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※ さらに、演出後付のルールが加われば、事実上、再現不可能なものは存在しないことになります。では、スタイルとは何でしょうか?
とはいえ、スタイルの意味を読み解くことは、N◎VA初心者にとっては難しいことです。
そこで以下、スタイルに対する私なりの解説を試みてみたいと思います。
カブキ、バサラ、タタラ、ミストレス、カブト、カリスマ、マネキン、カゼ、フェイト、クロマク、エグゼグ、カタナ、クグツ、カゲ、チャクラ、レッガー、カブトワリ、ハイランダー、マヤカシ、トーキー、イヌ、ニューロ
ヒルコ、アラシ、カゲムシャ、アヤカシ
カブキ
アーティスト、芸術家。とはいえ、カブキの全てが芸術家である必要も、芸術家の全てがカブキである必要もありません。例えば、芸術的な殺しをする殺し屋というのも、ありでしょう。
カブキの本質を読み解けば、自由奔放な人間。カブキは、どんな人間・思想信条に囚われない自由の翼を持っています。物語的に言えば、トリックスターです。社会の破壊者として、アクトに介入してください。それが良き力として振るわれるか、悪しき力として振るわれるかは、PLの御心のまま。
また、単純に、お調子者という読み方もあるでしょう。
さらに、コミックヒーローという考え方もあります。物語の主人公には常に幸運の風がつきまといます。貴方の幸運は、物語を変える力そのものなのです(実際、物語の主人公として、その神業特技は極めて強力なものばかりがそろっています)。
カブキというとどうしてもギャグプレイになりがちですが、自由奔放、コミックヒーローという文脈で解釈すれば、意外にプレイの幅は広がるかと思います。
神業は≪チャイ≫。何か一つ、不都合な出来事をうち消せます。そう、幸運は貴方のものです。これこそ、貴方が物語の主人公である証明でしょう。バサラ
魔術師。現世に直接の影響力を及ぼす魔術に長けています。サイキッカーという解釈もあるでしょう。
表裏がないスタイルです。バサラは、自然現象に直接介入する超常能力を有しています(代表格は六統十二系の<元力>。光、闇、電撃、閃止(停電の世界)、火炎、冷気、疾風、無風(カマイタチを含む)、水、渇き、大地、溶融の12種類)。人に過ぎた力を有したそのスタイルは、表裏を無くし、スタイル解釈を単純にします。
キャストのちょっとした色づけをするのに大変便利なスタイルです(逆に言えば、キャスト表現の本質を担わせるには不便なスタイルです)。バサラをペルソナにして怪しげな呪い師をするも良し、バサラをキーにして老練な魔術師をするも良し、バサラをシャドウにしてちょっとした超常能力を使える人間にするも良し、でしょう。
なお、バサラが無くても魔術師はプレイ可能です(認めてくれるRLは少ないけどね…)。
神業は≪天変地異≫。己の超常能力を持って、何か一つ超常現象を起こすことが可能です。派手なエフェクトでシーンを支配してください。タタラ
技術者、医者。職人という解釈もあります。
さらに、芸術家や小説家も考えられるでしょう。カブキとの違いは、カブキが直感的な感性で芸術を作るのに対し、タタラは、職人的な理性で芸術を形作るところにあります。
タタラの本質は、理性とこだわり。仕事に対して理性を持って対処し、職人的、玄人的なこだわりを持ってください。タタラな警察や、タタラな探偵、タタラなカメラマン、タタラな殺し屋などが考えられます。こだわってください。
とはいえ、実際の処は、技術者以外のタタラはプレイが難しいです。<即席修理><究極鑑定><弱点看破>を除き、全ての特技が<制作><メディック>との組み合わせを必要としているためです。判定の中でタタラ的こだわりを見せつけるのは、難しいでしょう。
神業は≪タイムリー≫。「こんなこともあろうかと」何か一つアイテムを取り出すことが出来ます。英雄を助けるのは、貴方の機転です。ミストレス
女ボス、姐さん。心理学者というのもありです。
一応、表の職業としては、バーのママやヤクザの姐さんが用意されています…が、何もそれにこだわることはないでしょう(別に、マネキンなバーのママやマネキンな姐さんがいても良いじゃないですか)。
本質的に見れば、母性的な上司です。母性的な優しさを持って、人を守り、人に指示を下します(ミストレスは男性キャストでもプレイ可能です)。
自分が動くのではなく、他人を応援して動かすことを得意とします。ここから、いくつかのプレイスタイルが考えられます。
一つは、守られつつも主人公を応援する健気なヒロイン。これで、従来不可能であった、「応援」というプレイングが可能になっています。
一つは、特技から単純に考えて、<応援><鼓舞><ジャンヌ・ダルク><盾の乙女>あたりで、戦場の指揮官。
一つは、母性的な優しさ、使われる者の自主性を重んじた上司・支配者が考えられます。支配者のゆとりを見せつけてください(もちろん、支配者として無自覚でも良いです)。
一つは、ミストレスというものを物語的に読み解き、「叱責する者」という解釈もあるでしょう。主人公の師匠・ライバル、叱責することで主人公の本当の力を引き出す役目を担います(ちなみにこれは、主人公を応援するヒロインの裏返しです)。強靱な精神力、精神的なタフガイさが貴方のウリです。
やりがいがあるスタイルの一つですが、PLとキャストとの乖離を嫌う人間にとってはプレイ不可能なスタイルの一つです。
神業は≪ファイト!≫。誰かの神業を一つ増やせます。貴方は、助言者です。カブト
ボディーガード。
本質的には、他人を守ることを信条としたスタイルです。父性的な厳しさをもって人を守り、人に指示を下してください(ただし、人に指示を下せるのは<戦術>のみ)。貴方は肉体的にタフガイです(ここでミストレスとの差別化が図られます)。
ボディーガード以外にも、その他、軍人やセキュリティのプロなど、様々な職業が考えられます。
さらに、守るべき者・思想信条を持つ、責任感あふれたキャストの性格付けに大変便利なスタイルです。
やるべきこと、出来ることが分かりやすい、初心者向けのスタイルでしょう(しかも、奥が深い)。
神業は≪難攻不落≫。誰か一人を肉体戦ダメージからカバーします。貴方は、盾です。カリスマ
政治家、宗教家。
本質的には人を煽動し、人を動かすスタイルです。支配者の威厳を見せつけてください。クロマクとの違いは、カリスマがカリスマとして表舞台に立つということです。クロマクが影の支配者であれば、カリスマは民衆のヒーローです。
特技的には、単純に、心理学に精通した人間としても良いでしょう。貴方は、催眠術などを駆使し、人の心の隙間に割り込むことを得意としています。ここから、洗脳屋および洗濯屋(ウォッシャー)という職業が開発されています。人を直すも壊すも、全て思いのままです。
さらに頓知を効かせて、魔術師をプレイするのも乙でしょう。演出後付を利用して、<交渉><ゲシュタルト崩壊>で魔術を行使していると主張するのです(謎)。
PLが頓知が効かないとプレイが難しいスタイルの一つです(洗脳屋・洗濯屋というのも、PLの頓知の結果開発されたプレイスタイルの一つです)。
神業は≪神の御言葉≫。誰か一人を、精神的に殺すことが出来ます。物語に終止符を打つための神業です。マネキン
娼婦、愛人、詐欺師。
実に、難しくもやりがいがあるスタイルの一つです。個人的には、最も大好きなスタイルの一つだったりします(笑)。
説明に寄ればマネキンは、他人に依存した生き方をします。ここから、女性的な色気を持って他人に取り入る、娼婦や愛人というプレイスタイルが一般化しています。
「他人に依存」という、実に物語の主人公・TRPGのPCらしからぬプレイングを要求されるため、マネキンはプレイを敬遠される向きがありますが、さにあらず。実際は、プレイの幅が豊富であり、最もやりがいがあるスタイルの一つです。
マネキンには、ネガティブマネキンとポジティブマネキンとの二つが考えられます。
ネガティブマネキンとは、後ろ向きなマネキン。自己を守る力がないため、他人に依存せざるを得ないマネキンです。ミストレスとは対極的に、主人公の足かせとなるヒロイン像でしょう。ミストレスを良きグレートマザーとすれば、マネキンは悪しきグレートマザーです。多くのPLは、マネキンというと、ネガティブマネキンを連想するかと思います。
しかし、マネキンは何もネガティブマネキンのみではありません。ポジティブマネキン。より能動的に「他人に取り入る」能力に長け、それを生業とする生き方もまたあるのです。「他人に取り入る」以上、他人の存在が絶対であり、それは「他人に依存する」ことと同義です。ここから、太鼓持ちや詐欺師、さらに交渉人という職業や生き様が考えられるかと思います。なお、カリスマとの差別化は、外見上の主導権はマネキンは握っていない、という形で図られています。男性マネキン萌え(爆)。男性マネキンバンザイ(謎)。
神業は≪プリーズ!≫。他人の神業を無理矢理使わせます。その口先三寸で、貴方は人を丸め込むことが出来ます。
≪プリーズ!≫を使うとき、「おや?貴方、まさか私の手を煩わせると?」「はっはっは、所詮、貴方の力はそれまでだった、ということですか?」「これぐらい、自身の力で何とかしてもらわないと、やりがいがないですからねえ?」とか宣ってみましょう。敵か味方か謎のライバルって感じですっごく楽しいです、ハイ(謎爆)。カゼ
運び屋、暴走族。
ヴィークル(車両)を扱うのに長けたスタイル、以上。
これだけです、本当に。スタイル的に表も裏もありません。しかも、スタイル的な強さがヴィークルという、どこにでも持ち込めるものではないアイテムに依存しているため、RLが予めカゼの見せ場を用意していない限り、アクトに参加することすら困難です。さらに、チェイス戦でカゼに勝負を挑めるスタイルは、他にアラシぐらいしかないため、多彩さに欠け、見せ場自体単調なものになりがちです。PL・RL共にやりにくいです、本当に(登場判定がらみの特技が増えてくれれば、もう少し使えるのですが…)。
愚痴っても仕方がないので、カゼを使えるようにするための方策を少し考えてみましょう。 アメンボ、ヤモリ、韋駄天使用時は、<アスレチック>での特技判定を認めましょう。これで、ロードランナーという職業が可能となります。
「勝利」をキーワードに、走るヒーローを作りましょう。ここぞというタイミングで、勝利の登場、勝利の脱出を遂げてください(特技によるサポートがないのは辛いですが…)。特技は、<マップ><即席修理>できまり…かあ(何故、<ロケットスタート>は組み合わせ<ヴィークル>なんだあああ!)。ワールドワイドなアクトであれば、<ジャリーロジャー>も考えられます(涙)。
神業は≪脱出≫。シーンに登場および退場が出来ます。ここぞというタイミングで勝利を掴む大≪脱出≫を成し遂げてください。あなたこそ、真のヒーローです。フェイト
探偵。もちろん、フェイトだからといって探偵である必要も、探偵だからといってフェイトである必要もありません。
神業的には、真実の探求者。
特技的には、リサーチの達人。<虚言>で人をだまくらかすも良し、<シャーロック・ホームズ>で名探偵としゃれ込むも良し、<オシログラフ>で真実を探求するも良し、<警報><護身術>でタフに生きるも良し、<裏読み>で企むも良し、幅が広いスタイルです。
全体的に共通するのは、ハードボイルドな生き様。真実に対し目を背けることなく、聞き出した真実を受け入れる強さが要求されます。逆に言えば、真実を受け入れる強さがない探偵は、フェイトであってはいけません。そして、ここは欲望と悪徳が支配する街、トーキョーN◎VA。真実の探求者が常に正義の具現者であるとは限りません。貴方にとっての、強さとは、何ですか?
まあ、ここまで小難しく考えずとも、フェイトは実際、プレイしやすいスタイルでしょう。
神業は≪真実≫。真実を一つ聞き出せます。「犯人は、貴方だ!」…もちろん、やり方次第で、色々と悪用可能ですが…ね(ニヤリ)。クロマク
ヤクザボス。
クロマクは影の支配者です。忠実な腹心を持ち、その腹心をもって世界を裏から支配しています。
………とか言うとN◎VAのプレイになれていない人は、あまりに悪役すぎてどうプレイすればよいのか、想像が付かないでしょうが、クロマクの強さは、リサーチおよび社会戦でデータ的に強さが保障されています。他のシステムほどプレイングは難しくないでしょう。意外にプレイアビリティは高いです。
クロマクをプレイする場合、PLは余程能動的に動く必要があります。「うちのシマを荒らす奴はゆるさん」ぐらいの覚悟でアクトに挑んでください。 そうでなければ、他のスタイルと混ぜて部下を扱うのに長けたキャストやフィクサーという形でアクトに参加することになるでしょう。フィクサーは、ペルソナがクロマクの場合、良く選択される職業です。
神業は≪腹心≫。貴方には忠実な部下が一人います。ゲストを一人作成してください。
彼を旨く使いこなし、舞台裏の帝王として君臨してください。
なお、個人的には≪腹心≫は大嫌いだったりします(苦笑)。明らかに他の神業と処理が違うというのは、どうでしょう?
…とか愚痴を言っていたら、『鈴吹太郎の挑戦』36頁で≪腹心≫が再定義されました。これで一安心です。エグゼグ
企業人、経営者。
エグゼクは企業の管理職以上の重役です。人の力に依存したミストレス、クロマク、カリスマとは対照的に、金の力、組織の力に明かせて、人を思いのままに操つることに長けています。義理人情ではなく、冷酷な企業の論理が貴方を突き動かします。
企業の重役であっても、人の力をもって支配者たらんとするのであれば、スタイルはエグゼクではなく、ミストレス、クロマク、カリスマとなるでしょう。逆に、企業の論理で突き動かされた生き様をするのであれば、企業人でなくともエグゼクとなるでしょう。
ただし、N◎VAは演出後付のシステムです。神業や特技の演出で何も金の力や組織力にこだわる必要はないでしょう。
企業に属するのを是としないのであれば個人経営をしましょう。系列に属さない小会社の社長や弁護士・公認会計士などが考えられます。お勧めは“総合コンサルタント”と主張してどんな仕事も引き受けることです。要は、上品な“何でも屋”ですね(笑)。
神業は≪買収≫。金で買えるものであれば、何でも一つ買い取ることが出来ます。今こそ、金の力、組織の力を見せつけてやってください。カタナ
要は、白兵戦用の武器の取り扱いに長けた人間。職業的には、兵士、殺し屋、武術家など、色々と考えられるでしょう。なお、サイバーパンクの文脈に則れば、カタナは日本刀を使わなければなりません(断言)。
白兵戦に長けた探偵と言って「フェイト、カタナ」、昔は企業工作員としてならしていた重役と言って「エグゼク、カタナ」などと、実に扱いやすいスタイルです。
ただし、気をつけることが一点。貴方のカタナは人を斬り殺すためにしか存在しません。貴方はその性格がどうであれ、物語的には人を一人殺さねばならない熾烈さを兼ね備えているのです。ここで、カゲやチャクラと差別化が図られます。これだけは、気をつけてください。
また、人を殺しかねない熾烈さという文脈から、切れ者や危ない奴という生き方が浮き彫りにされます。特技的には難しいですが、是非チャレンジしてみてください。<心頭滅却><見切り><紙一重><羅刹><真剣白羽取り><一心不乱>などが相応しいでしょう。<メレー>(白兵戦技能)無しのカタナは、実にチャレンジし甲斐のあるキャストの一つです。
神業は≪死の舞踏≫。誰か一人を殺します。貴方は、英雄です。誰かを殺さなければ物語にオチをつけることが出来ない、英雄です。クグツ
企業工作員。
職業的には企業勤めの人間全てを意味します。企業工作員でなくとも、ただの会社員であれば、すべからくクグツです(もちろん、クグツではない会社員も多いですが…心当たりはありますよね?)。管理職でも、企業に忠誠を誓っているのであれば、エグゼクではなくクグツでしょう。
本質的には、クグツは現代に蘇ったサムライです。仕えるは企業。貴方は、安月給で企業に忠誠を誓ったサムライです。あるいは、なにか(それは個人でも、宗教組織でも、思想信条でも、なんでもかまいません)に忠誠を誓ってもかまいません。どちらにしても、貴方は何かに忠誠を誓わなければ生きていけない人間なのです(ちなみに、最近はクグツなメイドさんが流行っているようで…ぉぃぉぃ)。
企業工作員にしても、何かに忠誠を誓った生き方にしても、サイバーパンクでは割とありふれたスタイルです。RL・PL共に、扱いやすいスタイルの一つでしょう。
神業は≪完全偽装≫。真実を一つ闇に葬れます。ここから、揉み消し屋という職業を開発するのも一つの手かもしれません(特技的にも、揉み消しに相応しい特技も多いですし)。かくて、忠誠心0のクグツが誕生します。カゲ
スパイ、暗殺者、闇の住人。
影や闇を味方に付けた、社会の暗部の住人です。権謀術数が横行するN◎VA。カゲが食いぶちに困ることはありません。クグツと同じく、サイバーパンクを代表するようなスタイルです。リサーチ能力を磨きスパイや盗賊をするもよし、肉体戦能力を磨き暗殺者をするも良し。特技も、リサーチ、肉体戦闘、運動能力と一通りそろっており、実に扱いやすいスタイルの一つです。
あるいは、心の中に闇を抱えた人間、死がまとわりつく人間という解釈も面白いでしょう。貴方は、ダーティーヒーローです。悲しみを、たたえてください。
さらに、都市の怪人をやりやすいスタイルでもあります。<影化>をもって、都市の闇にとけ込んでください。貴方こそ、都市伝説です。
神業は≪不可知≫。何か一つ、密やかに行動します。貴方の悪事がばれることは、絶対にあり得ません。チャクラ
武術家。
サイバーパンクは、アンチジャパンをテーマの一つとしています。バサラも、マヤカシも、カタナも、クグツも、その文脈の中から生まれたスタイルです。そして、チャクラ。これは結局、アンチジャパンと言いながら、日本に対するあこがれが生んだスタイルです。東洋の武術家。それが、貴方の職業であり、生き様です。
本質的には、探求者・鍛錬者です。貴方は、身も心も健全でなければいけません。
もちろん単純に、喧嘩屋というのもありでしょう(そうです、貴方は喧嘩をするのであって、殺しをするのではありません。貴方はカタナではないのです)。
神業は≪黄泉還り≫。誰か一人を生き返らせることが出来ます。自分が蘇り「俺は不死身だ!」と叫ぶも良し、他人を蘇らせ「大丈夫、息をしている」と宣うも良し。また、貴方は、不死身です。ここから、不死者という本質を見いだしても良いでしょう。貴方は、N◎VAの闇に生きる怪物です。レッガー
ヤクザ、マフィア、ごろつき、犯罪者。
レッガーはピカレスクロマンの主人公です。心の悪魔(デモン)に突き動かされる、街の怪物です。フェイト、エグゼク、カタナ、トーキー、ありとあらゆるスタイルの心の中に、レッガーは宿ります。
職業的には、犯罪結社の構成員というのが一番相応しいでしょう。貴方が、義侠心にあふれるヤクザさんなのか、欲望のまま行動するデモンなのかは、PLの御心のまま。
やりやすくも奥が深いスタイルの一つです。
神業は≪不可蝕≫。犯罪行為を一つもみ消します。アンタッチャブル!だれも、貴方に触ることは出来ません。カブトワリ
ガンマン、スナイパー。要は、銃を使う生き方全て。
やりやすいスタイルです。銃を頼りにN◎VAを生き抜くのであれば、それはすべからくカブトワリとなります。表も裏もありません。銃口から撃ち出される弾丸に、全てを賭けてください。
逆に、銃がないと何も出来ないスタイルです(全ての特技が<ファイアアーム>(銃を使う技能)との組み合わせを必要としています)。その点だけ、気をつけましょう。弾だけは、切らさないように。
なお、ここで銃には、弓矢も含みます。サイレントアサシンでも、目指してみますか?
神業は≪とどめの一撃≫。人を一人、撃ち殺します。そうです。この街を支配するのは、鉛の弾です。物語に終止符を打ってください。ハイランダー
天上人。
ハイランダーは、かつて軌道上の人間でした。そう、貴方こそ、真の支配者です。
ところが、今や貴方は、トーキョーN◎VAという、地上で最も穢れた街に堕天しています。しかも、記憶を喪失し。貴方は、本当の自分を取り戻さねばなりません。
ハイランダーは物語のキーマンです。貴方には何か重大な出生の秘密があります。そして、貴方はそれを知りません。貴方を巡って物語は動くのです。
はっきり言って、やりにくいスタイルです。いきなり記憶喪失からプレイを始めることになるだけではなく、スタイルの強さの多くが、自分のあずかり知らぬ処に由来します(<謎のプレゼント>とか、正体不明の送り主からアイテムが送りつけられてきます)。N◎VA初心者向けと言いますが…辞めておきましょう。少なくとも、「物を語る」ということが何であるかということに対して正確な理解がない限り、絶対にやってはいけないスタイルの一つです。
…とまあ、こんな感じだと、凄くやりにくいでしょうから、もう少し柔軟に解釈していきましょう。以下のイメージでプレイしてみてください。
良家の子女、記憶喪失者、過去を捨てた者、軌道人、キーマン、希望にあふれる若者…こんなところでしょうか。このようなプレイをする場合、自己が預かりしらない処から援助がもたらされるという記述は、意図的に無視してくださってけっこうです(っていうか、私がRLならそうする)。
神業は≪天罰≫。天上人の特権を一つ行使できます。それは、物語的な奇跡です。貴方は、物語そのものなのです。マヤカシ
幻術師、占い師、預言者、シャマン。あるいは、単に霊感にあふれた人でもかまいません。エスパーというのもありでしょう。最近は宇宙人とか電波な人も多いです(謎)。
バサラと同じく、現代の魔術師です。バサラと異なりその力は霊的な交信を得意とします。 あるいは、エニグマというもう一人の自分を操り、現世に介入する力を有します。 バサラと同じく、ちょっとした色づけには便利なスタイルです(特にエニグマは、キャストのちょっとした色づけに便利)。
神業は≪守護神≫。貴方は高次の意識体に守られています。ダメージを一つ、うち消せます。あるいは、己の命を捧げることで、神の(あるいは悪魔の、あるいはそれ以外の電波(笑)の)奇跡を一つ起こせます。トーキー
報道関係者。もちろん、トーキーの全てが報道関係者でも、報道関係者の全てがトーキーであるわけでもありません。
その本質は発言者です。貴方は何かを社会に伝えるべきメッセージを持っています。社会派として、貴方は何かを社会にアピールしなければならないのです。これはもはや貴方の性です。命を懸けて民衆に訴えかけてください。カリスマとの違いは、貴方が必ずしも表舞台に立つ必要がないということです。
従って、社会派の小説家であればタタラである前にトーキーでしょうし、社会派のテロリストであればカゲである前にトーキーでしょう。カメラを抱えるのがトーキーの全てではありません。こう考えればトーキーも、随分とプレイの幅が広がると思います。
もちろん単純に、報道関係者としてトーキーをプレイしてもかまいません。貴方にとって、社会に訴えるメッセージは生きるための食いぶちに過ぎません。
神業は≪暴露≫。どんな妨害も苦とせず、何か一つを報道(テレビに限らず、手段は問わない)できます。貴方は、社会にメッセージを伝える力を持っています。そのメッセージで、世界を革命してください。もちろん、それが真実である必要は全くありません。真実を作るのは、民衆です。イヌ
警察官。
イヌは、法の執行者です。その多くは、警察官でしょうが、警察官の全てがイヌである必要も、イヌの全てが警察官である必要もありません。例えば、悪徳警官や暴力警官が、イヌというスタイルを持っているとは限らないのです。
法とは、掟です。貴方が守るべき掟は法律である必要はありません。それは時に企業規則かもしれませんし、時にマフィアの血の掟かもしれません。とにかく貴方は、掟の執行者として掟に違反した者を処罰しなければなりません。社会正義は実現されなければならないのです。
他人に裁きを下せる立場全てがイヌというスタイルを意味します。裁判官や判事など法律家の全てや、警察官、さらに組織の執行者が含まれます。あるいは、社会正義を代行する、正義のヒーローをしゃれ込んでも良いかもしれません。
神業は≪制裁≫。誰か一人を、社会的な制裁にかけます。貴方の信じている(かもしれない)正義を実現することこそ、貴方の役目です。ニューロ
ハッカー。要は、トロン(パソコン)の扱いに長けた人です。
やりにくいスタイルの一つです。理由は、ニューロ以外にトロン戦が出来るスタイルがいないこと。他のシステムに比べれば百万倍マシですが、見せ場を作りにくいスタイルです。とにかく、スタイル的に裏表がありません。辛いです、以上。
方法としては、キャストの味付け程度に使うか、二枚取って本気で専業ニューロをするかしかないでしょう。
一応、本質的には、情報操作に長けた人間です。そこで、<ヴィジョナリー><スナーフ・アドレス><ストリーム・マップ>あたりで情報屋としゃれ込んでみるのも一つの手かもしれません。
神業は≪電脳神≫。トロンを一つ完全に支配します。デウス・エクス・マキナ。高度情報化社会のN◎VAにおいてトロンを支配するということは神の力を手に入れたことと等しいでしょう。貴方こそ、物語の真の支配者です。ヒルコ
ヒルコはミュータント、実験動物です。
マイナスナンバーという性質上、仕方がありませんが、ヒルコというスタイルからはそれ以上の情報はありません。貴方は正真正銘の化け物です。別にミュータントなら、ヒルコじゃなくてもカゲかチャクラかを入れるだけでことは足りるのですが、ねえ?
神業は≪突然変異≫。その目で見た神業を一つコピーし、行使します。貴方には、不可能はありません。アラシ
壊し屋(クラッシャー)。
ヴィークルを操り全てを破壊する。それが貴方の能力です。というよりも、それ以外何も出来ません。
神業は≪突破≫。ブレイクスルー!ヴィークルを一つ破壊できます。カゲムシャ
影武者。
カゲムシャは、他人の姿を借りて生きる闇の住人です。変装、整形、超能力、手段は問いません。貴方は、主人に成り代わることを得意とし、生業としています。カゲやクグツでも再現可能ですが、そんなこと知りません。
あるいは、究極の寄生者。スナッチャーのごとく他人に取り付き、殺し、そのものにすり替わって生きる都市の怪物に挑戦してみるのも面白いかもしれません。
神業は≪神出鬼没≫。実は、主人とすり替わっていた!アヤカシ
妖怪変化。
吸血鬼、人狼、鬼、妖精など、ありとあらゆる伝説上の生き物です。っていうか、それだけです。やっぱり、カゲやチャクラでも再現可能です。
アヤカシの血筋を表す<血脈>が死ぬほど強いです(もちろん、<血脈>無しマヤカシでもかまいません)。
神業は≪霧散≫。消え去ります。だって、アヤカシですから。伝説は闇の中へ。
ご意見・ご感想・ご質問・苦情・その他萬、こちらにお願い申し上げます。