テーマタロットトーキー
正位置:成功、幸福、目標達成、勝利、繁栄、ハッピーエンド、天職に就く
逆位置:報われぬ成功、束の間の幸福、ハードスケジュール

 彼女のカメラは真っ正面を向いている。遙か遠くを見つめ、新しい物事を探し求める。そのための、“先見の明”の象徴となる。

TOKYO N◎VA The Detonation

title


18:00 マリオネット本社ビルのニューススタジオに“氷の静謐”結社メンバーが乱入。
18:01 キャスターのスティーブン・ピータース氏を殺害。
19:22 警官隊による突入作戦決行。
19:42 警官隊、七名の死傷者を出し同時刻に撤退。
20:11 和泉大佐、事態を鑑み、第一大隊C中隊派遣を決定。


 サーチライトに照らされ闇夜に浮かびあがるマリオネット本社ビルの内部で、密やかに陰謀が進行する……。

 そしてまた、太陽は昇るのか?


イントロダクション

 17:59。18:00まであと一分。スティーブンはカメラの正面に座り、最後の打ち合わせをしている最中です。あと二十秒。スティーブンは打ち合わせを打ち切り、正面を向きます。
 騒音。揺れるテレビ画面。天地逆転した画面に、スタジオに押し入る銃器を構えた十数人の男女が映されます。ひとりの男が、スティーブンの頭に銃を突き付け宣言します。
「俺の名は“緑の騎士”江本祥昌。“氷の静謐”結社の革命戦士だ。日本軍は我らの度重なる抗議活動、政治的主張を無視し世界各地で圧制を引き、我々の弾圧を繰り返し数多くの同志を投獄してきた。ブラックハウンドは日本軍の手先としてこの犯罪的行為に荷担してきた。マリオネットも同罪だ。犯罪的行為を支持する報道を繰り返し行っている。我々の同志は我々の手に取り戻さなければならない。ここに、我ら浄化派は同志の釈放を要求する。制限時間は十二時間。それまでの間にこのリストに記載されている同志の釈放を為せ。我らは最後まで徹底抗戦をする所存だ。この闘争に妥協はない。これが、その覚悟の証明だ」
 江本は押しつけた銃の引き金を引きます。脳漿をぶちまけ倒れ伏すスティーブン。

ハンドアウト

 このアクトでは以下のハンドアウトを使用します。小人数でプレイする場合のハンドアウトの取捨選択については、原則として後ろのハンドアウトを使用しないことになりますが、詳細はRLに問い合わせてください。
各ハンドアウトには以下の情報が含まれています。
・想定されるキャラクターのイメージ
・そのハンドアウトで渡されるアクトコネ
・ハンドアウトの導入イメージ
各プレイヤーはハンドアウトの内容を理解した上でキャラクターの選択を行ってください。

キャスト1トーキー必須。メディア系推奨
〈コネ:スティーブン・ピータース〉友人
 貴方にはスティーブンという友人がいる。ニュースキャスターにして報道記者。凝り性で、じっくりと調べ説得的に編集する。報道に対する情熱は本物だ。そんな彼が特ダネを掴んだという。曰く、18:00のニュースを楽しみにしておけ。まさにそのニューススタジオで事件が起こった。
キャスト2企業系。N◎VA軍監視の依頼
〈コネ:櫛田千里〉など日本軍軍人。監視対象
 貴方が企業から受けた依頼はN◎VA軍の監視。日常的に行われている監視業務の一環だが、N◎VA軍に動きがあればすぐにでも行動を開始しなければならない。ラジオから浄化派によるマリオネット本社ビル占拠事件の報道が流れる。その直後、N◎VA軍基地の正門が開いた。事件発生だ。
キャスト3ウェブ系または情報屋
〈コネ:アルファ=オメガ〉お守り、疫病神
 アルファ=オメガ。AIたちは彼女をこぞって救世母と褒め称える。だが、俺から言わせれば唯のクソガキで疫病神。ムカツク言動など一度や二度では利かない。久しぶりの大事件とマリオネット本社ビル占拠の報道を興奮して観ていた俺に、クソガキが声を掛けてきた。
キャスト4警察系
〈コネ:千早冴子〉など警察関係者
 浄化派によるマリオネット本社ビル占拠の一報は警察署内に衝撃を持って迎えられた。すぐさま装備を調え、署総出で出動する。総指揮担当の千早冴子は強行突入を支持。貴方たちは武装の確認をし、強行突入に備えることにした。
キャスト5フィクサーまたはフリーランス
〈コネ:アムール〉仇敵
 “黒の”アムールと言えば浄化派の恐るべき“能天使”だ。仇敵である貴方は彼の前に度々立ちふさがった。浄化派によるマリオネット本社ビル占拠の一報が飛び込んできて真っ先にアムールを疑ったのは、やむを得ないことだろう。


重要ゲスト

◆スティーブン・ピータース
「秘密秘密。ニュースを観てのお楽しみだ」
B、44歳、男性。トーキー◎
 ニュースキャスターにして報道記者。特ダネを求め、精力的に世界中を飛び回っています。凝り性で、ひとつの事件をじっくりと調べ説得的に編集します。軽い性格ですが、報道に対する情熱は人一倍です。危険なネタを扱う場合も多く、報道内容を直前まで誰にも知らせないことが度々あります。すでに奥さんには愛想を尽かされ離婚。自宅を持たず、会社で寝泊まりしています。

◆“緑の騎士”江本祥昌(えもと・しょうじ)
「この闘争に妥協はない。これが、その覚悟の証明だ」
B-、26歳、男性。カブトワリ◎
 真教浄化派“能天使”。所属セクトは主流穏健派。三年前から存在自体は確認されていましたが、事件に明確に関与したのは今回が初めてです。

◆三千代武彦(みちよ・たけひこ)
「犠牲者の数は最小限にとどめるように。以上! 各自配置に付け!」
A+、32歳、男性。クグツ◎
 日本軍陸軍大尉。関東方面軍第12師団203連隊第一大隊C中隊隊長。任務に忠実な軍人です。スタンドプレーを好まず堅実に仕事をこなすことで知られています。テロリストによる立てこもり事件に対してねばり強い威圧・交渉と迅速な実力行使によって対処します。被害を拡大させがちなN◎VA軍の中では被害を押さえる傾向にあり、指揮能力には定評があります。

◆“紫の水晶球”カルーディア
「うひひ。成功、成功☆」
C+、26歳、女性。ニューロ◎
 真教浄化派“能天使”。所属セクトは主流穏健派。情報収集能力に卓越したウィザード級のハッカーで、浄化派の作戦行動に数多く貢献していると目されています。一週間前、N◎VA軍のギガトロンに侵入した現場を押さえられ、ブラックハウンド本部に拘留されています。
 オイルダラーの娘で、自身も資産家です。支援組織を各地に有しており、支援組織が盛んに釈放の嘆願書を提出しています。

◆“黒の”アムール
「次こそは……次こそは日本を消してくれる!」
X、?歳、男性。バサラ◎、クロマク=クロマク●
 TND59頁。真教浄化派高位“能天使”。所属セクトは本流原理派。最高幹部のひとりと目されます。単独行動を好み、妖や人形を手駒とします。異端の中の異端。日本を滅ぼすために手段を選ばず、スポンサーの顰蹙を買うことも多いです。

TOKYO N◎VA The Detonation and all of its sapriments
(Grand X The Datonation, Countergrow, Straylight, Every other monthly Gamers Field)
is copyrighted by F.E.A.R.(FarEast Amusement Research) Co. Ltd.