テーマタロットイヌ
正位置:復活、再生、回春、発展、再開、決定の時期
逆位置:機会を逃す、別離、離婚、弱気、不利な決定、真実を見失う

 これまでの行いが正しければ、救済を受けるだろうし、悪行を積んでいればその罪の報いがくる。つまりは、因果応報である。

TOKYO N◎VA The Detonation

title


――日本開国運動
40年前。世界規模の学生運動――当初は日本の開国を平和理に要求する市民運動――
反企業支配・人間性回復運動と結びつき、次第に過激化。新星帝都大学動乱を経て、世界中に経済テロが拡散する原因となった――

強盗、脅迫、誘拐、爆破、通信破壊――
テロルはありとあらゆる形で、我々の社会に恐怖をばらまき続けてきた……。
ひとつの欺瞞はテロルを隠蔽し、増幅させる。

そして、現在――
世界はいまだ、テロの脅威から、逃れていなかった……。

アクトタイトル「The Catcher in the Lie」


イントロダクション

 夕刻時。新星帝都大学構内に、夕焼けが差し込みます。長く伸びる影法師。講堂玄関に昇る階段の中腹に、ふたりの男女。ひとりは初老の男、五十嵐警部補。ひとりは五十嵐の娘ほど年の離れた若い女性、篠塚節子。長い沈黙ののち、五十嵐が口を開きます。
「久しぶりだな、いまは、なにをやっちょる?」
「いまは、和光のOLを……」

 少し離れたところで、キャスト1たち公安チームが五十嵐を監視しています。
 沈黙のうち、別れるふたり。公安チームは班をふたつに分け、五十嵐と、五十嵐と接触した女性とを、尾行します。シーンエンド。

ハンドアウト

 このアクトでは以下のハンドアウトを使用します。小人数でプレイする場合のハンドアウトの取捨選択については、原則として後ろのハンドアウトを使用しないことになりますが、詳細はRLに問い合わせてください。
各ハンドアウトには以下の情報が含まれています。
・想定されるキャラクターのイメージ
・そのハンドアウトで渡されるアクトコネ
・ハンドアウトの導入イメージ
各プレイヤーはハンドアウトの内容を理解した上でキャラクターの選択を行ってください。

キャスト1公安部所属の刑事
〈コネ:御堂茜〉上司
 公安部。広域テロ活動を取り締まるセクション。国家安全保障の要であり、警察組織の花形。貴方に公安部への転属の辞令が下る。初任務は、テロリスト集団“CHESS”に興味を持つ五十嵐重蔵警部補の内偵。そこで貴方は、娘ほど年の離れた女性と面会する五十嵐警部補の姿を目撃した。
キャスト2刑事二課所属の刑事
〈コネ:五十嵐重蔵〉同僚
 刑事二課。詐欺横領などの知能犯罪捜査を行うセクション。貴方は同僚とチームを組み、ひとつの詐欺事件を追いかけていた。容疑者の名は篠塚節子。任意同行の目途がつき、容疑者に接触を図ろうと決定した直後、御堂隊長から捜査中止の命令が下った。
キャスト3企業工作員
〈コネ:千早冴子〉知人
 貴方は企業の暗部に精通した企業工作員だ。幹部からの信頼も厚い。そんな貴方に社長直々に辞令が下る。公安と協力し、テロリスト“CHESS”リーダー“キング”の検挙を図れ。“キング”……経済テロルの大物で、彼から被った経済的損失は天文学的数字。久々の大物に、貴方の胸は高まった。
キャスト4犯罪結社から警護の依頼
〈コネ:五十嵐重蔵〉情報屋
 ブラックハウンド生活安全課アサクサ派出所所属五十嵐重蔵警部補。かつてはエリート畑を転属した実力派の老刑事で、犯罪結社にいまだににらみが利く。結社としては是非とも良いおつきあいを願いたい刑事のひとり。そんな彼が結社に頼みごとをしたという。篠塚節子の護衛。それも、秘密裏に。
キャスト5巻きこまれ型
〈コネ:レイ〉お友達
 ついていない日というモノがある。自宅で友達とポケットロンで会話していたら、無線が混線し、たまたま音を拾う。「……の、アーコロジーを……爆破……経済テロル……兆単位の損失……誰だ!」貴方は思わず、身の回りを持ち出し、一目散に自宅から逃げ出した。今日は、そんなついていない一日だった。


本アクトで想定している警察機構

 警察組織は大きく、刑事、対暴、防犯、公安、警備、警務、交通、電脳、地域の九つの部局に分けられます。刑事は殺人・強姦などの凶悪犯罪捜査を行う一課、詐欺横領・選挙法違反などの知能犯罪捜査を行う二課、窃盗関連を捜査する三課、それ以外の暴行・脅迫・放火などを捜査する四課、初動広域捜査による検挙率向上を目的とした機動捜査、鑑識業務を行う鑑識に分けられます。暴対は犯罪結社などによる組織犯罪捜査を行います。防犯は風俗業を取り締まる生活安全課、少年犯罪を扱う少年課などに分けられます。公安は広域テロ捜査、警備は機動隊を有しVIP警備などを任務とします。警務は警察行政を、交通は交通事犯を、電脳は電脳犯罪をそれぞれ扱い、地域は外勤管理のほか鉄道隊などを組織しています。

重要ゲスト

◆“仏の重蔵”五十嵐重蔵(いがらし・じゅうぞう)
「久しぶりだな、いまは、なにをやっちょる?」
B-、58歳、男性。ミストレス●、フェイト、イヌ◎
 TND55頁。CG44頁参照。生活安全課アサクサ派出所所属の警部補。定年間際のベテラン刑事。かつては刑事一課、公安部などを歴任した敏腕刑事“鬼の重蔵”。さる重大事件に絡んで最愛の妻子を失い、人当たりの良い好々爺に変貌しました。のちに、司政官が絡んだ殺人事件を検挙、報復人事として生活安全課に左遷され、現在に及んでいます。面倒見が良く、一度見た物は忘れない灰色の脳細胞を持つ、名刑事です。

◆篠塚節子(しのづか・せつこ)
「……なにも、別に。空虚だったわ。空しく年月を重ねただけ」
B-、22歳、女性。マネキン◎
 和光技研に勤めるOL。職務に忠実で上司の信頼も厚く、最近は上司からも目を掛けられています。

◆“キング”ブライアン・オールストン
「だが、私は用心深い性格でね、既に、用兵は済んでいる」
X、58歳、男性。クロマク◎
 テロリスト集団“CHESS”リーダー“キング”。北米を中心に活動する。古株の経済テロリスト。様々な企業テロを組織・計画し、また、テロの理論書を数多く執筆し、思想面を支えてきた重鎮です。様々なテロ組織を手駒としますが、その中でも“CHESS”はブライアンにとって直属の中核組織です。用心深い性格で、表舞台に登場したことは皆無です。

TOKYO N◎VA The Detonation and all of its sapriments
(Grand X The Datonation, Countergrow, Straylight, Every other monthly Gamers Field)
is copyrighted by F.E.A.R.(FarEast Amusement Research) Co. Ltd.