テーマタロットクグツ
正位置:信念や理想のために進んで犠牲になる、生活様式の逆転、身動きできない状態
逆位置:強いられた犠牲、無駄骨を折る、苦痛、損失、敗北

 割れたガラスに映るクグツのみが描かれている。引き締められた口許は、その忠誠の堅さを象徴している。

TOKYO N◎VA The Detonation

title


言葉にならない言葉
伝わらない言葉
ニューロエイジの侍たちは、真実を決して話さない
truthは隠され、FAKEがストリートを覆う

アクトタイトル「With...with the“good people”」


イントロダクション

 キャスト1はミューズとともにミゲルの葬式に出席します。
「福利厚生がチハヤの売りだからな。ゆりかごから墓場まで、だ」
「人ひとり、ID抹消するのにどれくらいの手間が掛かると思う。親戚縁者の追跡調査、口封じは骨が折れるぞ。それなら、事故死したことにして退職金を支払った方が余程、早い」
「結局、ミゲルに盗まれた後方処理課のメンバーリストは発見できていない。行方知れずのままだ」
「キミはミゲルの友人だったそうじゃないか。妻子にも面識がある。そこでミゲルの家族との接触を謀って貰いたい」
「奴は抜け目のない男だった。家族が今回の事件に荷担していたか否かは兎も角、ミゲルは家族になにか残しているはずだ。サインを見つけろ(1ゴールドを渡しつつ)」

 観るとミゲルの配偶者アーシアが、娘のレイラを伴って慰問客に対応しています。
「悲劇のヒロインのご登場だ。挨拶にいくぞ。私とキミはミゲルの同僚。その設定で良いな?」
「(沈痛な面もちで)奥様でしょうか? この度のご不幸、痛み入ります。私、ミゲルの同僚で、ミューズと申します……」

ハンドアウト

 このアクトでは以下のハンドアウトを使用します。小人数でプレイする場合のハンドアウトの取捨選択については、原則として後ろのハンドアウトを使用しないことになりますが、詳細はRLに問い合わせてください。
各ハンドアウトには以下の情報が含まれています。
・想定されるキャラクターのイメージ
・そのハンドアウトで渡されるアクトコネ
・ハンドアウトの導入イメージ
各プレイヤーはハンドアウトの内容を理解した上でキャラクターの選択を行ってください。

キャスト1千早系列の企業工作員
〈コネ:レイラ・ベルティ〉同僚の一人娘
 後方処理課三班所属ミゲル・ベルティ。貴方の同僚だ。貴方はかつて、ミゲルの自宅に遊びに行ったことがある。ミゲルの一人娘レイラは、よく躾された娘だった。幼いながらも行儀良く挨拶をするその姿に、心安らぐものを感じたのは本当のことだ。だから、ミゲルが後方処理課を裏切り、後方処理課のメンバーリストを奪ったことを知ったときは、真っ先にレイラの行く末を心配した。
キャスト2岩崎系列の企業工作員
〈コネ:笠原正邦〉上司など
 岩崎製薬営業本部長兼専務取締役“営業の鬼”笠原正邦。岩崎と結婚したと公言し、岩崎内紛時には中立を貫き通したイワサキの忠臣。彼が貴方を呼び寄せる。会長に内密であたって貰いたい仕事があるという。会長の懐刀“good people”の妨害工作。それが笠原から貴方に与えられたビズの内容だった。
キャスト3フリーランス
〈コネ:ミゲル・ベルティ〉昔の相棒
 ミゲルの葬式現場。貴方は少し離れたところで葬式を監視している。貴方とミゲルとは良くコンビを組んでビズをこなしていた。ミゲルが後方処理課に転職したあと疎遠になっていたが、ある日、ミゲルが貴方の元を訪れる。家族を守って欲しい。それがミゲルの遺言となった。
キャスト4フェイト推奨
〈コネ:アーシア・ベルティ〉古い友人、元恋人
 保険調査。保険契約前の事前調査や保険金支払前の事後調査を保険会社から依頼されることがある。探偵業の中では実入りがよい、なかなか美味しい仕事だ。ミゲルという会社員が亡くなり、保険金受取に面会することになった。受取人は古い友人のアーシア。結婚して、娘さんももう六歳だとか。甘酸っぱい感傷に浸る貴方に、緊張した面もちでアーシアは語る。配偶者のミゲルが事故死してから監視されているような気がして不安である。貴方は考える。ハードボイルドの主人公はこうやって未亡人から相談を受けるのがセオリーだった、と。
キャスト5探偵・情報屋またはフィクサー
〈コネ:スティンガー〉などフィクサー
 薄暗い倉庫。フェイトは緊張した面もちでレポートを読み上げる。暗闇の中、クロマクの口元だけが、窓あかりに照らされる。口元が、静かに、広がる、クロマクの鮫笑い。「引き続き、監視を」――かくて、運命の扉は開かれた。


重要ゲスト

◆ミゲル・ベルティ
「報酬は1プラチナムを前払い。これは、俺の遺言だ。……頼む」
B-、33歳、男性。クグツ◎
 南米出身。黒人と白人との混血(ムラート)です。千早重工の販売担当。アーシアという女性を配偶者に、レイラという娘を持つ、普通の社員です。先日、営業中に交通事故を起こし、事故死しています。千早重工査察部後方処理課所属。

◆アーシア・ベルティ
「またいらしてください。今度は、娘に会わせたいですし」
B-、31歳、女性。エキストラ(マネキン◎)
 東欧出身。ミゲルとはストリートで知り合っています。ニューロエイジには珍しい、専業主婦です。派手な服装は好まず、常に質素な服装で身を固めています。しっかり者で、ミゲル家の財布の紐をしっかりと握っていました。

◆レイラ・ベルティ
「おかーさん。巧くくるめない……」
B-、6歳、女性。エキストラ(マネキン◎)
 ミゲルとアーシアとの一人娘。母親似の顔立ちに健康的な褐色の肌を有し、なかなかの美人です。躾の甲斐があり、素直な、利発で行儀がよい少女です。

◆“営業の鬼”笠原正邦(かさはら・まさくに)
「我々は営利団体だ。営利のために戦争をするのであって、戦争のために戦争をするのではない」
B+、56歳、男性。エグゼク◎
 岩崎製薬営業本部長兼専務取締役。叩き上げで営業の鬼。岩崎と結婚したと公言し、岩崎内紛時には中立を貫き通していました。独身です。

◆“good people”
「みんな、私のことをとても大切に扱ってくれる。本当に」
X、?歳、??。カゲ◎
 イワサキのアンダカヴァ。“good people”すなわち隣人。妖精を意味する隠語です。そのハンドル通り、手口は妖精的陰険さを有し、その全容は杳として掴めません。

TOKYO N◎VA The Detonation and all of its sapriments
(Grand X The Datonation, Countergrow, Straylight, Every other monthly Gamers Field)
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