ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。
げ、チケットもう売り切れてやんの。
そっか、いま、紅葉の時期だからなぁ。
仕方がないので、大阪行きのチケットを購入する。大阪で降りたあと、京都に舞い戻るという頭悪いプランになった。
出世? ああん? シラネエナァ
“銘なき剣匠”ニコラス・ハング(レクス=グラディウス=フィニス)
ブレカナの新キャララッシュも、おそらくこいつで一段落。
傭兵・剣士導入だけでなく、“剣匠卿”導入が欲しいと思って作ってみた。マリオンの弟子で、自身も不死者。
剣匠卿の伝説は、必ず魔剣と共にあるといわれている。剣匠卿の歴史とは、魔剣・名剣の歴史と言っても過言ではない。腕が立つ剣士には、腕が立つ刀鍛冶が惚れ込むものだからだ。
そんな中、“銘なき剣匠”ニコラス・ハングの伝説には、魔剣は登場しない。ニコラスは戦争を愛し、剣が折れること幾度、槍が死体から抜けなくなること度々、血が滑って槌矛が手からすっぽ抜けること頻繁、という戦場にその身を常に晒していたため、特定の剣に入れ込み、結果剣に裏切られる形でその身を散らした歴代の剣士の二の土を踏まぬべく、剣を選ばぬ戦いをしてきたためだ。実践で培われた変幻自在の剣術は、奇剣そのもの。また、剣のみならず、槍や槌矛を使い、棒術すら修めている。決闘の時は鞭を多用し、対戦相手を幻惑したと言われている。
≪二刀流≫からレクスの特技で敵を無力化し、左手の武器を捨てて≪剣槍≫でトドメを刺す、という、奇剣の使い手である。鞭は、≪縛鎖≫と組み合わせてクリティカルすれば、[眩暈]と同時に[転倒]を与えることができるため、重宝する。
「あと、足りない導入は…?」
そうさなぁ、守護エルス、アクア、ルナ、エント、オウガ、オオカミワシ、ドワーフ、オークといったところか。おお、あと8キャラは作らなければならないのかっ!?
ん、でもなぁ、普通の傭兵キャラも欲しいし、いわゆる記憶喪失導入や主人公導入で重宝されるようなキャラも欲しいしなぁ。あーできれば、少年従者なキャラも作りたいなぁ。
追記:エニックスとスクェアとが合併するという話には、少々驚き。
「なんか、また、<コネ:エクスカリバー>が生きてきたセッションだったね」
普通のシナリオには相応しくないキャストだけども、いわゆるレジェンド級のセッションには、とてもフィットしたキャストなのかもしれないね、アントン卿。
ところで、大発見。
「ん?」
いや、昨日、早めにセッションが終わって、隣の卓のセッションを見ていたんだけども。N◎VAで、マネキンがキャストに言い寄るシーンがあったんだ。なんだけども、適当にからかうぐらいでシーンが終わったんだわ。んで、そこではじめて気がついたこと。
そーか、ピンクな展開といっても、普通は、そこら辺のレベルでとどまって、最後まで行く(ベットインするとか)ってことは、まず無いんだなぁ。いやぁ、驚きだ。
「あたしゃ、アンタの思考そのものの方が、驚きだよ…」
一本目、深夜。まずは、新作「リンデンブルクの騎士」。
未亡人の財産を狙い、婚姻を申し込む求婚者が、鎧武者の亡霊によって次々と殺される、森の中にある古城を舞台としたシナリオだ。ファンタジーとして相応しい雰囲気を備えた、実に上質のシナリオに仕上がったのではないかと思う。
んで、このセッションで良いことを発見した。≪奈落堕ち≫って、すっげえ便利だわ。
「どのように?」
演出的にも、データ的にも、とても使いやすい。
魔神や殺戮者の悪徳を示すには、とても分かりやすい記号だ。邪悪な気配(プレッシャー)の演出として≪奈落堕ち≫を宣言すれば、もう、それだけで如何にもな雰囲気が出てくれる。仮にPLが行動しようとしても、≪奈落堕ち≫を4〜5発連発すれば、“刻まれし者”の行動は完全に封じることができるし。しかも、これだけやっても、“刻まれし者”のDP値は減るどころかむしろ回復してくれる。闇の束縛が起こらない上に、魔印一個につきDP値が1D10も回復するからだ。これなら、“刻まれし者”がR特技を連発しても、DP値の関係でダイスを複数個振ってGM経験点が減る怖れもない。
「だまれ、チキン」
二本目、昼頃。続いて、火塚の自信作、「リューデスバーデンの槍試合」。
アダマスSSSの追加データ、「リューデスバーデンのトーナメント」の解説を読んで思いついたシナリオだ。というか、単に、クララ・カタリーナの「騎士方よ、突撃しませい!」という台詞に惚れ込んだだけなんだけども。
えー、参加者の皆さま、ご苦労様です(苦笑)。おかげさまで、火塚がやりたいことはほとんどできました。
探索あり、神秘あり、奇跡あり。聖職者は神に祈りを捧げ、魔神は嘲笑する。身代金の査定は騎士の誉れ。紋章官たちは筆を走らせる。遍歴の騎士と司教は英雄に騎士叙勲を授ける。決闘と血生臭い流血。因果の果てに引きつけられ、戦いを宿命づけられたふたり。貴婦人は騎士に愛を囁き、魔女は貴婦人の心に毒を盛る。殺戮と、対決と、そして輝かしい勝利。貴婦人の失恋と騎士の旅立ち。英雄は道を見いだし、導べにしたがい南へと旅立つ。そして、最後に、聖職者はまた、英雄たちの行く末に幸あらんことを願い、神に祈るのであった。
もう一度言おう! 凄く楽しかった! 私はまさに、こういうブレカナをやりたかったんだよ!
三本目、夜。PLをする。キャラは、“女騎士”アンネローゼ・ゲッテンヴァイハ(グラディウス=ディアボルス=ウェントス)。
「女騎士の恋愛奉仕をテーマとしたトンチキキャラね…」
いやぁ。ここの環境、もしかしたら、私にとっては理想的な環境かも。
またもや、当たりを引く。
導入ステージで、悪漢に襲われている少女を見かける。助けるべくふたりの間に入り、名乗りを上げる。悪漢の剣を一撃でたたき落とし(≪武器払い≫)、降伏を勧告する。悪漢が逃げだしたのを確認し、少女を助け起こし、騎士の礼に則り、手の甲にキスをひとつ。足を怪我している少女を抱え、馬に乗せる。
…とまぁ、なんか、いきなり、このキャラでやりたいことの半分ぐらいはこなしたんですけども(苦笑)。またもや、すげえ良い気になりました。
「良い気になってるんじゃねーよっ!」
とか、GMに愛にあふれる罵倒を受けたけどね。
“運命の少女”ヴィルギニア・ノーゼンクロイツ(アングルス=マーテル=ステラ)
政争の具とされ、運命に翻弄される少女。名家ノーゼンクロイツの生まれながら、様々な政治闘争の結果、修道女にさせられた、幸薄の少女。
…というところしか、決まっていない、実は。
ま、どんなキャラになるかは、これからぼちぼち考えていくことにしよう。
とはいえ、うーん、あまりにフツーな感時のキャラで、作っていて、面白くないなぁ(苦笑)。
「そうか、君にとっては、これが普通のキャストになるのか…」
続いて、エルフキャラが欲しいなぁ、そういえば、主我魔器キャラもいないなぁと、考えていて、できてしまったトンデモキャラ。
“神に愛された剣”エルフィン・ウィヴリニアヌス(アクシス=ディアボルス=フルキフェル)
アイセン領設立のときに、エルフ族から友好の証として時の大司教に贈られた剣。
力無き者であっても、いかなる悪漢からもその身を護ることができると言われる剣。実際、巡礼中に盗賊に襲われた司教が、この剣を持ってその身を護ったという記録もある(≪過重≫などで敵の動きを鈍らせれば、剣の素人でも攻撃をあてることは容易いだろう)。
しかし、度重なる戦乱の中で、剣は行方不明となり、現在に至る。その間、女騎士や女司祭の手を転々と渡っていると言われている。その剣を手にした女性は何故かその剣を無性に気に入り、肌身離さなくなる(≪神の恩恵≫≪誘惑≫)。剣に恋してしまうのだ。剣を手にして暫くしてのち、妊娠して戦場から引退する剣の持ち主は、何故か多い。
その正体は、エルフの魔術師にして刀鍛冶、エルフィン・ウィヴリニアヌス。己の身を剣として、愛しき乙女たちを護ることを宿命とする魔術師である。多くの乙女を愛し、ロマンスを育んできた。
「………ぉぃ」
っはっはっは、今度こそ見事にコミュニケーションエラーを起こすキャラだなぁ(爆死)。
いやまあ、エルフの主我魔器を作るところまでは決めていたんだ。んで、その由来を考えていて、できれば、それなりの経歴が欲しいなぁと。じゃあ、どこかの領主に拝領された剣なのだろう。んで、女性キャラにして、英雄とロマンスを育むというキャラにすればいいのに、女性キャラはもう作りたくないなぁとか考えてしまったわけだ。ああでも、エルフなんだから≪神の恩恵≫とか欲しいなぁとか考えていて、んー、≪神の恩恵≫は異性に好かれるのね…じゃあ、この魔器も、女性に愛用されるわけだ…ということは、ブレカナ世界だと、教会に奉納された剣という方が、設定的には通りやすいなぁとか思ったわけ。
そこまで来て、暴走。
はぁ! ということは、女司祭とかがこの剣で毎晩火照る体を慰めてとカー!? わーい、じゃあ、≪誘惑≫も取ってしまえ! とまあ、それで、現在に至るわけだ。
「黙れ、うぐぅ」
卯グゥ
コンセプトは、新派真教で、ブレダの騎士で、イグニスという条件を満たすこと。
オクタール族の族長の息子で、見聞を広めるべく、現在はエステルランドを遍歴する遍歴の騎士である。洗練されたエステルランドに比べると、馬の扱いは得意だが(≪馬上弓≫)、≪騎士の誉れ≫を持たず、弓を獲物とする、騎士の心得をまるで心得ていない田舎騎士である。その習俗も、地面にあぐらを掻くなど、不作法きわまりない。
イメージは、中世におけるタタールの騎士。実際は、タタールには騎士という階級は存在せず、欧州の人々が勝手に自分の習俗に近づけて当てはめようとしていただけである。とまあ、そこら辺の民族間のギャップをコンセプトとしてみた。
熱狂的な新派真教の司祭。ブレダ国王から騎士叙勲を受けると同時に、司祭の地位も賜っている。ただし、その信仰はいわゆる新派ではなく、むしろ、原始真教に近い。いまだ教会制度が整備されていなかった原始真教の時代、東に旅をした宣教師の教えをいまに忠実に伝えているという。原始真教だけあって、教会の権威を否定しており、教典に忠実であろうとしている。また、実力社会であるオクタールの気風から、女権制を否定し、神の元の平等を解く。したがって、その信仰の形は、かなりのところで新派と同じくしている。
特徴的なのは、日に数度行われる熱狂的な神への祈りと(≪祈願≫)、汎神論的な教義であろう。曰く、「主は、この広大な空と大地とにお住まいなのに、なぜお前たちは、狭い教会を主の住処と定めるのだ?」
「また、難しそうなキャラを…」
うむ、限りなく、難しいキャラだね。でも、なんか、いまならできそうな気がするのよ(苦笑)。
「またか…」
“護法官”エカテリーナ(コロナ=ファンタスマ=フルキフェル)
紋章官にして弁護士。教養にあふれた麗しの貴婦人であり、宮廷での人気も高い謎の美女。詭弁の達人で、白を黒に、黒を白にするほどと言われる。領主の多くは、美しく賢い彼女を雇うために、有利な条件を様々提示するほどと言う。
その正体は、河の乙女、すなわちザルムの姫君だ。≪人間の血≫を色濃く受け継ぎ、人間世界に興味を持った挙げ句に人間社会で生活する、変わり者の姫君。
紋章官なキャラを作りたいなぁとぼんやり思っていたところで、貴婦人キャラも作りたいなぁという思いと合体してできた不思議生物。やっぱり、河の乙女の貴婦人は格好いいなぁ(ぽわぽわ〜〜ん)。
「あんた、そういう容赦がない女性キャラプレイするの大好きでしょ?」
うむ、演技がそれにおっついているかどうかはともかく、そういうプレイングは大好きだ。アンジェと同じく、実に私らしいキャラだね。
「っていうか、ロールプレイ的にはアンジェと大差なさそうな気がするが…」
アンジェよりは上品だよ、きっと(笑)。
コンボは、≪言霊≫の特技を一通り組み合わせる。≪霞の旋律≫≪幻像≫で敵の動きを封じて、≪幻撃≫≪井戸掘り≫でダメージをいやらしく与えていく。≪魔獣召還≫は、らしくないので使わない。≪古き血≫も組合わさるので、それなりに手強いキャラになっていると思う。ほかにも、≪言霊≫の特技は一通り取得する予定なので、様々な局面で役に立つだろう。防御は貧弱だけども、≪幻像≫≪戦術≫あたりで何とか。
コロナはただもう、≪紋章学≫≪縁故≫≪ふたつ名≫の為だけに取った(苦笑)。
「また?」
…また、だよ。
なんつーか、著作者に許諾取っているのに、出版社に電話してくるあたり、著作権って奴を本当に理解しているのかと、問いたい、問いつめたい、小一時間ほど問いつめたい。凄い勢いで激しく問いつめたい。容赦なく、著作権法の条文を100回ほど大声で朗読させたい。
「落ち着け」
そりゃ、確かに、突き詰めて考えれば、著作権者といえども、著作財産権を出版者に譲渡しているかもしれないし、そこまで行かなくても排他的独占的な複製権許諾をしているかもしれないよ。契約書を確認するなり出版社に確認するなりする必要はあるんだけども…なぁ。
「あの電話の話しぶりだと、まず間違いなく、そこまで考えてはいない、よねぇ」
「聖アルゲンティアに祝福あれ!」
という結論に。
いや、キリスト教世界の硬直的な二元論的思考ってのは、結局、親鸞の「ましてや悪人をば」といった東洋的な思考にはかなわないよなぁという話になって、いやでも、キリスト教世界でも個人的にその行きにたどり着いた聖人とかはいるだろうという話になった。じゃあ、ブレカナ世界で殺戮者の守護聖人はだれだろうかという話に。殺戮者をも救う守護聖人は誰か。殺戮者にとって救いとなる守護聖人とは誰か。
やはり、聖アルゲンティアだろう。神を裏切ってもなお、闇の鎖に囚われない聖アルゲンティアこそが、守護聖人に相応しい。聖アルゲンティアは確かに神を裏切ったが、それは神の与えられた仕事をこなしただけだ。神を裏切り闇の鎖に囚われた殺戮者もやはりまた、神に与えられた仕事をこなしているだけだ。そうであれば、殺戮者にとって、聖アルゲンティアの存在そのものが救いと贖罪となるであろう。
「あー、えーと…」
難しいよ、ここら辺の感覚は(苦笑)。
昔の日記で、「今日の意味不明」として触れていたけども、「英雄とは存在ではなく機能」なんだ。そうであれば、英雄に敵対する殺戮者もまた、存在ではなく機能に過ぎない。機能である殺戮者は、物語(神)が与えた仕事をこなしているに過ぎないんだ。
あるいは、カソリック的には、こういう言い方もできる。神は全能である以上、悪もまた、神が内包するものでなければならない(二元論の排斥の結果としての一元論。だからこそ、聖トマスは、「悪とは善の欠如である」という定義をする必要があった)。したがって、悪とは、神の計画の一部、機能の一部でなければならないんだ。そうであれば、悪の結実である殺戮者もまた、神の機能の一部であると言えることになる。
確かに、闇の鎖に囚われること自体は、(カソリック的に言えば、)自由意思の結果ではあるけども、闇の鎖に囚われ殺戮者として生きることそれ自体は、神の機能の一部となることなんだ。
だからこそ、「ましてや悪人をば」殺戮者といえども、救われるのではないか、という、極めて異端的な解釈が生まれる余地があるわけだ。
「異端かよっ!」
ま、“救われる”と言っても、それは、神の摂理においてという意味だから、人間の尺度から見ると理不尽この上ない結末になりそうだけどもね。
というわけで、ネタ的にあまりに面白いので、「聖アルゲンティアに祝福あれ」というシナリオタイトルでシナリオを一本作ることにした。
「どうやってシナリオにするんだよ…」
「アンタのキャラは変化球ばっかりやねん」
それは誤解だ!
「じゃ、時速180kmのビーンボール」
それだ!
「それだ! じゃねえ!」
んで、考えて作った、普通に格好良い、普通の騎士キャラ。
“ライオン卿”アルトゥス・マクベイン(アルドール=アダマス=エルス)
黒獅子と黒馬とを引き連れた、甲冑の騎士。フルプレートにランス、ロングソードにフレイルと、そのいでたちはまさに騎士の鏡。ただし、持っている盾は何故かソードシールドだけども(苦笑)。≪ツバメ返し≫≪盾攻撃≫≪斬鉄剣≫≪武装解除≫で敵を無力化したのち、≪旋風撃≫≪憤怒≫で仕留める。ある意味、騎士らしい戦いをする人。防御は、≪シミュラクラム≫≪命の絆≫でダメージをクリチャーに移す。黒獅子も、≪狂戦士≫から、ひたすら≪重撃≫≪憤怒≫を決めてくる。かなーり、ガチンコなキャラ。
設定的には、戦士の証であるライオンを連れた騎士。ライオンを引き連れている聖アルドールを守護天使として崇めている。特殊因果律は、“純粋なる血統”。誇り高きヴァルターの騎士だ。森で悪さをしていたライオンを退治して以来、黒獅子とは奇妙な主従関係ができあがっている。改心させようとアルトゥスは黒獅子を引き連れ、黒獅子はアルトゥスを喰い殺そうと付け狙っている。なんつーか、実にスタンダードに分かりやすいキャラだと思う。
ちなみにモトネタは、(わかる人は言うまでもなく分かると思うけども、)アーサー王伝説の“ライオンの騎士”ユーウェイン。ユーウェインは、フェイント攻撃も得意だったらしいから、ちゃんと設定通りになっているでしょう、と主張してみたりする(≪ツバメ返し≫≪盾攻撃≫≪斬鉄剣≫≪武装解除≫)。
「どうした?」
いや、今日、ウチに掛かってきた電話。
引用に著作者の許諾は不要だし、ましてや出版社の許諾は必要ないんだけども…一般人の認識なんて所詮その程度なんだなぁって話。
「仕事ののち」
近くに引っ越してきた知り合いとまた、食事に行く。なんか色々、お互いの身の上話をしてみたり。
今日の駄目キャラは、ふたり。
“氷雷(アイスブレイク)”ゲイタ(フルキフェル=エフェクトス=エフェクトス)
“血の呪縛”を受けた、人狼族の祭司にして戦士。魔神ボリヴァドゥスを信仰している。戦乱の臭いをかぎつけ、北の大地より渡ってきた放浪の狼。
浅黒い肌を持った長身の美青年で、魔神の力を呼び込み、狼に身を窶し戦う(≪獣化≫≪魔狼≫)。口から、すべてを凍てつかせる息とすべてを焼き払う雷とを放つ。その姿はまるで、古の伝承に伝えられた、世界の終わりに吼える狼のようだ(≪古き血≫)。得意な戦い方は、凍てつく息で動きを封じ(≪元力:凍≫)、雷でなぎ払うこと(≪魔狼≫の2ndアクションに≪元力:雷≫)。
「ワリと、素直に格好いいけども…なぁ?」
魔神ボリヴァドゥスを信仰しているってあたりで、普通のGMじゃあ捌ききれない気がするね(苦笑)。感じとしては、『うしおととら』のとらみたいな、悪ぶっていて、最後に…ってかんじのキャラを目指している。難しいけども。
このキャラは防御が面白い。≪元力耐性≫と≪元力盾≫とがあるため、魔法攻撃や槍(I武器)、矛(C武器)にはめっぽう強い(クリティカル値7または9)。一方、剣(S武器)や飛び道具に弱く、<回避>するしかない(クリティカル値3または5)。すなわち、いにしえの狼は、文明の象徴である剣や弓矢、銃器によって駆逐されるのだ。
「どこの殺戮者ですか?」
“色無し名無し(ノーカラーノーネーム)”ドゥ(アングルス=クレアータ=エフェクトス)
コンセプトはシンデレラ。いや、≪元力:●≫を使わない元力使いって面白いかもと思って煮詰めていったらできたキャラなんだけども(何故?)。
コンボは、≪攻性化≫≪装甲外皮≫をしたのち、≪破壊の声≫≪元力倍加≫≪元力分割≫≪運命の少女≫と≪破壊の声≫≪元力倍加≫≪元力分割≫≪元力増幅≫。HP70程度の普通の殺戮者が一撃で落ちるほどのダメージを叩き出す(汗)。さりげなく血脈の錫杖と牙の護符とを持っているあたりがマンチ。HP代償がでかいが(1ラウンドでHPを9消費)、≪自己修復≫で何とかする。それでも回復がおっつかず、自己崩壊するけども。防御は、アングルスおきまりの例の特技、≪加護≫と≪魔力霧散≫。そこに、≪運命の少女≫を重ねる。
色無し名無しと莫迦にされるエフェクトスの見習い。記憶を失い、名前を失い、さまよっているウチにセンプテリオンに拾われた。一興に元力の力(≪元力:●≫)に目覚めず、仲間に虐げられている。だから、色無し(七色の元力無し)名無し(記憶も名前も無し)。“色無し名無し”ってのは、“灰かむり(シンデレラ)”とか“手無し娘”とか、昔話の主人公みたいな名前っぽくて、結構気に入っている。ドゥは、イギリスの、女性の身元不明の死体を指し示すときに使われる言葉ジェーン・ドゥから取ってきている。
いまは不遇な彼女だが、いつか王子様に見そめられ、己の呪いから解き放たれる。そのときは、クレアータからアクシスにアルカナをチェンジするつもりだ。人形は王子様のキスで呪いから解き放たれ、王女様となるってやつだ。
…え? マジ? コミケ、当選したの? ………ネタ?
………どうしよう、どうせ落選するだろうって、ほとんど用意していないよ(汗)。
本日の意味不明。
「英雄とは、存在ではなく機能である」
フランスの探偵物の映画。昨年か一昨年、公開され、そこそこ評判を得た作品。面白いらしいので見た。
………いやまぁ、確かに、面白かった。アクションは斬新、ケレン身たっぷりで充分楽しませてくれる。
だがしかし、敢えて言わせてくれ。
「………で?」
というのが、正直、私の身も蓋もない意見。なんつーか、演出でこりに凝った挙げ句、物語だけでなく、演出そのものも浮ついた感じで、どうにも、リアリティというか、作品に説得力・納得力がない、という感じだった。これは、『ジェヴォーダンの獣』のときも感じたことなのだが………。はて、こういうのが最近の映画の流行なのだろうか?(←爺くさい意見)
んで、今日は、立て続けに映画を三本見る。
「全部、剣闘士ものってあたりがなぁ」
『スパルタカス』『ベン・ハー』『グラディエイター』ね。
どれも面白かった。三本立て続けに見ると紀元前150年頃から紀元後180年頃とスパンがあって、ローマの文化の発展とその衰退の具合が良く分かって良い。
『スパルタカス』は、へっぴり腰で戦う剣闘士の戦いがお気に入り。『ベン・ハー』は、剣闘士ものを出汁に使った、キリスト教成立秘話のような物語っぷりが素晴らしい。『グラディエイター』は、三百年の間に、これほどまでに戦争が洗練されるのかと、いたく感動した。まるで、現代戦を見ているかのようだった。
コンセプトは、少女革命ウテナ(笑)。
「…やめておけ(爽)」
何を言う、『少女革命ウテナ』は、女騎士の恋愛奉仕を描いた作品として一級品の価値を有しているんだぞ。
「その時点で、何人がついてきてくれるんだよ…」
きにしな〜〜い。
女騎士の恋愛奉仕をテーマに据えたキャラ。テーマをどこまで昇華できるかは、これから動かしてみないとわからないのだが…。あー、だからって、別に百合キャラじゃないからな。そこら辺、気を付けて欲しい。ウテナも、性癖は至ってノーマルだったことを、忘れるなよ。
「いや、知らないし、フツー」
“女騎士”アンネローゼ・ゲッテンヴァイハ(グラディウス=ディアボルス=ウェントス)
旅の女騎士。キルヘン河の呪いを受け、河と乙女たちの純潔を護るため、剣を振るうことを河の女神に誓っている。
良家ゲッテンヴァイハの生まれであった彼女には、年が離れた兄がいた。ふたりでキルヘン河に遊びに行ったある日、兄は己の妹に対する思いにあらがえず、愛しい妹アンネローゼを陵辱する。必死に抵抗する彼女であったが、力の差は歴然、純潔を奪われる。彼女は最後の力を振り絞り、河原の石で兄を殴り倒し、そして気を失う。次に気づいたときには、兄の姿はなく、目の前には麗しい貴婦人(河の女神)がひとり。貴婦人は剣を差し出し、アンネローゼを襲った呪いと使命とを伝える。すべてを了解し、アンネローゼは剣を手に取る。
なお、河の女神の行動を理不尽に思う人もいるかもしれないが、理由は何であれ、アンネローゼが河を血で汚した事実には代わりがない。呪いとは常に絶対的なものであり、不可避的なものなのだ(ここら辺は、ケルト民話などをベースにしている)。
アンネローゼは家に戻り、顛末を話す。兄は既に出奔したあとだった。家の者は、将来を有望された兄の邪な思いに狼狽え、事実の隠蔽を図る。兄は事故死したことにする一方、騎士の名家としての名目を保つべくアンネローゼに騎士叙勲を受けさせる。事実を知るアンネローゼを修行の旅と称した遍歴の旅に出させ、事実を闇に葬るためだ。
そんな家の仕打ちに傷つきつつも、河の贈り物である魔剣を携え、使命を果たすべく、今日も遍歴の旅を続ける。
ちなみに、アダマスが入っていないのは、彼女は決して騎士として家を継ぐことができないことを暗示するためだ。
………うむ、我ながら、なんと美しいストーリーだ。
「素敵に芳ばしいけどなっ! …どうでもいいから、ディアボルスの聖痕位置の“乳房”ってのを、何とかしてくれ」
乳房は、中世文学の基本ですので(ちが)。
ちなみに、秘伝の書に≪硬運≫を指定しているあたり、アンネローゼのかわいらしさがにじみ出ていると思うのだが、どうか?
「マンチの間違いでは?」
そうとも言うけども、ここでの意味は少々違う。秘伝の書に≪硬運≫を指定しているということは、基本的に彼女の強さの源泉は実力ではなく、幸運にあるということの象徴なのだ。ウテナっぽーい。
「わかんねーっての」
“鋼の”マリアンヌ(ファンタスマ=マーテル=レクス)
きちんとした、普通の、聖職者を作りたいなぁと思いついたキャラ。
<言霊>≪魔獣召還≫≪幻影強化≫≪幻矢≫で、鋼の天使(アルドール)を召還し、天使に攻撃させる。天使は、<重武器>≪投撃≫≪旋風撃≫≪重撃≫≪盾砕き≫≪巨岩剣≫で、ヘビースピアを投げつける。≪投撃≫は射撃攻撃扱いなので、≪幻矢≫で強化されるのだ。まぁ、普通にイグニスクリチャーにすればいいのだが、それでは面白くないと思いついたトンチキコンボ。とはいえ、一発一発が∵死神の手∵級の攻撃力を誇るので、割りと侮れないだろう。
なお、天使はセットアップフェイズに≪狂戦士≫でクリティカル値を上げている。いまだ召還されていないクリチャーにセットアップフェイズが存在するのはおかしい話だが、もし仮にクリチャーにセットアップフェイズやクリンナップフェイズを認めないと、クリチャーの[行動済み][転倒][眩暈]が解除されず、また、毒などクリンナップフェイズに適用されるダメージが永久に発生しないことになるため、できるのではないのかなぁと思った次第である。まあ、微妙な解釈なので却下されても仕方がないのだが…。あるいは、召還されていない以上、セットアップフェイズ(などは通常に処理されつつもセットアップフェイズ)などで能動的な行動は行えない、という解釈も充分に立ち得よう。まあ、そのときはそのときだ。多少弱くなっても、充分に使えはするはず。
んで、キャラ設定は、そんな天使に護られた、偉丈夫なおばあさん。
原始キリスト教でよく見られた、歩きながらのむち打ちなどの苦行をする隠者のイメージで、(張り付けられるために十字架を担いで丘に登ったキリストのように)巨大な(ヘビースピア相当の)十字架を背負い巡礼する試練を、自らに課している。鐘をからんからんと鳴らしながら歩くと絵になりそうだ。
「特殊因果律は、またもや聖グラディウシア騎士団?」
あー、誤解するな。間違ってもマリアンヌは、聖グラディウシア騎士団じゃないし、ましてや異端でもない。彼女は、教会の権威解釈を尊重し、かつ、その目的達成のための手段を選ぶ、正統的な司祭だ。どこぞのアンジェとは一緒にするな。
「異端っぽく、天使を使役しているじゃん?」
鋼の天使は、神の奇跡の現れにすぎず、マリアンヌが使役しているわけじゃない。神の御使いを使役できると考えるほど、彼女は傲慢な魂の持ち主じゃないよ。確かに、鋼の天使は彼女の信仰の証であり、信念の形ではあるけども、それは使役ではない、神の情けにすぎないんだ。そして、それは神が彼女にに与えたもうた試練であり、彼女は(彼女のみに、ではなく、神が人類に課した)神の期待に応えるべく、巡礼の旅を続けているわけだ。そこに、アンジェやマレーヌのような、驕り高ぶった精神は存在しない(私から言わせれば、アンジェもマレーヌも、篤き信仰に驕っている)。
「しかし、鋼の天使に槍を投げさせるあたり、古代的というか、火塚的というか…」
火塚の趣味が炸裂していますな(苦笑)。
“フォーゲルヴァイデの緋き華”“次期枢機卿候補”アンジェリーヌ・フォーゲルヴァイデ(デクストラ=コロナ=イグニス)
コロナが入ったゴージャスな司教キャラを作りたいなぁとぼんやり考えて思いついたキャラ。いままで、≪両手射撃≫で二丁拳銃と主張するデクストラ=イグニスは多かっただろう。そこに、コロナが入っているキャラも結構いるだろう(≪戦術≫強いし)。だが、それで司教を名のるキャラは、まずいないだろう。というか、こんなぶっ飛んだキャラを作った奴は、まず、そう多くないだろう(えっへん)。
「威張るな」
アンジェリーヌ・フォーゲルヴァイデ。フォーゲルヴァイデ家が教会支配に向けて送り出した、恐るべき最終兵器。
アンジェは、幼少の頃から大人の男顔負けの異才を放つ神童だった。若くして錬金術を修め、金の鷹を首席で卒業。ゆくゆくは、公爵家に嫁ぐはずだった(錬金術は媚薬の調合なども行うため、その技術を持つ貴婦人は社交界で重宝されているという、夢設定)。
しかし、家長は、アンジェの篤き信仰心に注目、いままで手つかずであった教会取り込みに向け、アンジェを聖職者としたのだ。家長の予想通り、アンジェは、教会でもその異才を遺憾なく発揮。トントン拍子に出世する。媚薬を調合する業は男人禁制の教会内でももてはやされ(百合設定)、それを足がかりに人心を把握していったのだ。元々淫乱の気があり両刀遣いでもあったアンジェにとって、初な司祭たちは何とも扱いやすい、可愛い雌猫に過ぎなかったのだろう。
次期枢機卿候補と有力視されるところまでいったが、マレーヌ卿と熾烈な候補者争いを展開。アンジェは結局、候補者争いに敗れ、マレーヌ卿が枢機卿となった。ファーゲルヴァイデ家の影響力がこれ以上強まることを教会側が嫌ったこと、アンジェが天慧院を卒業していないこと、マレーヌ卿を現聖母が後押ししたことが重なった結果といわれている。その代償として、アンジェはいまの地位を得ると同時に、次期枢機卿候補の名を抱くことを許された。
現在は故郷のエステルランドに戻り、有力な大司教のひとりと目されている。
イメージは、女チェザレ・ボルジア。秘伝の書に≪精緻なる業≫を指定した方が、明らかに有利にも関わらず、≪海ウサギの角≫を指定しているあたりとかね。コロナが入っていてマーテルが入っていないのも、イメージで(共感が8しかないのも大笑い。まあ、ルールブックにも、マーテルが入ってなくても聖職者はつとまるって書いてあるし)。全裸のまま法衣を肩に引っかけ、銃を二丁、優雅に構える長身長髪の美女(≪王者の血≫≪神の恩恵≫≪誘惑≫)ってのが、イメージ映像。美男美女を揃えた親衛隊(アダマス。ただし、プレイトメイルなどという無粋な物は着せていない)と聖歌隊(≪破壊の声≫クレアータ)とを配する、変態さんだ。
「………殺戮者?」
うむ、彼女がマレーヌ卿を監禁するとかいう、駄目なシナリオを思いつくくらいに、殺戮者かもしれん(苦笑)。
ちなみに、だ。こんな設定だが、彼女の特殊因果律は、“聖グラディウシア騎士団”だ。いやむしろ、彼女こそ、聖グラディウシア騎士団に相応しい。
「なぜ?」
聖グラディウシア騎士団ってのは、基本的に、正統(カソリック)の中の異端なんだ。聖グラディウシア騎士団は、どこまで行っても異端であり、正統のために自らの手を汚す、そんな異端なんだ。その信仰は、まさに正統に通じる篤さを持っている必要があるけども、同時に、それはどこまで行っても異端に過ぎない。それは、正統に近しいが故に、絶望的なまでに神から遠い、異端の存在となる。アンジェはまさに、そういう信仰の暗黒面、信仰篤く、かつ、呪われた存在と言えるだろう。誤解しないで欲しいけど、彼女は、まさしく信仰篤き聖職者だよ。教会の権威を信じ、教会によって心を支配されてこそ、民衆は幸せとなれるということを、心から信じているから(支配者の理論)。でもそれは、神から絶望的に遠い、異端の信仰なんだ。
「っていうか、結局アンタは、マレーヌ卿の命令を憎しげに聞き入れるっていう演技をしたいだけじゃねーのか?」
…! 何故ばれた!?
「ばれないでかっ!」
つーわけで、是非このキャラで遊びたいのだが。
「悪いことは言わん。やめとけ(爽)」
な・ぜ・だ・!(血涙)
追記:そのあと、キリスト教関係の本を読んでいたら、緋色って、娼婦の象徴なのね。………うん、アンジェにぴったしだ(ぉぃ)。
追記2:って、聖グラディウシア騎士団って、そう言えば、経歴上は死んでいることになっていたっけ。…むう、GMに要相談だなぁ。
「やめておけ、芳ばしい」
マヤカシ導入で、使用したキャラは、“剣の王”アントン卿(バサラ、カブト◎、マヤカシ●)。ロシア系貴族風の、正体不明の怪人物。…えっとだ、八房龍之助『宵闇眩燈草紙』に出てくる、ラスキン卿。つーか、そのまんま。影を操り(<元力:闇>)、剣を媒介に、剣の魔神を召還する魔法使い(エニグマ使い)。エニグマには、必ず業物をひとつ持たせる予定だ(それだけ、そのエニグマは特別な存在だ、という意味で)。ペルセウスを使うアラシエニグマを呼び出して、「戦神オーディンの剣、受けきれるかっ!?」とか言っていい気になる人。
頭痛と眠気とを押さえるため、いつもよりも五割増ではっちゃけたプレイを展開する。
………ごめん、正直に言おう。いい気になりすぎた。なんつーか、なんつーか。うん、ごめん。
「そんなに、ひどかったの?」
ああいや、多分、RL共々、楽しんでもらえたとは思うんだけども、なんというか、俺(E)が止まらないプレイだったと回想する。いきなり剣を抜いてコネの占いじじい相手にぎらついてみたり、はじめて会うゲストを無駄に挑発してみたり、シーンに登場するときに「貴方の上に、さっと、影が差し込む。何かと上を向いてみると、そこには、ふたりの男がもみ合いながら墜落する姿が。アントン卿とどこかのエージェントだ。アントン卿は、着地と同時にエージェントを地面にたたきつけ、毒づきながら立ち上がる」とか言ってみたり、敵ゲストのエリスにむかって「エクスカリバーの仇撃たせてもらう」とか言ってみたり。
「アホか」
最後。N◎VAで、春子ジョースターで参戦した。なんというか、いままでのセッションが可愛く見えるほど、参加者全員、芳ばしい香りを漂わせるセッションとなった。いや、例によって例のごとく、無茶苦茶楽しいセッションだったんだけども。
春子は、カブト、カブトワリ●、イヌ◎のブラックハウンド隊員で、かつ、ミトラス戦争など、幾多の戦場を渡り歩いた、“ベリアル”と怖れられる凄腕の元傭兵でもある。今回は、そんな元傭兵導入だった。
んで、この春子、年齢が42歳のおばさんなのだが、なんというか、世間一般的には、共有できにくいキャラらしい。
「まあ、物語一般で、おばさんという立ち位置は(メロドラマなどを除き)主人公になりにくい上に、20代後半でも、30代でもなく、40代だからな」
なので、年齢を下げようかなぁという話をプレアクトでしていたところ、
「駄目ですよtatuyaさん。そこで妥協しちゃ。自分の萌えに忠実でなきゃ」
とか、参加者全員に突っ込まれる。
「プレアクトから芳ばしいなぁ」
他のキャストの参加枠は、和光とルテチアとの企業戦争の仲介役を務めるチハヤのエグゼク、ルテチア本社にアタックをかけてくるハッカーの撃退の依頼を受けるニューロ、「出来れば、痛みを感じることなく、楽に殺してくれ」という妙な依頼を受けることになった暗殺者だ。
芳ばしかったのは、クライマックス戦闘。全員いい気になって、経験点チケットをちぎるあたり。私も、50点突っ込みました。
「tatuyaさんの、ちょっといいとこ見てみたい」
とか言われて、<※ファニング>をオーバーで取得してみたり(単発銃でもフルオート可能にする特技)、達成値が少し足りないからと<※エイミング>を取ってみたり(ターゲッティングによる達成値修正を余計に追加する特技)。
「<※エイミング>を取るよりも<Fアーム>のレベルを伸ばした方が効率がいいのにな」
<※ファニング>で弾を撃ち尽くしたあと、「待っていろ、いま殺してやるから」とか悪態つきながら次のアクションで弾込めしているときとか、凄く楽しかった。エグゼクに「お前の本当の力はそんなものじゃないだろう。もっと本気を見せてみろ、そうでなければ雇った意味などない」と言われ、≪買収≫で<■自動反撃>の奥義書を与えられたときなんて、たまんないね。
「芳ばしいなぁ…」
んで、シナリオの内容だが、かつて護衛していた(研究施設で研究の対象にされていた)少女とN◎VAで再会するお話だった。基本的には、少女がかすかな恋心を抱きつつも、最後に死んでしまう、という話。まー世間的には、萌えシナリオとして分類されるんだろうなぁ。
「春子、女性で、おばさんで、子持ちじゃん」
おお! 三重苦! だが私は、“母と娘”というストーリーラインで対抗した! 幼い少女を、「母さんに任せな」と、抱きしめてみたりなっ!
「おお! 芳ばしい!!」
数あるシーンの中でも最も芳ばしかったシーン。
調査を進めているうちに、事件の背後に日本軍の影がちらつくことが判明し、春子ひとりでは荷が重い。一方そのころ、エグゼクも、実行部隊として凄腕のフリーランスの手を借りたい。PL間での思惑が一致し、ふたりが出会うシーンを演出することになった。
私が、自分が銃撃戦に巻き込まれ難儀をしているところにエグゼクが介入するというシーンを要望したところ、エグゼクは、春子の実力を確かめるべく工作員をけしかけるというシーンを希望する。銃撃戦の後。
エグゼク「(配下を控え登場)腕は衰えてはいないようですね。“工作員をけしかけたかいがあります”」
春子「…なるほど、チハヤの後方処理課かい。道理で、ルテチアのやつらにしては手強いと思ったよ(と、転がっている死体の頭を踏みつける)」
エグゼク「まあ、良い新人研修にはなりましたよ。そこで貴方の腕を見込んで仕事を依頼したいのですが」
春子「っは、工作員をけしかけた相手を、どう信頼しろっての。誠意を見せてみな」
「ふたりとも、一歩も引いていないし」
凄いのはここから。はじめは、≪買収≫で春子を雇ったことにしようかという話になったけども、春子は金で買われるような奴じゃないしなぁ、という話になり(これは、私が言いだしたのではなく、他の参加者から自然に出た意見。結構嬉しかった)、突然エグゼクのPLが、「最低なことを思いついたけども、これはやめよう」とか言い出す。「とにかく言ってみて」と、私が返したところ、「春子の娘を人質に…」と言い出す。
「芳ばしい、芳ばしいよう(涙)」
いやぁ、私の回答の方がもっと芳ばしいぞ。
「それで行きましょう。実は私、最初にそれを思いついたんですけども、その言葉をぐっと飲みこんだんですよ(笑)」
もう、芳ばしいってレベル、通り越しているね(苦笑)。そこで演出されたシーン。
誠意を見せてみろと春子に言われたエグゼクが、「これはどうですか?」携帯を差し出す。
春子は一抹の不安を覚えつつも、携帯を受け取る。そこに、着信音。通話に出ると、場面暗転。どこかのホテルのスウィートルーム。ふかふかのソファーに居心地悪く腰掛けた少女の姿を背後から映す(火塚「自分の娘の設定だけども、コロンボのかみさんと一緒で、名前や顔を出すつもりはないから。あくまでフレーバーだから」)。
「あ、おかあさん。わたしいま、ホテルのスウィートルームにいるんだけども…」
「あ、ああ…その人はね、母さんの昔の仕事仲間で、あんたに会ってみたいって、五月蠅くてね。私は仕事で手が離せないから…ん? 母さんの肉じゃがが食べたい? 明後日、作ってあげるよ。今日は、急な夜勤が入っちゃったからね。じゃ、行儀良くしているんだよ」
携帯を切り、憎々しげにエグゼクを睨みつける春子。
「…いいだろう、引き受けてやるよ。私は、娘がなによりも大事だからね」
「結構。この仕事が終われば、家族サービスをしてあげれば宜しいでしょう。レストランのチケットなど、どうでしょうか?」
「………娘は、ジェニファーが大好きでね。できれば、そのコンサートチケットを頼むよ」
「結構。では、健闘を祈りますよ」
エグゼクから差し出されたコンサートチケットを、春子は憎々しげにもぎ取る。
いやもう、凄く楽しかった。エグゼクとストリートの住人との会話はこうでなくっちゃね。つーか、私は、キャスト間でこういうドラマを作りたいが故にN◎VAをやっているし。まあ、冗談抜きで、このシーンのおかげで、私がシナリオに持ちこんだ“母と娘”というテーマが、見事なコンストラクトで深みを増したと思っている。
「なんつーか、芳ばしくても、突き抜ければ見事に昇華できるわけか」
んー。なんつーか、実は、春子って、演技が安定しないキャストなんだけども、今回初めて、地に足がついたプレイングができたんじゃないかとは思っている。
「飲み過ぎだ」
でも、遊ぶ。あまつさえ、人妻キャラでハァハァしないとテンションが保てないとか公言するあたりが、
「芳ばしい」
六本目、ブレカナ。北狄討伐のシナリオ(村の近くにオークが住み着いたというお話)ということで、喜び勇んで、“気狂い”ジョアンナを持ち出す。
「キャラが芳ばしい」
なにおう! 清く正しく中世しているキャラを作っただけじゃないかっ!
「つーか、普通の人は、ブレカナに清く正しい中世、あまつさえ宗教なんて要求しないから」
プレリュードの段階でGMには、「噂のジョアンナですか?」とか言われるし。
でもまぁ、今回は、相方も非常に芳ばしいキャラだったし。
グランドスラムの主我魔器で(イグニス=ディアボルス=エルス)、聖母殿の地下墳墓に封印されている巨大な十字架。異端を狩る、真教の決戦兵器なのだそうだ。ある日、そこに巫女を連れて、司祭が入ってくる。「歌姫(贄)を連れて参りました」。魔器は言う。「俺のために唄え。俺だけのために唄え」。魔器は少女の喉にエルスの聖痕を埋め込み、少女から声を奪う。少女(マーテルクリチャー)は、魔器のために声なき詩で詠うことになる。
「…殺戮者?」
あと一歩で(笑)。今回、私と相方とで、「豚は死ね!」と、思う存分荒ぶったわけさね。
「なんつーか、ふたりの間に挟まれたもうひとりのPLとGMとが可哀想なんですけど…」
聞こえない、聞こえない(ぉぃ)。つーわけで、以下、ジョアンナの荒ぶれっぷり。
「遠くの雷雲が、ごろごろと雷鳴を響かせる。雲は大きく、空を覆いつくさんと早く早く、草原を疾走する。森の近くに、小さな村。雨を避けるべく羊たちを草原から村に追い立てる羊飼いたち。そこに、どどど、と言う轟音。百頭近くの馬が、早駆けで村に入る。…ジョアンナは、ひらりと馬から降り立ち、設営の準備をすべく、檄を飛ばす。荒くれだった傭兵騎士団にしては、手際がよい…ちなみに、シーンのイメージは、『ジャンヌダルク』『レディホーク』といった、一連のファンタジー映画です」
相方のPCも騎士なのだが、出会い頭にお互い罵りあうし。
相方のPC「なんだぁ? 俺たち騎士団を知らないってのか?」
ジョアンナ「(<事情通>失敗…胸を張って、自信たっぷりに、きっぱりと)知らん! (旗がついた槍を突き付け)そちらこそ、我ら騎士団の名を知らぬのか!」
相方のPC「(<事情通>成功)…ああ、あの、“気狂い”か? っはっははは、こいつは、勇ましい。アンタなら豚どもに勝てるってのか?」
ジョアンナ「私は神の声を聴いたっ! 教会でその証も立てたっ!」
相棒のPC「っは!? 神の声を聴いた? 幻聴じゃねーのか?」
「なんつーか、どうしようもないほど正しい中世の罵りあいだなぁ…つーか、ガキの喧嘩?」
他にも、相方のPCの連れのお楽しみの現場に乗り込んで、「良いご身分だな」とか「早漏か?」とか言うし。ちなみに、相手にはちゃんと、可愛がってやるぞと、お誘いを受けたぞ(爆死)。
「芳ばしいを通り越して、醗酵していませんか?」
まー極め付きは、荒ぶったプレイを軌道修正をするシーンね。
オークは思いのほか手強く、そこで、だまし討ちをしようということになる。自分は、そのために和解の交渉に出かけ、誘い出すことに成功するわけだ。ここら辺は、西洋人がインディアンを侵略するときに使った手口を思い返してもらえれば分かりやすいかと。和解の会場に誘い出し、任務を終え会場であるテントを出たところからシーンが始まる。
意気揚々とテントをあとにしたところ、「ジョアンナ、なにをしたのですか?」という幻聴が聞こえる。はじめはただの空耳かと思い相手にしなかったのだが、はっと気がつき振り返ると、そこには、ジョアンナを誘った天使が。天使は繰り返す。「ジョアンナ、なにをしたのですか?」。ジョアンナは、怖れおののき、ただ、「私は、私は…」とうわごとのように呟く。言い訳しようにも、言葉が出ない。天使は、三度問いかけたのち、消え去ってしまう。ジョアンナは、はっと気がつき、テントに駆け戻り、入りざま「やめろ! 神は虐殺を好まれぬ!(∵紋章∵)」と叫ぶ。人々は、ジョアンナを注目するが、ゲストのひとりが、嬉々として、オークの族長を刺し殺す。
「自分で悔いたんじゃねーのかよっ!」
神の愛は無限です(謎)。
ちゃんと、オーク族長も殺して、GMのストーリー進行も助けたよー。その直前のシーンでは、オークと握手をした手を、オークの見えないところで、汚らわしいと言わんばかりに、ハンカチで拭ったし。
「なんだかなぁ」
しかし、最後の戦闘は凄かったね。いくら、因果律が“男たちの旗”と言えども、DP-78は、やりすぎだろう。ためらいもなく、ダイス9個振りしていたよ(苦笑)。経験点2点ゲットー(爆死)。
「最後の最後まで、芳ばしいなぁ」
「よーよー、さっさと、超必殺奥義とか教えてくれよなぁ。俺は楽してえんだよ、楽ぅ」
とかいう台詞には、大爆笑。もちろん、とても良い意味で。
「んで、今回はどこが芳ばしかったと?」
ええと、シナリオでは、敵ゲストが≪不可知≫でヒロインゲストから宝貝を盗むっていうイベントがあったんだけども。
PL「っは!? もしかして宝貝って、ヒロイン自身!?」
とか言われてしまい、即答で、
「了承」
と答えてしまったあたり。
「少しは悩めっ!」
あまつさえ、
私「ところで質問ですが、宝貝はヒロイン自身ってのと、ヒロインの背中に宝貝が描かれているのと、どちらが良いですか?」
PL「ここはやはり、エロチシズムのため、ヒロインの背中に宝貝が描かれているべきでしょう。クライマックスフェイズで、ヒロインが背中をはだけさせて張り付けにされているの」
私「その、見えそうで見えないエロチシズム」
とか言ってみたり。
「死んでわびろ」
そのあと、酒を空ける。絡み酒風になってしまったあたりが、芳ばしい(首吊り)。
※ 芳ばしいセッション
自己中心的で、荒ぶっていて、我が儘な、なんというか、一言で言えば厨房丸出しのセッション
んで、今日から4日まで、横浜でセッションをしてくるのだが、どうにもその、実に芳ばしい香りが漂うセッションになりそうな気がするのだな。
「つーか、会社休んで遊びに行くあたりから、既に芳ばしいだろう」
そもそも昨日、風邪気味だったので漢方薬買って、研究会(←仕事の関係)に望むあたりも相当芳ばしいだろう。
というわけで、今日から四日までの日記は、良い子は真似しちゃいけない、芳ばしいセッションの記録だ。
一本目。私がRLでN◎VA。シナリオは「パルプ・アクション」。ま、これは普通に終わった。今の段階から芳ばしかったら、アレでナニだからなぁ(苦笑)。
二本目。N◎VASSS6-2「明日に架ける橋」。例の名作カブトワリシナリオだ。キャストはニューロ導入で、“レディ・インヴィジブル”シーカー(フェイト、ハイランダー●、ニューロ◎)。気づけば全身義体にインストールされており、その前の記憶を失った女。真実を掴み、記憶を取り戻すべく探偵業を営むハッカーだ。イメージは、サイバーパンクの文脈でよく見かけるクローム光沢に包まれた女。今回、指摘されてはじめて気がついたけども、『コブラ』のヒロインも、そんな感じのキャラだったはず。
“炎の虎”マリーを訪ねるときにゴミ箱のアイコンから登場してみたり、シナリオ背景で雨が降っていることを利用して、雨が撥ね、思うように隠密できない様を描いたりと、ワリといい気になる。
香ばしさが漂い始めたのは、例の、クライマックスフェイズ。
カブトワリの≪天変地異≫が残っているのに気づき、次の台詞を宣う。
「だめ! 雲が邪魔して、ステーションが見えない!」
「大丈夫、雨は、私の味方だ…≪天変地異≫!!」
他のPLをたすけたー(濁った目で)。
三本目。ブレカナで、はじめての「処刑都市」。キャラは、“バーマイスターの猫”アルドルフ・カッツェ。全員、シナリオを読み上げながら、いい気になる(爆死)。
つーか、発見。「処刑都市」、シナリオ読み上げながらプレイした方が面白いかも。
「芳ばしいなぁ」
んで、思ったのだが、アルドルフ、プレイが難しいわ(汗)。いや、正確には、演技は楽なんだけども、他の参加者が昔話の文脈になれていないと、間違いなくフリーズする。今回のGMはそこら辺とてもうまくて、滞りなく捌いていたんだけども。
「なにを、今更…」
ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。