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シナリオは、長者どんが話を切り出すところから、始まります。
「 今から三日ほど前のことでございます。
わたくしが山で難儀をしておりましたところ、猿婿どんに助けていただきました。
そこで、わたくしは申しました。
『助けていただき、ありがとうございます。何かひとつ、お礼をさせてくださいませ』
猿婿どんがおっしゃるには、
『長者どん、長者どん、それならひとつ、長者どんの娘を嫁にくれ。
一週間後の夜、神社の境内で待つ』とのことでございます。
わたくしは山を降りますと、さっそく、長女に話しました。
長女が申すには、
『何をおっしゃいますか、お父様。わたしはすでに嫁いだ身。
いまさら猿婿どんに嫁ごうなど、とてもとてもできようはずがありません。
そのようなお話でしたら、次女になさるがよろしいでしょう』
わたくしは次女に話しました。
次女が申すには、
『はあ?猿に嫁げ?……冗談も程々にしてください。
汚らわしいけだものに嫁ぐぐらいなら、死んだほうがよっぽどましだわ。
いやだ、いやだ、そのような話、三女にすることですね』
わたくしは三女に話しました。
三女が申すには、
『わかりました。それでは末が嫁ぎましょう。
ただし、ひとつ条件がございます。末が嫁ぐまでの間、
どうか護衛をつけてくださいませ』 」
それが、あなたがたです。
……さて、彼女はいったい何を望むのでしょうか。
はじめに
登場人物・お末・長者どん・お長・お次・猿婿どん
本編・一日目・二日目・三日目・四日目・エンディング
ポイント
雑感
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