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さて、≪電脳神≫です。
[R]になって、もっとも弱体化した神業の一つといわれるのが、この神業です。従来はなかった、「アクセス可能」という発動要件がついてしまったことが、その原因です。
なお、私は、電子のことは全くの門外です。ここでの解釈は全て話半分で訊いてやってください。
2.「トロン」とは何か。
より正確に言えば、「トロンや、トロンを内蔵した機械」です。64頁では具体例として、ドロイドやヴィークル、IANUSを挙げております。
「トロン」とは、「ハードウェア、ソフトウェアを問わずコンピューターシステムの総称」です(178頁)。
トロンのほとんどが、地球規模の電子情報網、ウェブに接続(アクセス)しており(あるいは接続可能であり)、このようなトロンのことをDAK端末と呼びます(178頁)。DAK端末たるトロンの利用者は、ここから、世界中のトロンに接続し、そこから必要な情報を引き出すことになります。逆に言えば、自分の情報も、相手方のDAK端末から奪われる危険性があるというわけです。≪電脳神≫は、まさにこの、トロンがウェブに接続していることを利用した神業です。
では、ここで「トロン」とは、具体的にいかなる物を指すのでしょうか。
具体的な立証は、ヴィークルの説明に譲りますが、私は、トロンか否かの判断基準は、1960年代以降(?)のコンピューターシステム制御の恩恵にあずかっているか否かに委ねられると考えます。コンピューターシステム制御の恩恵にあずかっていないローテクを支配することは、ニューロらしくありません。コンピューターシステムというハイテク(?)を支配することこそ、ニューロの本懐でしょう。神業ルールの趣旨、「キャラクターのスタイルを特徴づけるため」からも、そうでなくてはいけません。以下で、具体例に当たってみましょう。
まず、DAK端末がトロンに当たることに争いはないでしょう。具体的には、243〜246頁に挙げられている物を意味します。バディや電話、タップも、DAK端末の一種です。
また、トロン・オプションも当然、トロンの一部と考えます。プログラムなどもソフトウェアとして、トロンの一つと考えられます。
次に、ヴィーグル(247〜250頁)も基本的にはトロンが内蔵された機械と考えてかまわないでしょう。
特に、“WINDS”ヴィークル制御システムや“SAPS”衛生自動運転システムなど内蔵の場合は、無条件で、トロン内蔵と考えられます。また、ウォーカーといった特殊大型ヴィークルやチョッパー・航空機などは、その操縦・制御に、現在でもトロン(コンピューター)の支援を必須としています。ほぼ無条件で、トロン内蔵と考えて良いでしょう。全て≪電脳神≫の支配が及ぶことになります。
これらは全て、1960年代以降のコンピューターシステム制御の恩恵にあずかっています。この、コンピューターシステムの恩恵にあずかっているか否かが、トロンであるか否かの判断基準になるのでしょう(ただし、N◎VAの世界設定を考えれば、コンピューターシステム制御の恩恵にあずかっていないヴィークルはほぼ皆無でしょう。実際に≪電脳神≫の支配が及ぶかは、次の「アクセス可能」の解釈に委ねられます)。
逆に言えば、1960年代以前の技術、歯車や内燃機関などのみで動く機械は、トロンは内蔵されていないと考えるべきです。どこかの博物館から引っぱり出した零戦に対しては、(零戦は航空機ですが、)≪電脳神≫の支配も及ばないというわけです。マウンテンバイクも、衛星自動運転システム内蔵といったふざけた設定でない限り、トロンには当たらず、≪電脳神≫の支配は及ばないことになります。
以上から、旧世代の遺物かマウンテンバイクなどでもない限り、ヴィークルは基本的にトロン内蔵機械に当たり、≪電脳神≫の支配が及ぶと結論づけることになります。
ドロイト&ドローン(251〜252頁)も、トロン内蔵機械にあたり、≪電脳神≫の支配が及びます。
ドロイドは、バディ内蔵です。当然、トロン内蔵機械にあたります。
ドローンについても、これが完全に歯車だけで動いているとは考えにくいので、当然、トロン内蔵になります。ここでは、からくり人形はからくり人形であって、ドローンではないと考えることにしましょう(笑)。
IANUSについては、次の「アクセス可能」の解釈とのかねあいで、代表的な物としてIANUSを挙げただけなのでしょう。むしろサイバーウェアのほとんどがトロン内蔵機械に当たると考えるべきです。サイバーウェアがコンピューターシステム制御の恩恵にあずかっていないとは、考えにくいからです。
サイバーウェアに≪電脳神≫が実際に及ぶかは、「アクセス可能」の解釈に委ねられます。実際は、IANUSを除き、アクセス不可能と解釈することになるのでしょう。
サイバーウェアであって、トロン内蔵と考えられない場合とは、純粋にIABUSの制御を受けることなく化学反応のみを利用した物である場合です(実際はほぼ皆無だと思われますが)。
最後に、パワーアシスト・アーマー(230〜231頁)や魚雷・ミサイルといった、どう考えてもトロンの制御補助が必要な物や、現在の技術ですでにコンピューターシステム制御の恩恵にあずかっている物は、基本的に全てトロン内蔵機械に当たると考えるべきでしょう。
3.何をもって、「アクセス可能」と呼ぶのか。
「通常はアドレスを知っているということ」という注釈がついています。
従って、「通常は」事前に<社会:ウェブ>などで対象となるトロンのアドレスを入手している必要があります。
ただし、エキストラクラスのトロンを支配するのには、アドレスを知っている必要はないでしょう。エキストラは、アドレスを教えろといえば、アドレスを教えてくれます。結果、路上に止めてある車を間借りしたい場合などは、<セキュリティ>判定の代わりに≪電脳神≫を使えるということになります。これが例外の一つです。
また、そうでなくても、カメラから盗み見る、交通網を麻痺させるといった、アドレスを知らなくても<特技>で再現可能な行為をする場合は、アドレスを知ることなく、≪電脳神≫を使用できると考えるべきでしょう。
これら、アドレス不要な<特技>は、全て、ニューロらしさを演出するためにルール化された技能であり、これは、神業ルールの趣旨、「キャラクターのスタイルを特徴づけるため」にも合致するからです。
少々余談ですが、ニューロの<特技>をはじめ、全ての特技が、『PLの技量に頼ることなく、』スタイルらしさを演出するためにルール化された技能です。これはN◎VAシステムの特性を考えるとき、極めて重要な要素です(詳しくは、N◎VAシステム総論にて論じる予定です)。
従って、アドレスが必要とされる場合とは、ゲスト及びゲストが直接支配するトロンを支配する場合を意味すると考えてもかまわないでしょう。単に、相手のトロンが制御する建物内のドアを開ける(<デッド・ロック>)などの目的で使用する場合は、アドレスは不要です。
また、「物理的にアクセス不可能な」場合も、≪電脳神≫はその効果を発揮できません。64頁では具体例として、BLAKK=IANUSを挙げています。BLAKK=IANUSは、「外部進入を防ぐためにスロットは埋め込まれているし、電話やTVの機能はない」とされています(31頁)。
そこで、「物理的にアクセス不可能な」場合とは、スロットがない、すなわち、ウェブに接続『不可能』であり、『かつ、』電話がない、すなわち、アドレスを『設定しようが無い』場合に限られると考えます。このように、私が「物理的にアクセス不可能な」場合を限定的に考えるのは、神業最優先の原則を根拠とします。もちろん、最終的には、RL裁量に委ねられることになると思います。
『不可能』とは、およそスロットがない場合を意味します。まさに、BLAKK=IANUSの如く、スロットが埋め込められているような場合です。単にスイッチを切っただけ、コードを切断しただけでは、≪電脳神≫からは逃れられないと思います。
この点については、Log49【2000年01月07日:02時29分03秒】の梅氏の発言が参考になります。
電源OFFは安全か?私も、ストーブの自動着火という話は昔ニュースの特集で拝見したことがありましたので、頷くことしきりでした。スロットがない=外部から接続する手段が有線無線問わず存在しない、という意味とお考えください。
ウェイク・アップ(自動電源ON)機能に対応した機器、主にパソコンなど、LANやダイアルアップによる通信で自動的に電源がONになる機能があります
当然、ポケットロン等は通常の省電力機能からのウェイク・アップのほかに使用者が指定した特定のアドレスからの呼び出しに対してのウェイク・アップをソフト的に指定できると思われます
これらの機能はすべてOFFと設定したとしてもセキュリティ・ホールを攻撃され、ウェイク・アップする可能性は否定できません
また、実際にある火災事故で、ストーブが自動着火するというものがあります
これは、デキのいいマイコン制御のストーブのチップに電波法を無視してブーストされた車載無線機の電波が干渉し誤動作するというものです
機器の特性を知り得れば、任意で行うことも可能であります更に厳重なセキュリティや一切、WEBから切り離されたマシンの情報もオペレータの見るモニターから漏れるわずかな電磁波を簡易パラボラで受信し、増幅することでモニターの内容を覗く手法は2000年現在ポピュラーなハッキング手段として実在します(十数メートル・・せいぜい50メートル以内でないと受信できないみたいですが、バン1台あればできるらしい・・)
上記を考えれば、WINDSのデータの読み取りや強力な電波による妨害や割り込みも決してありえない話ではありません(拡大すればBLACKも危なさそうだが・・精度が低そうな手段だから信頼性はいまいち・・最近の樹脂製のメットなら突破できるけど金属製は絶対NG。アルミホイル一枚抜けないしね・・)
『設定しようが無い』とは、文字通り、アドレスを設定しようが無い場合を意味します。
これは、IANUSのアドレスをそもそも設定しないという場合も、何らかの手段で(≪タイムリー≫≪買収≫≪天罰≫)アドレスを創ることができれば、≪電脳神≫を行使しうることを意味します(効率は大変よろしくありませんが…)。
『かつ、』というのも、文字通り、両者を満たしてはじめて「物理的にアクセス不可能な」場合にあたると考えることを意味します。
結果として、≪電脳神≫に支配不可能なトロンは、BLAKK=IANUSか、≪タイムリー≫≪天罰≫などで『予め』完全に接続不可能な状態におかれたトロンなどが考えられます(打ち消しには使えません)。その他、スロットもアドレスも設置する意義がない、IANUS以外の多くのサイバーウェアが挙げられることになるのでしょう。
なお、BLAKK=IANUSの場合も、≪タイムリー≫≪買収≫≪天罰≫で、BLAKK=IANUS強制接続装置を手に入れた場合は、≪電脳神≫の支配が及ぶことになります(でしたら、BLAKK=IANUS絶対破壊装置を手に入れた方が早い気もしますが…RLが認めるかどうかは別問題です(苦笑))。
もう一つ、対象のトロンが破壊されている場合はどうでしょうか。
破壊されたトロンに「アクセス可能」と考えるべきなのでしょうか。証拠隠滅のため破壊されたトロンから有用な情報を引き出すような場合に、問題となります。
思うに、破壊されたトロンから、何とか有用な情報を引き出すというのは、ハッキング小説(?)などで、実に良くありそうなシチュエーションでしょう。私ならば、神業ルールの趣旨、「キャラクターのスタイルを特徴づけるため」に合致すると考え、≪電脳神≫の行使を認めます。
4.舞台裏での行使は可能か。
これは、表舞台でのみ行使が可能と明記されていない多くの神業で共通の問題となります(即死系神業以外)。
私は、裏工作は如何にもニューロらしいと考え、≪電脳神≫の行使を認めます。
裏舞台では「ロールプレイはなし」であることから(159頁)、神業の行使を否定する見解も有力ですが…神業行使にロールプレイが必要とは何処にも書いていない以上(多分)、舞台裏での神業行使も、何ら問題はないと思います。まあ、ロールプレイしない神業行使は、多少、格好悪いと思いますが…それは、経験点計算の「よいロールプレイをした」で、考慮することにしましょう。
2.命令を「実行」させるとの意味
支配したトロンが実行可能な行動ならば、何でも実行します。64頁では具体例として、情報入手・警報装置の沈黙・ヴィークルなどの行動・トロンの完全なる破壊を挙げています。ここでは、I情報入手、IIトロン破壊、IIIその他の行動、に場合分けして検討してみることにします。
3.経験点についてI情報入手
トロンのメモリに記憶されている情報を入手できます。あるいは、そのトロンがアクセス権を有しているトロンから情報を入手できます(IIIその他の行動)。≪真実≫と同じく、そのトロンに記憶されていない情報を引き出すことは不可能と考えるべきでしょう。情報を入手する場合で、特に問題となるのは、アドレスを入手する場合でしょう。IIトロン破壊を目的としたアドレス入手の場合、特に重要になります。
この点については、以下のように場合分けして考えられます。(1)アドレスを入手しようとしたら、制御値を破れなかったり、リアクションで妨害された場合IIトロン破壊
状況として、アドレス情報を管理しているだろうしかるべき所、例えば、電話会社の顧客情報を管理しているトロンにアクセスする場合が考えられます。おそらく、トロン戦をくぐり抜け、最深部に到達しながらも、最後の最後で邪魔された場合なのでしょう。
しかし、この場合でも、アドレス情報を管理しているトロンのアドレスは有している以上、≪電脳神≫により情報入手という命令をひとつ実行させることができます。制御値を破れなかったり、他のトロンなどからアクセスを妨害されるような状況は、神業最優先の原則の前に敗れ去ります。(2)単に、<社会:ウェブ>の判定に失敗した場合
状況的には、当たるべきサイトや検索情報を思いつけないなどで、検索に失敗した場合です。
この場合は、自分が使用しているトロンに命じることで、自分のトロンがアクセス権を有しているトロンに検索を命じることになります(IIIその他の行動)。そのアドレスが(有料無料問わず)公開されている場合は、問題なくアドレスを入手できます。
問題は、アドレスが非公開な場合でしょう。
この場合に、RLがそもそも<社会:ウェブ>で非公開アドレスを入手することは不可能であると考えるのであれば、≪電脳神≫でも、アドレスを入手することは不可能です。アドレス情報が非公開ということは、アドレス情報を管理しているトロンのアドレスを知らないことを意味するからです。その上で≪電脳神≫を行使するには、まず、アドレス情報を管理したトロンのアドレスを入手するために、トロン戦などのしかるべき行動をとる必要があります。
ただ、多くのRLは、それほどトロン戦をメインにシナリオを組んでいるとは考えられませんので、実際は、トロン戦という状況を抽象化して考え、(<トロン>+<セキュリティ>+の組み合わせ判定を要求するかどうかはともかく)<社会:ウェブ>ひとつでその抽象化されたトロン戦を仕掛けたと考えることになるのでしょう。このように解釈する場合は、(1)と同様に解され、アドレスを入手できることになります。
その効果は、トロン戦ダメージチャート16と同様に考えて問題ないでしょう。破壊されたトロンは、修理されない限り、使用不可能です(そう言えば、肉体戦・精神戦・社会戦のような治療ルールがないなあ…ここは、肉体戦・精神戦を参考に目標値を定めるしかないのでしょうか?)。
ただ、≪電脳神≫によって破壊されたトロンが修復可能かどうかは、明記されていません。
ここは、即死系技能が鍵括弧付きで「死亡」「発狂」と、効果を特定していることとの対比から、肉体戦・精神戦の「仮死」「狂気」に効果がとどまるものだと考えます。私は、≪電脳神≫によって破壊されたトロンも修復可能とします。その破壊されたトロンがIANUSであった場合、「そのキャラクターは「死亡」」します。
これを≪チャイ≫≪天罰≫≪電脳神≫で打ち消せるのは当然として、問題は、≪難攻不落≫での打ち消しや≪タイムリー≫≪買収≫≪黄泉還り≫での無効化が可能かどうかです。≪タイムリー≫≪買収≫での無効化の場合、「こんな事があろうかと(どんな(謎)?)、予備のIANUSを用意していたのだよ」と言えば問題ないでしょう。
問題は、≪難攻不落≫での打ち消しと≪黄泉還り≫での無効化です。トロン破壊の結果にすぎない「死亡」をどのように評価するかという問題です。
思うに、≪難攻不落≫の場合は、「肉体戦ダメージを与える事故や攻撃をひとつ完璧に防御」する神業です。IANUS破壊は、「事故や攻撃」に当たりますから、問題は、トロン破壊の結果にすぎない「死亡」が「肉体戦ダメージ」に当たるかどうかです。
ここまで来ると、神業の解釈を完全に離れ、ダメージチャート・N◎VAシステム全体の解釈問題となります。神業のような具体的な指針が提示されていない以上、完全にRL裁量に委ねられます。ただ、鍵括弧付きで「死亡」と明記されている以上、私は、「肉体戦ダメージ」における「死亡」を意味すると考えます。
従って、『私の解釈に従う場合は、』≪難攻不落≫により、そもそもIANUS破壊自体を「完璧に防御」する事になるわけです。
≪黄泉還り≫での無効化も、私の立場に立てば同じく、トロン破壊の結果たる「死亡」から復活可能です。ただ、ここで別途問題になるのは、破壊されたIANUSの処遇はどうするかです。≪黄泉還り≫は、破壊されたIANUSまで復活させるものではありません(それは、≪タイムリー≫の領域でしょう)。復活したとしても、人体を制御するIANUSが破壊されたままである以上、すぐに死亡するのではないか、少なくても行動不可能なのではないのか、問題となります。
ここも最終的には、完全にRL裁量に委ねられることになりますが、私は神業最優先の原則から、蘇ったキャラクターは問題なく行動可能であると考えます。機械の故障などものともしないというのは、ある意味チャクラらしいと考えるからです。
ただし、破壊されたIANUSが修復されるわけではありませんから、IANUSの機能は使えないことになります(無論、次のアクトで、壊れたはずのIANUSは復活します)。IIIその他の行動
その他、ニューロは≪電脳神≫の効果として、支配したトロンがとれるありとあらゆる行動を命じることが可能です。具体的に何処まで可能かは、RL裁量に委ねられます。
ここで「何処まで可能」とは、二つの意味、「どのような行動ができるか」という問題と、「その行動の達成値をどのように考えるか」という二つの問題とを含みます。この問題は、特に効果が特定されていない、攻撃にも使用可能な神業、≪タイムリー≫≪買収≫などでも問題となります。まず、「どのような行動ができるか」という問題について、私の場合、<特技>などを参考に、ニューロらしいと思う範囲まで認めます。神業ルールの趣旨、「キャラクターのスタイルを特徴づけるため」に乗っ取った解釈です。
通常の肉体戦攻撃に割り込んでダメージをキャンセルすること(<ポルターガイスト>)や、カメラを乗っ取る形で表舞台に登場すること(<ヴィジョナリー>)などが挙げられるでしょう。(2000/1/19注釈)問題は、ヴィーグルを支配することでひき逃げアタックを敢行する場合や、ドローンを支配することで武装による攻撃を敢行する場合など、ダメージを発生させるような行為を仕掛ける場合です。このような場合、攻撃の命中を認めるとしても(これは、次の「その行動の達成値をどのように考えるか」という問題です)、ダメージをどのように判定するかが問題となります。
注意していただきたいことは、「<特技>で認められることは、神業でも認めるべきである」という乱暴な議論をしているわけではないということです。
私はあくまで、「神業の具体的効果範囲を確定するに当たっては、スタイルらしさを考慮しなければならない。その、スタイルらしさを考えるに当たっては、スタイルの<特技>なども参考になる」と書いているだけなのです。
実際に神業が認められるかは、個々の神業の発動要件・効果を一つ一つ検討する必要があります。
例えば、交通網を管理している「トロン」に、交通網を混乱させるという「命令をひとつ実行」させる結果、<Roadz 2 Lord>と似たような効果が生じることになると考えているわけです。アドレスを知っているか否かは、「通常は」という言葉が使われているところに目を付けて、アドレスを知らない場合でも、≪電脳神≫が発動する場合もあると考えます。
ダメージチャートを自由に指定できるとなれば問題でしょう。
思うに、通常のダメージ判定と同じように、武器のダメージに、カードを一枚足して結果を出すべきです。即死系神業と違い、防具などによるダメージの減少も可能と考えます。即死系神業を使うスタイルと異なり、トロン戦以外で敵を排除することは、ニューロらしくないからです。次に、「その行動の達成値をどのように考えるか」という問題についてです。
ここで、≪電脳神≫の効果を、トロンの支配権を掌握することにとどまると考えれば、トロンに下した命令が実際に効果を発揮するかは、≪電脳神≫の効果の範疇外となります。改めて、下した命令の達成値を求めることになるでしょう。ただ、このように考えれば、せっかくの「見せ場」を失う結果になるやもしれません。神業ルールの趣旨、「キャラクターのスタイルを特徴づけるため」ことを最大限の尊重して、その行動は、無条件で成功したことにしてかまわないと考えます。
ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。