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tatuya:「ええと、それで、誰がどの役割を分担することになるんですか?」RL:緋氏
緋:「あ、それはですね。先ほど喫茶店で打ち合わせずみです。tatuyaさん以外は大体決まっています」
tatuya:「では、私は、自動的にクグツ役に大決定ということですね…わっかりました。では、この友人から強奪してきたマーダー仲田を使わせていただきます」
カブト役:“破神の瞳”紫藤 和那(カブト●、フェイト◎、カブトワリ)
“破神の瞳”とは、“スルーパス”と“リンの眼”を組み込んだ眼帯のこと。これで、いかなるものでもひとにらみで看破できるのです。
ちょっと耽美が入った二枚目探偵。とりあえず、呼び名はかずなちゃんに大決定(爆笑)。
得物は“元力弾”。これをパンサーの“有利”で叩き出すのです。
防御は<カバーリング>で、実に献身的なお方でした(セッションが終わるころには、ぼろ雑巾同然(苦笑))。
PL:三田氏
今回の企み人。企画主催者その一。
ヒーロー物好きの三田氏らしく、如何にもかっこの良いキャラを持ち込んできました。で、当然、今回の主人公を担当です。
主人公という期待にきっちりと応え、表舞台で大活躍。役者ですなあ。
殺し屋役:ナイト・ギア(カブト◎、カゲ●、チャクラ)
猫頭のハリマオなお方。礼儀正しい猫。「〜ですから」と、妙に親切な話し方をする。案外いい人かも(謎)。
戦闘力だけならば、間違いなく今回のキャストの中で最強です。“御霊”の攻撃・回避サポートが強い強い。
PL:屠竜氏
残念なことに、今回はうまくアクトに絡めなく、いまいち活躍できていなかったようです(ごめんなさい…もう少し、絡んでいれば…)。
舞台裏好きのA−C氏と私に挟まれ、今一つ発言できていなかったかも…。
フェイト役:A−C(アーク)(タタラ、レッガー◎●、ニューロ)
今回、私の相方を勤めたアークちゃん。ちょっとワル入った何でも屋。個人的には、フィリップ・マーロウみたいなヤツかと。
装備や特技で特に達成値を上げているわけではありませんが、“黒の剣”を所持しているため、敵ゲストにとっては非常にうっとうしいキャラに仕上がっています。
情報収集役としても、超一流です。
PL:AZ3EL氏
名古屋からわざわざ出張してきた、AZ3EL氏。
AーCは、ご自分の持ちキャラらしく、WEBのあちこちで見かけます。手慣れたキャラを使っているからか、落ち着いたプレイスタイルでした。
私と同様、比較的舞台裏好きらしく、情報収集ではコンビを組んで大活躍でした。
クグツ役:マーダー仲田(エグゼグ◎●、クグツ、カブトワリ)
友人の持ちキャラを強奪、今回の150経験点環境に耐えるべくチューンナップを施したキャラ(だもんで、特技は大幅に変わっていたりします)。
<営業><産業スパイ><企業の一撃>で、社会戦を仕掛けながら自分の報酬点を回復するという、姑息なコンボを使います。他にも、<コネ>で情報収集をしながら、<営業>………うわー(苦笑)。
めんどくさいことは、全て<動員:クグツ>と<メイデイ>で部下任せ(笑)。今回は<動員:クグツ>を使いたおせたので、満足でした。
肉体戦?パンサーの“有利”、エンハンサ頼りです。ダメージは、<ピンホールショット>でなんとか。業物は一つも持っていません。防御は…あらゆる意味であきらめています(所詮、器用貧乏)。
器用貧乏好きの私に相応しく、肉体戦・社会戦・精神戦、一通りこなせるキャラです(特技よりも一般技能)。
PL:火塚たつやこと、tatuya
達成値31以下環境は初めてだったので、ちょっとドキドキ。っていうか、怖くてとても業物なんて持てませんし、達成値31なんてとても出せませんでした。
ニュースは、流れる。
『全世界を被った異常気象は依然弱まる気配を見せません。各地で雪が降り、世界の主要主要メガプレックスでも交通が麻痺した状態が続いています。真教教徒の中には、これを預言書に書かれた一節と重ねるものもおり……』
『連続殺人犯として手配中の“ジャック・ザ・リパー”は未だ犯行を続けています。スコットランドヤードは犯人の割り出しを急ぐと共に、倫敦市民に警戒を呼びかけ……』
倫敦は依然、雪に覆われていた。黒いコートを纏った赤目の男が、後ろの様子を伺いながらふらふらと路地を歩く。男は路地裏の建物の小さな扉をくぐり、中に滑りこんで壁に寄りかかる。吐く息が荒い。彼は懐からピンク色のデータディスクを取り出した。ディスクをポケットロンに指し込み、タッチパネルを操作する。……画面を確認し、彼は驚愕と安堵感が入り混じったような奇妙な笑みを浮かべた。
だが、そこまでだった。
「つまり、こーゆーコトさ。アンタはここで終わり、オレの仕事もここで終わり。オーケー?」
ショットガンが火を噴き、脇腹に大穴を開けられた赤目の男は血溜りの中に崩れ落ちる。下手人は、首筋に結線用のワイヤを下げたニューロキッズ…彼は、男からディスクを奪い、タップのスロットルに差し込む。
「Haha、ちょろいもんだゼ! 後はこのディスクを………待てよオイ。Oh,ゴーッド! なんだこいつは!? ただの…」
「お久しぶりです。アレッサンドロ…アリシアは、大きくなりましたか?」
ルテチア本社ビルの重役室にて、“破神の瞳”紫藤和那は、ルテチアの重鎮アレッサンドロ=レオーネに声を掛ける。
「ああ、今日は、その、アリシアについて、依頼があるんだ」
アレッサンドロは、事情をかいつまんで説明をはじめる。
「お前の知っているとおり、アリシアは生まれつき体が弱い」
「…あの娘は、そうでしたね」
“破神の瞳”は、クスリと笑う。彼の脳裏には、自分を兄と慕う、病弱ながらも健気に、精一杯生きる不器用な少女の姿が浮かんでいた。病弱な体を押して学校に出て、次の日熱を出して紫藤の看病を受ける…そんな、不器用な娘だった。
「先天性の…不治の病気を患い、ずっと病院で暮らしていたが…」
「…」
「…アリシアの治療法がやっと分かった」
「え?」
“破神の瞳”は、ここではじめて驚きの表情を露わにする。
「ただ、問題は、その、治療場所だ…軌道上なんだよ。キャンベラAXYZの軌道エレベータから軌道へ上るしかない…が、あいにくの、この大雪だ。大陸鉄道を使うしか、手はない」
それからは、つまらない話だった。ルテチア社内の争いが激化している現在では、社の者やセキュリティすら信用できない。また、マヤカシの異能力を持つ彼女の力を狙う勢力も考えられる。今日の便ですぐ出発してほしい………。
「………娘を救いたいのだ。頼む」
断る理由など、何処にもなかった。
A−Cとクグツとが会見を果たしたところから少し離れたところで、マーダー仲田はおねえ言葉でぶつぶつと文句をいう。
「まったく何も、こんな大雪の中わざわざ呼び出すこともないじゃない」
仲田は、如何にも寒そうにコートの襟を立てる。そして、めざとく見つける。
「…あら、A−Cちゃんじゃないの。なんで、こんなところまで?」
運命の扉は、静かに開きはじめる。
緋:ここは、A−Cさんのシーンですが…どなたか、登場したい方いますか?
tatuya:では、私が、<コネ:A−C>で登場します。カードがマジで腐っているので(四枚とも5以下)…ま、ちょい役で結構です。最悪、登場できなくても結構です。発言も必要ありません。ま、ここら辺は基本テクニックということで。
本当は、いけないのですがね、こういう風に、全くシーンに関係なく登場するというのは…。
アスタロテが言うには、このルテチアには一つ重大な機密があるのだ。
世界を革命するディスク。そう呼ばれるディスクが存在する。
一見、何処にでもあるただのデータディスク。
しかし、このディスクは世界中に衝撃を与えるほどの能力を秘めている。こ既存の同型の記録媒体の数百倍のデータを保存することができるというのだ。その容量は10,000クリス以上。完全なオーバーテクノロジーの産物で、原理すらも解明されていない。と言えども、このディスクが発表されれば世界中の記録媒体がすぐさまこのディスク一色に染まることだろう。それは、世界に革命をもたらすようなものだ。
「それが、輸送中に何者かに盗まれた…いえ、犯人は目星がついています。当時護衛を担当していたルテチアの工作員。“レッドアイ”キーン・ファロン」
A−Cの眉が、ぴくりと跳ねる。瞳に感情をたたえる。
「ふうん。つまり、あたしにルテチアの尻拭いをさせるつもり?」
仲田の声はつまらなそう。
「今現在、ルテチアは内部抗争のまっただ中で、信用できるスタッフがいないのよ」
そして、アスタロテの対応は、あくまで冷徹な企業人そのものだった。
tatuya:マーダー仲田。イワサキ系列・森山商会の第一営業部部長兼常務取締役です。今回は新商品の開発のため、倫敦くんだりまで来ました。
緋:あ、できれば、ルテチア系列でお願いできますか…いや、別に良いのか…今はルテチアとイワサキの合弁会社に出向という扱いでお願いします。あと、倫敦にいるのも、ダーティーワークのため呼ばれたということで。企業系の人間は組織に縛られアクトに参加させにくいという声も聞こえますが、子会社に出向とか、技術指導とか、あるいはスパイ活動のため潜行中とか、色々と方便は立つと思います(イヌなら、警備指導)。このような意味で、(登場判定がある)N◎VAでは一番扱いやすいスタイルといえます。緋氏も、その方便に乗っかったわけですね。
ここは是非、盗んでもらいたいテクニックの一つでしょう。これでオープニングシーンは全て終了です。このプレイレポートに比べ、『エレガント』セッションが、いかにオープニングを情緒的に強化しているかが解ります。なによりも、キャストのイメージにぴったりって感じですね。この、キャストに合わせたオープニングのあり方というモノは、もっと研究されてしかるべきだと思います。
頃合いを見図り、紫藤はアリシアと共に廃屋に駆け込む。
「いない!?馬鹿な!」「よく探せ!」「この近くにいるはずだ!」「絶対に逃がすなよ!」
紫藤たちを見失った黒服たちは、口々に叫ぶ。やがて、彼らの叫びは、だんだん遠のく。
「ふふ…」と、アリシアがいたずらっぽい声で笑う。
「うまくいきましたね。…私、ドキドキしているんですよ。雪の中、追いかけられるのは初めて」
「まあ、そうだな」
紫藤は、やれやれといった表情をする。
「私、嬉しいんです。外の世界に、また出られるなんて…」
「………」
紫藤は、口を噤むしかなかった。
緋:えーと、AZ3ELさん、tatuyaさん、ご自分のシーンですけど。
tatuya:しらん(笑)!その前に、三田さんのシーンの舞台裏でレッドアイについて調べます。達成値21。
緋:む。ならば、レッドアイに妹がいることと、彼が二重スパイであったことが解ります。
AZ3EL:では、妹について達成値…(←いくらかは忘れたけど、15以上は確実にあったです)
緋:で、では、彼女が不治の病にかかっていること、彼女が行方不明なこと、彼女を浚ったのは実はレッドアイで、今は、グラハム医師の病院にいることが解ります。とまあ、三田さんが一人表舞台で雰囲気を盛り上げている中、舞台裏で情報戦を繰り広げていましたとさ。はっはっは。舞台裏だと情報がさくさく集まるのう(笑)。フックイベントも回避しやすいし(笑)。
緋:紫藤たちは再び黒服たちに追いかけられています。
AZ3EL:ふむ。では、ここで、キャスト間の顔見せをかねて登場してみますか。
tatuya:そーですねー。このように、シーンに登場する場合、何故、自分が、シーンに登場するか、アクト全体における目的をよく考えてから登場するようにしましょう。ここで重要なのは、キャストの目的ではなく、PLの目的を考慮することです。これだけで、あなたのキャストの活躍度は全く変わってくるでしょう。ただやたらと登場すれば良いというモノではありません(大体、余程のことがない限り、登場シーンが9回を切る事なんてまずありませんよ)。
あー、何も考えなしに黒服どもをミンチにしたのは私です。三田氏、ごめんよう(謝罪)。
緋:うわ〜、もう、ここまで来ちゃったんですか?予想よりも一周も早いよお。もとい、猫頭の男が立っていた。ナイト・ギアだ。
tatuya:そりゃ、まあ。二人して、舞台裏でしこしこ情報収集していれば、ねえ?
AZ3EL:…こんなもんでしょう。実際、地下鉄のシーンで登場した以外、ずっと舞台裏に潜ったままだったり(苦笑)。舞台裏好きもここまで来ると、RLにとって逆にやりにくいかも。次は、もう少し積極的に登場してみます。
あー、しかし、後から設定を思い出してみると、そーかー、AーCにとって、ファロンは親友の妹なんだよなあ…うう、もう少しつついてあげれば良かった…(反省)。
tatuya:(屠竜氏に対し)センセ、センセ。ここで登場しておけば、今の我々の会話を盗み聞きしたことになりますぜ。情報がキャスト的に手渡せますです。
屠竜:あ、本当だ。では、登場してみましょう。とまあ、登場の機会を失っているキャストには、このような形でフォローを入れて上げましょう。これでも、結構気配りしてるのよん(笑)。
「ところで……ミス・ファロン。この世でもっとも綺麗なものはなんだと思います?」
診察室にて、温和そうな医師が緑の目の若い女性を診察していた。グラハム医師と、エリィ・ファロン。
グラハム医師は、椅子に座ったファロン嬢の後ろに回る。
「そうね、何かしら……。宝石かな?」
壁に掛かっていたククリ刀を手に取った瞬間、温和な医師の表情が一変した。
「ハハハァ、そうだよな。特に、緑の目なんてサイコーッだ。えぐるとエメラルドみたいに輝くのさ。お前の目はいったい、どんな宝石みたいに見えるのかなァァ〜?」
だが、その瞬間、男たちが診察室に雪崩れ込む。ナイト・ギアと、A−C、そして、黒服たちだ。
ギアとA−Cとが、“ジャック・ザ・リパー”グラハム医師に切り込む空きに、黒服たちがファロン嬢のカバーに廻る。予定された完璧なフォーメーションだ。
「ハッハッハァ!こいつは、たァ〜のしいな。いち、にい、さん。肉袋がたくさんだあ!」
しかし、グラハムの意識は、もはや完全に常人の粋を脱していた。
tatuya:むう。盗聴器を仕掛けていた甲斐があったモノです。黒服たち(トループ)を突入させますぞ。ああ、<動員>って、なんて素晴らしい…(うっとり)。
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