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シーン17:婚礼
※説明
婚礼の準備は、すべて整いました。花嫁衣裳に身を包んだお末がいます。
神社の境内に向かうと、すでに猿婿どんがいます。
※目的
クライマックスです。猿婿どんとの戦闘になれば、派手に演出してください。
『空は一転掻き曇り、生暖かい風が吹き付けてくる。おどろおどろしい雰囲気の中、小山ほどある猿婿どんが、「嫁はどこだああ」と唸るような声をあげてくる』
などですね。
猿婿どんの強さですが、PCよりも能力値で+3、技能段階で1つ上という状態がスリリングな戦闘を演出する上で理想的です。
また、この土壇場で、お末の説得を試みるPCもいることでしょう。シーン16:説得を参考にしてください。
※次のシーン
エンディングへ。
「 次の日、君たちは長者どんの屋敷の戸をたたく物音で目がさめる。戸を開けてみると、そこには、うつろな目をした一人の青年が立っている。青年は、口から胸が血でべったりとしており、なにかを引きずっている。…はらわたが無残に食い散らかされたお末の死体だ。青年は、ポツリと語る。
『俺…、お末を食っちゃった…』
朝焼けの空を山鳥が歌いながら飛んでいく。
『ちゅん、ちゅん、ちゅん
山神の木の実は呪いの木の実
呪われちゃったらお猿になった
あの娘は呪いを解こうと右往左往
だけど誰にもしゃべれない
何故って?しゃべっちゃったら呪いは解けないものだから』」
●お末を説得せず、猿婿どんを殺した場合
バットエンディングです。
以下の文を読んで、シナリオのエピローグとしてください。
「 とどめの一撃を猿婿に叩き込もうとしたその瞬間、お末が割って入ってくる。
『だめええええ――』
――腹に刺さった刃を見て、お末はにっこりと笑う。
『これで、これでいいのです。…さあ、猿婿どの、これが末の花嫁道具です。どうぞお納めください』
猿婿どんは、君たちが呆然と見守るなか、お末の生き胆を貪り食う。
『ちゅん、ちゅん、ちゅん
山神の木の実は呪いの木の実
呪われちゃったらお猿になった
あの娘は呪いを解こうと右往左往
だけど誰にもしゃべれない
何故って?しゃべっちゃったら呪いは解けないものだから』
そう山鳥が歌うなか、いつまでも、いつまでも――」
●お末を説得して、猿婿どんを殺した場合
おめでとうございます。ハッピーエンディングです。
以下の文を読んで、シナリオのエピローグとしてください。
「 何日か後、君たちとお末は、ある墓石の前にいる。猿婿、麻馬の墓だ。お末がひとしきりお経を読んだ後、君たちの方を向く。
『これが最善の手であったかは、結局わからずじまいでしたね。でも、後悔はしないことにしました。麻馬さまは、末に、ありがとう、と言ってくださったのですから。そして、皆さまにも…。改めて、末にも言わせてください。…ありがとうございました』
そして、彼女は静かに泣いた。でも、その涙は、とても暖かいものだった」
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