか、仕事して地道に発言力貯めていないと日々の糧(発言力)すらまともに得られないので…(苦笑)。
発言力が千を越えたあたりで、いわっちに靴下を送る日々。
しかし、いわっちは最強提言「あやまる」をくれない。いや、「全力射撃」とかもらっても困るんですけど…(苦笑)。好きなんだけどね、「全力射撃」。結局、「あやまる」を手に入れたのは、ゲームもはるか終盤四月の二十日頃………。それまでに起きた争奪戦は、舞と壬生屋との確執を始め、十回近く(涙)。「あやまる」を手に入れたのちは、女子の面々に謝る日々。
ちなみに、森は、争奪戦を起こさなかった。どうも、悪い噂をまともに受けて速水に対する印象を相当悪くしていた模様。二回も決闘を申し込まれたし(爆笑…邪魔が入らなければ、三回だ!)。ええ、二回とも、しばき倒してあげましたよ。
とゆうわけで、三月三十一日でいきなり熊本城決戦。
いやあ、凄く苦労しました。それまでの楽勝な戦闘のため、スモークの有用性を理解しておらず、当時の装備には煙幕弾が装備されていない………。原さん、助けて(泣)と、補給車に走り込み装備を交換していたりする(だめじゃん)。
当然のことながら壬生屋は都合三回は撃沈。スマン壬生屋、君の犠牲は無駄にはしないよ(注、死んでいません)。
ここで、意外に大活躍だったのが、滝沢。弾を避ける避ける。おかげで、必要以上に攻撃を喰らわずに済んだ。
なんか、舞が不気味なことを言うので、三戦目にもつき合うことにする。
………って、単機で敵二十体相手にしろってか!?
仕方がないので、スモークを張りつつ、姑息に逃げ回りミサイルを三度ほど撃ち込んで辛くも勝利を得た。ここら辺で、「ジャンプ」と「走る」で戦場から緊急離脱する戦術を学ぶ。銃やミサイルなど、弾薬の交換が必要な武器で戦う場合、この戦術は絶対に身につけるべきなのではないだろうか?
さて、四月一日。発言力どれぐらい貯まっているかな? と、うきうき気分で学校に行ってみたら、どっさりと渡される勲章の数々…(その中にさりげなく極楽とんぼが混じっていたのはここだけの秘密だ)。発言力が一万越えているよ…。私のいままでの苦労って一体(汗)。
情報技能とセルの重要性を火塚の身内から諭される。さらに、深夜まで訓練など出来ることも知る。膨大な発言力を良いことに、提案と訓練を連発し、戦力を着実に整える自分。ふふふ、ガンパレはこうやってマンチキンを世に送り出すのだね(泣笑)。いやあ、電子妖精じゅーよー。あ、教科書、ノート、シャーペンがあると、知力が+300されるから、電子妖精は格段に作りやすくなるぞ。ゲーム序盤の超重要アイテムだ。
熊本城決戦を乗り越えたのち、敵の出現頻度は減ったが、敵は格段に強くなる。ナーガ、キメラ、ミノタウロス、ゴルゴーンのみで編成された部隊って、何よ(涙)。ミサイル一発で落ちない敵多し。びくびくしながら敵陣に突っ込んでみたりする。四月二十日頃まで、友軍が撃墜され、引き分けに終わる戦いが多かった(一応、敵は潰走させているが…)。
このころの装備は、バズーカーとアサルトライフルを手に、両肩にミサイル装、両足に煙幕弾という形で安定する。スキュラが出てきたら開幕早々バズーカでしとめたのち、スモークの中、敵のど真ん中でミサイルをぶっ放す日々だった。
考えてみたら、このころが一番プレイして楽しかった。
整備班の面々に女装をさせられ、女生徒から黄色い声援を浴び、適当に授業をさぼりつつ男どもとサンドバックを叩き、昼は屋上でみんなと食べ、舞には週に一回は頬を叩かれ、クッキーを作って舞の電子妖精と交換し、毎朝開かれる作戦会議で速水の提案は却下され(駄目じゃん)、確実に死にフラグを立てつつある映おねえさんからはクッキーをもらい(つうか、戦死しました(涙))、ソックスハンターと一緒になって靴下を狩る(でも、「あやまる」はもらえなかった)日々。ああ、青春だなぁ。
楽しい日々に終わりを告げたのが、四月二十八日。
前々日、茜司令(いや、陰謀の果てか、茜と善行が入れ替わってね…技能を観てみたら、まあ、別にこのままでも問題ないかぁとそのままにしてしまった)との訓練で天才技能を得ていたためか、準竜師から直々に、(降下技能もないのに、)降下作戦を賜る。
仕方がないので、はじめて刀を装備した(舞、なんで勝手に装備を変更するかね、君は…)。やってみて分かったが、刀、強いわ。それまで、訓練といったら何故かみんなことごとくサンドバックを叩いて(女子連までサンドバックを叩くって、どうよ?)いて、体力が1000越えていたのも良かったのだが、敵の射軸をうまくズラし、歩いては斬りを繰り返せば、本当に敵から反撃をまったく受けることなく敵を全滅させられる(汗)。なるほど、剣の達人は、本当に舞うようにして敵を大根のように撫で斬るものなんだなあ。
この勝利のおかげで、幻獣との休戦交渉は推進した模様。
以後、特に目立った戦闘はなく、まっとうな学生生活を、約二週間ほど送る。
この間、キャンプにいったり、募金活動をしたり、クラス交流会をしたりと、なかなか楽しい学生生活を満喫した。
以上で、終わり。最終的に、231機撃墜、Aランククリアとのこと。
「死んでしまえ」
うわ、冷淡!
「莫迦に付ける薬など無い!」
ふふふ、でも今日は、一日ガンパレ漬けさ(笑)。ようやく、四月も中旬に入ったさね。
深夜まで活動できると知ってから、とたんにゲーム内一日のプレイ時間が長くなったし。
「完全一本道?」
うむ、はじめから全シーン決め撃ち、神業の使いどころも決め撃ちというシナリオだ。
「ぉぃ………」
ああ、面白い保障はしないから(笑)。
「死んでしまえ」
それでも、面白くする努力は怠らないつもりだよ(笑)。
「やっぱり、死んでしまえ」
「死んでしまえ」
「死んでしまえ(血涙)」
なんか、修理に出したら、組み立て直したら動いたとのこと。
シンジャエ自分。
でも、代わりにDVDの音が出なくなった。
オノレ、ソ●マップ。『まりんとメラン』が見られないじゃないか。
なんか、増設ハードディスクも認識してないし…(←ちなみに、身内から指摘されるまで、ハードディスクはフォーマットするものであるということを知らなかった…そしていま現在、未だに認識していない)。
「莫迦?」
割と。
………そんなに分かりにくいスタイル解釈かなあ?
追記:
困っているがしゅまる氏って、かわいいなあと日記を観てつぶやく生き物がここに一匹。
「がしゅまる氏がいたね」
うむ。日記のとおり、タノチイシトでした。
生シンジャエーとか聞けたし(マテ)。
「セッション後の忘年会で参加者全員にシンジャエーが伝染するのはどうよ?」
それが世界の選択なので(謎)。
「そんな世界、消えてしまえ」
で、SSS9-1「華」をプレイした。夜勤明けで小一時間しか仮眠を取っていない、会社帰り(背広着用)のパキラ氏とかとご一緒だ(笑)。
「妙に生々しいんですけど………」
参加キャストは、カブト◎●、カリスマ、エグゼクの“ザ・リアルファイト”レイモンド=フェイス。174点の経験点を大人払いして作った。
「RL、泣きながら経験点チェックしていたぞ?」
反省。でもしかたないじゃん。身内でセッション出来ないから、こういうときでしか経験点使う機会無いんだよぅ(駄々こね)。50点程度じゃ、既に数百点も経験点をつぎ込んだ煮えたキャストには太刀打ちできないし(注:やろうと思えば出来ます)。
でまあ、なんで普通のスタイル解釈にしたがってキャスト作らねえんだよ? とか、カタナ導入にカブトはどうよ? とか、おいおい、ハードボイス相当の拳銃とかほざいているよこのキャスト? とか、なんでフェイトじゃなくてエグゼクなんだよ! とか、つっこまれながらプレイした。
特に決まった依頼で導入されなかったので、キャストの動機作りに奔走したりした。
ガリアーノに自分を売り込んでみたり(登場判定)、パキラ氏の榊を殴り倒そうとしてみたり。
「端から聞いていると、ただの迷惑プレイにしか聞こえないんですけど(苦笑)」
でなければいいんだけどなあ(遠い目)。
楽しいセッションだったよ。まあ、けっこう色々辛い瞬間もあって、身内がN◎VAが嫌いな理由も何となく分かったし(苦笑)。
「身内がN◎VAが嫌いな理由については、また後日」
ちなみに、パキラ氏とは忘年会ののち、終電ぎりぎりまで飲んでいました(笑)。
「………」
「分かっているなら、するなよ………」
ついでに言うと、ガンパレもギリシア悲劇だぞ(笑)。
「………」
まあ、そういう与太話はさておき、ここで出てきたいくつかのゲーム(表現)に共通することがあるんだ。
「ギリシア悲劇ってこと?」
いや、まあ、それもそうなんだけど(笑)、その一つ前段階の話というかなんというか(苦笑)。
どの作品も、ゲームであるということ、繰り返しプレイするということ、選択肢が提示されているということを実にうまく利用しているんだ。それは、観客であるPLに最後の結末を提示することであり、PLが観客の立場でありながらも事件の当事者として巻き込むことであり、PLに最後の悲劇を回避する方法を与えるということでもある。
ここで、ゲームと呼ばれるものは、PLは、観客でありながらも事件の結末を知り、かつ、観客でありながらも当事者として事件を解決する力を与えることになる。
で、ぶっちゃけた話、これが面白くないわけがないんだ。それは、ifの面白さであるのか、運命を切り開く英雄的な楽しみなのか、プロレスのようなエンターティナーな楽しみなのかはさておき、これを面白いと思う人間は確実にいる。いやまあ、私はそう思う人種なので(苦笑)。
「つまり、火塚たつやのTRPGシナリオの作り方とまったく一緒である、と言いたい訳ね?」
うん、私が、セッションの序盤(時にはオープニングの時点で)にPLに結末を推測させるように勤めるのも、PLに神業の見せ場を予め用意しないのも(あるいは逆に用意するのも)、すべて、上記の意味でゲームを成立させるためにやっているんだ。
「ふうん。火塚たつやが『LAND of The GUILTY』が好きなのも、N◎VAシステム(カード判定、登場判定、神業)が好きなのも、そこら辺に理由があるのかもしれないね?」
更に付け加えて言わせてもらえれば、物語とは決して固定的な概念ではないので(意味不明)。
「どうした、勇者が何を恐れる?」
いや、迷いごとかもしれないけど、というか、迷いごとであって欲しいというか、まあ何だ、アレだ。
私が傑作として押すいくつかのビジュアルノベル、『月姫』『銀色』『ONE』などって、ギリシア悲劇と同じ演劇手法を採用しているのかもしれない。
「………は?」
つまりだ、ギリシア悲劇の特徴、悲劇を悲劇たらしめているモノは何かと言えばだ、「知らぬは当事者のみ」という一点に尽きるんだよ。もちろん、そこには大いなる運命とか、神懸かりな何かとか、色々とあるんだけど、純粋に演劇的に見たとき、その悲劇性を最大限に強調するのは、「それが悲劇であるということを当事者が知らない」とか「ささやかな入れ違い・食い違いの結果おきる大いなる惨劇」といったことなんだと思うんだ。まあ、私は演劇のプロじゃないから、断定はできないけどさ…。
で、ギリシア悲劇は、神話に題材を取っている。そのため観客の多くは、その粗筋を知っているんだ。当時のギリシア人にとって、神話は基礎教養というか初等教育だからね。そこで、『オイデュプス王』であれば、舞台上のオイデュプスが己の親殺し・近親相姦の罪に、いつ気が付くか、いまかいまかとはらはらするわけだ。
舞台の外側から眺める観客は真実を知り、舞台の内側にいるはずの当事者は己の心の盲目が故に真実を知り得ない。もっとも事実を知る当事者が何も知らず、事実を聞いたにすぎない観客こそ真実を把握する。この倒錯にこそ、悲劇の源泉がある、という訳なんだ。
そして、一瞬のうちに訪れる悲劇。それまで幸福であったオイデュプスは真実に気が付き、一瞬のうちに呪われた身、悲劇のどん底にたたき落とされる。ここに、悲劇のカタルシスがある。
あるいは悲喜劇。それまで悲劇続きだった物語が一転、たった一つの真実により全てが丸く収まり晴れやかな喜劇となる。これもやはりカタルシスだろう。
「………なにか、いや〜〜な予感がするんですけど?」
そう、『月姫』『銀色』『ONE』も、ギリシア悲劇と同じく、観客であるはずのPLがもっとも真実を知り、当事者であるはずのキャラクターたちはそれを知り得ていないという演出を採用しているんだ。
『月姫』であれば、PLは複数回プレイの過程で遠野志貴がいかなる能力を有しているか知っており、さらに考察に優れた人間であれば、遠野志貴がなし得ること、誰を助けることができるか、そこまで解るはずなんだ。少なくとも、私は、翡翠シナリオのノーマルエンド「ひなたのゆめ」における琥珀の救済を知っていた。彼の能力であれば、琥珀を死に至らしめるモノを殺すことはそう難しいことではない。
しかも、『月姫』の場合、さらにメタ構造を採用している。物語内において、本当に何も知らないのは主人公遠野志貴のみで、彼を取り巻くヒロインたちは、それぞれ何らかの真実を物語開始時点で掴んでいた。ただ、それを、優しさゆえか策謀ゆえか、遠野志貴に話さなかったんだ。
考えてみれば、『月姫』のトゥルーエンドは(シエルエンドを除いて)すべて悲劇的な終わり方(とはいえ、それが悲劇そのものであるとは限らない)をしている。それは、知らないがゆえの愚かさ、話さない優しさゆえの愚かさの結実なんだろう。ここにこそ、この物語のもっとも美しい本質がある。
そして、ノーマルエンド。これは、トゥルーエンドを見たのちに初めて選択可能となるエンディングなんだけど、これも、実に示唆的だ。すなわちこれは、「仮に遠野志貴がその物語の結末(トゥルーエンド)を知っていたとしたらどのように行動したか?」ということなんだろう。
翡翠シナリオのノーマルエンド「ひなたのゆめ」なんてよい例だ。遠野志貴は、あそこで琥珀の名を呼びかける。それは、琥珀の身を真に案じるがゆえの心中の発露であると同時に、琥珀に対する疑念としての問いかけでもあったんだ(←ここら辺、評論家ぶっているので適当に聞き流すこと)。そこから、テキストの通り、遠野志貴は考えた。事件の真相・真実は一体何だったのか? そして、その真相がどのような結末を導くか、そこまで考えていたはずだ。少なくとも、PLは、深層とその結果導かれる結末(琥珀の死)を知っていた(PLはトゥルーエンドを観ている…観ないとノーマルエンドへの選択肢が出てこない)。そして、PLは、その悲劇を止めるにはどのようにすればいいか、必至になって考えたはずだ。そして、考えた末の行動こそ、琥珀に死をもたらすモノを殺すということだったんだ(さっちんの血を殺すのみならず、アルクェイドに死をもたらす、大地を殺すといった、異なるシナリオでの出来事も良い伏線になっているのが心憎い)。
また、シエルシナリオのノーマルエンド「太陽」なんてのは、そのエンディングタイトルとしては秀逸の出来だろう。その終わり方は、誰もが夢見る、暖かい太陽。長く冷たい『月姫』という物語の中で唯一楽しい夢を見させてもらえる、暖かい春の日差し、そのようなモノを連想させてくれるタイトルだ。それはすべて、PLが結末を知っているが故に、見ることを許された夢なんだろうと思う。たくさんの選択肢の中に、たった一つだけでも、こういう終わり方があっても良いと思わせる、そういうエンディングだ。「太陽」をご都合主義として非難する向きはあるだろうけど、そうじゃないんだ。「太陽」は、ご都合主義そのものなんだ。そして、ご都合主義だからこそ、価値があったんだ。
『月姫』においては、バットエンドの機能も見逃せない。論考で書いたとおり、『月姫』はPLにバットエンドを見させるようにシナリオを組んでいる。多くの試行錯誤(バットエンド)の上で、見せつけられるたった一度の致命的な悲劇(トゥルーエンド)とたった一つの喜劇(ノーマルエンド)。ここで、PLは大いなるカタルシスを発見するだろう。
『銀色』であれば、PLは、一章二章と話を進めていく過程で、銀色の呪いという、物語のからくりに気が付くはずだ。それは、およそ不可避な、絶対的な呪いだ。そう、まるでギリシア悲劇における神々の呪いのようにね。おそらく、PLにとって、銀色の呪いの絶対性を無視できなくなるのは、第三章の中盤辺りからだろう。一章二章と悲劇が続き、三章で悲劇の薫りがすれば、もう、それは不可避であると気が付かざるを得ない。
ところが、当の物語の当事者たちは、銀色の呪いを知らない(PLは連続していても、キャラクターたちは連続していない)。ここでPLたちはいらだちが募り、物語の展開にやきもきせざるを得ない。
(『月姫』と異なり)ゲームであるにもかかわらず、まともな選択肢を選べることもなく突きつけられる4(+1)個の悲劇。ここでPLのフラストレーションは頂点に達する。そして、最終章。銀色は消え去り、物語の当事者たちが呪いから解放される瞬間だ。「何故、今になって銀色が消え去ったのか?」その理由が説明されることもないのにも関わらず、PLはカタルシスを覚えることになる。
『ONE』であればもはや説明するまでもないだろう。浩平の消滅と帰還が物語の鍵となる。
『ONE』の選択肢の凶悪さはもはや伝説的とされるほどで(注:されていません)、そのゲーム構造はPLに複数回プレイを要求する。その過程で、PLは、浩平が何故消えたのか、何処に消えたのか、それを少しずつ、少しずつ理解していくことになる。永遠の世界については、未だに論争の決着が付いていないほど難解であり(私に言わせればしごく単純明快だが…)、テキストでの言及もほとんどないことから(私に言わせれば必要十分だが…)、それをいっぺんに理解することはなかなか難しい。そこで、多くの試行錯誤(バットエンド)をPLに強いることで、少しずつ、浩平について、永遠の世界について、物語についてPLに考えさせ、最終的に、物語の仕組みを、ゲームのルールを理解させようと努めている。もっともシナリオルートへの到達が単純な澪シナリオが、永遠の世界への言及がもっとも少なく、もっともシナリオルートへの到達が困難な茜シナリオが、永遠の世界への言及がもっとも多いというのは、示唆的ではないだろうか?
『ONE』は、あまたの悲劇のなかで、PLの試行錯誤の結果、たった一つの真実(喜劇・ハッピーエンド)をつかみ取るというカタルシスをPLに与えてくれる作品だと言えよう(もちろん、悲劇の本来の文法では、困難の結果、悲劇に見舞われることにカタルシスを感じることになるわけだが)。
「…やりすぎ」
やりすぎ上等。明日は、TRPGとギリシア悲劇との関係について言及するかも…しれない。あるいは、今日の話について、もうちょっとつっこんだ話を書くかも。
「ほう?」
私はこのゲームをプレイすると凄く腹が立つ(苦笑)。
「じゃあ、プレイするなよ」
でも、面白いの(笑)。
「なんだい、そりゃ?」
面白い。それは、認める。確かに傑作だ。でも、作り手のことを考えると凄く腹が立つ(笑)。
ゲームデザイナー、ゲームが好きすぎた罰が当たっているか、ゲームが実は大嫌いなんじゃないかとすら思った(笑)。
いや、White氏が昔、『Air』とガンパレの類似点を指摘していたんだけど、いまなら、それがよく分かる。一見まったく違う作品なんだけど、二つはズレっぷりがよく似ている。
「ぉぃぉぃ…」
『Air』は、徹底的に不自由な選択肢の中に自由を見いだす作品だ。
一方、ガンパレは徹底的に自由な選択肢の中で実は凄く不自由な選択を要求されている。
「???」
いや、言ってる本人もうまく言語化できていないので(苦笑)。
ただ、自分が確かに感じたことが一つある。ガンパレはデータによって管理されているという時点で、それは宿命と言うべき事象なんだけども…ガンパレは一見自由でありながら、その実そこで選べる選択肢は実に不自由だ。ガンパレは、自由であるためには徹底的にデータによって管理されなければならないんだ(もちろん、それは演算処理の関係上(ゲームとして、ではない)、当然の制約ではある)。
一番分かりやすいのは、自由に振る舞うためには、PLは発言力の奴隷になる必要があるということなんだ。もちろん、それが人間関係というものだろう。
まあしかし、ここではゲームの話をしているので、現実社会のルールを持ってくるのは卑怯だと思うので、現実の人間社会の模倣であることが、PLが発言力の奴隷であっても良いことの理由付けにはなり得ないと考える。
でまあ、特に強く感じたことは、ガンパレは、そのシステム全体から、PLに対してデータの穴を付くこと、マンチキンに振る舞うことを強く強要していることなんだ。結局、PLは自由に振る舞っているつもりでも(舞とラブラブしてみたりとか)、それは実はシステムの要請に踊らされているだけなんじゃないのかなあとか思ったりしたわけだよ。
「考え過ぎじゃないの?」
私は、ゲームが好きすぎた罰が当たっているので(笑)。
なーんてことをNa3氏に話したら、同族嫌悪だろうとか、ガンパレって、N◎VAとかドラゴンアームズとかダブルクロスのシステム構造によく似ているよねとか言われて、ああ、と妙に納得したりしたわけだけど(苦笑)。
「で、結論は?」
ガンパレ面白いっす。
「最初から素直にそう言えよ…」
「手を広げすぎ」
つーか、ガンパレがうちにあったことすっかり忘れていたし(汗)。
………なんか、いきなり四日目にプータのねこの首輪を交換しているのですが。
「展開早すぎ」
おいおい、「あやまる」コマンド手に入れる前に争奪戦勃発ですカー!?
しかも、二回も争奪戦が起きて悪い噂が二回もばらまかれているんですけど…(苦笑)。
「舞と壬生屋、二人に手を出すからでしょうが(苦笑)」
ああ、このゲーム、八方美人は命を縮めるのね…。
なんか、早々とんでもないことになっているけど、まあいいや。これが世界の選択だ(笑)。
「そして、睡眠時間を削る莫迦がここに一人…」
「『鈴がうたう日』…二年前のソフトかよ」
まあ、教養ということで(爆笑)。
………ああ、納得。
「なにが?」
いや、評価が低いわけと評価が高いわけと。
とりあえず私は、オープニングのくどい腐れテキストにぶち切れかけたよ(笑)。これが、評価が低いわけ。
評価が高いところは、日常の書き方のうまさ…かな?
特に、旅行イベントと、その裏で進行する日常イベントは好感が持てた。
暑くてだるい夏の…気怠くも充実した日常を実感させる良いテキストだと思うよ。
「どうしたの?」
パソコンが起動しねえ(涙)。
「何をやったんだ(苦笑)?」
メモリとハードディスクを増設しようとしただけ…のはず(苦笑)。
「また、初心者がめんどくさいことを」
配線をどこかで間違えたのかなあ?
「何故、赤ちゃん語?」
ほら、自分、自動車免許の卒業検定如きに三回も落ちるヘタレだから。
はっはっは、二回目なんて、ナチュラルに信号を無視したんだぞ!?
「莫迦?」
いやほら、時々ない?
確かにそれを認識しているんだけど、それが意味と結びつかない瞬間とか?
「信号が赤」→「ブレーキをふむべき」
ってのが、普通だと思うけど、それが何故か結びつかないんだよ。
「………天然?」
割と(苦笑)。
「………なにこれ?」
自虐ネタ。黒緒氏が送りつけてきた。
あ、酔萌(すいぼう)は、私の字(あざな)らしい。
「………」
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