テーマタロットカタナ
正位置:勇気、力、エネルギー、不屈の精神、独立独歩、精神力、決断力、精力と行動力、不可能を可能にする、強い絆
逆位置:力の濫用、残虐、感情を制御できない、危険な賭に出る

 カタナが跨っている白狼は、人間の原始的な欲望と本能の象徴である。刀から滴る血は、戦いの激しさを暗示するとともに、力の濫用による破局をも表わしている。

TOKYO N◎VA The Detonation

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 イエローエリアのビルで発生した百人斬り。ビルにいた百人の人間は、数名を残して全滅。社長室の窓ガラスに書かれた血文字。
「次は、おまえだ」
 色めきだつ、ストリートとメディアと警察関係者。そして、社会の暗部を担う凄腕たち。
 そんな中、一振りの刀の捜索の依頼が舞い込んできた……。


イントロダクション

 赤から青。交差点の信号が変わります。それと同時に一斉に歩く人、人、人。N◎VAはイエローエリア。そびえ立つビルには巨大なテレビジョン。ニュースを二十四時間垂れ流しています。テレビジョンの画面が切り替わります。特報です。
「本日未明、正国美術館に、強盗が押し入り、刀を盗まれました」
 映し出されるは、正国ファクトリー所有の美術館。正国ファクトリー製作の刀を始め、古今東西の武器を展示している、N◎VAでも一、二の人気を争う美術館です。美術館前にいるレポーターは顔を上気させ、熱っぽく語る。特ダネに喜びを隠せないという表情です。
「銘はキクマサ。故・雛菊善之師入魂の一刀です」
「注目すべきは、警備員すべて、殴打されつつも命に別状がないということ。余程の手練れの犯行と思われます」
 さらに、レポーターが口を開こうとしたところで、画面がまた切り替わります。
「私はいま、N◎VAアサクサにあるBMYK広告ビルにいます! 見てください、この惨状を!」
 映ったのは、別のレポーター。カメラが、ぐるりとビル内部を映します。
 そこにあるのは、死体、死体、死体。刀や銃、兵器群が散乱する中、見事に胴を切断された死体たちが転がっています。
 カメラとレポーターは、走ります。
「こっち! こっち! 死体、こっちにもあるよ!」
 一心不乱に走り、行き着いた先は、社長室。開かれたドアの先に見えたのは、イスの上で串刺しにされた死体…おそらく、
BMYK広告の社長でしょう。手には、降魔刀が握られています。
「こ、これは!?」
 素っ頓狂な声を上げたのはレポ−ター。
 社長室の窓ガラス。そこに、血文字でかかれた言葉……。

『次は、おまえだ』

ハンドアウト

 このアクトでは以下のハンドアウトを使用します。小人数でプレイする場合のハンドアウトの取捨選択については、原則として後ろのハンドアウトを使用しないことになりますが、詳細はRLに問い合わせてください。
各ハンドアウトには以下の情報が含まれています。
・想定されるキャラクターのイメージ
・そのハンドアウトで渡されるアクトコネ
・ハンドアウトの導入イメージ
各プレイヤーはハンドアウトの内容を理解した上でキャラクターの選択を行ってください。

キャスト1カタナ必須。フリーランスが望ましい
〈コネ:刀道健司〉友人、好敵手、仇敵、かつて殺したはずの男
 “百人斬り”刀道健司。正国ファクトリー“試し役”にして、“暁の08.12事件”の百人斬り。生ける伝説のひとり。貴方は、そんな刀道と縁がある、やはり凄腕の剣士だ。そんな貴方にコネから仕事が斡旋される。雛菊明日香という剣客の手伝いをして欲しいというのだ。
キャスト2組織構成員
〈コネ:千早雅之〉など組織のカタナ。上司、同僚
 “メルトダウン”千早雅之。もはやその名で呼ぶ者は多くはないが、未だにストリートでは畏敬と共にある凄腕のカタナの名前。千早雅之……いや、メルトダウンの目をした男が貴方を呼び出す。百人斬りの捜索。それが、貴方への命令だった。
キャスト3警察系またはお節介な探偵
〈コネ:レイ〉ゼロの娘。死んだ友人の娘
 “暴走警官”レイ。最凶コンビの片割れ“暴力警官”ゼロの忘れ形見。若いながらも立派にブラックハウンドの“暴走”を担うその様に、旧友の面影が見て取れる。百人斬りの事件現場で検証中の貴方に、レイが声を掛けてきた。
キャスト4メディア系
〈コネ:翼亮一郎〉友人、情報屋、義兄弟
 “紅き翼”翼亮一郎。反音羽南海子の旗頭。二代目翼会組長にして新進気鋭のフィクサー。若い暴力はストリートの住人を引きつける。貴方も彼に引きつけられた口だ。正国美術館にて強盗事件発生。スクープを一足早く聞きつけた貴方は、スタッフを率いて現場に急行した。これで今日の一面は貰ったと思ったところで、とんでもない一報が届いてきた。
キャスト5刀の捜索の依頼または正国職員
〈コネ:雛菊善之〉故人。友人、恩師、同僚、好敵手
 正国美術館からの依頼。依頼内容は、故・雛菊善之師入魂の一刀キクマサの捜索。刀鍛冶・雛菊善之。懐かしい名前。N◎VA軍進駐時に命を落としたかつての恩師。尊敬すべき人物だ。本当に尊敬すべき人ほど、早く死んでしまう。この世の理不尽を思い出し、貴方は依頼を受けることにした。


重要ゲスト

◆“百人斬り”刀道健司(とうどう・けんじ)
「お前はカタナではないからな……」
B-、28歳、男性。カタナ◎
 “百人斬り”刀道健司。ストリートの住人であれば、誰もがその噂を聞いたことがあります。若年十八にして正国ファクトリーの“試し役”に就任したという剣の腕前は、まさに見事の一言。クリスタルウォールを縦に両断するという噂すらあります(〈斬裁剣〉)。第二次アサクサ戦争においてレッドエリアの治安を守るべく任侠百人を切り捨てた“暁の08.12事件”は、いまも語りぐさになっています(〈※二天一流〉)。

◆“剣術小町”雛菊明日香(ひなぎく・あすか)
「先ほど流れたニュースは覚えておいでですか?」
B-、21歳、女性。チャクラ◎
 最近、二代目翼会の剣客に収まった若き剣士です。二代目翼会組長“紅き翼”翼亮一郎が後見人を勤めています。“活人剣”“殺さず”の使い手。
 童顔。“剣術小町”の愛称と共にストリートの住人に親しまれていますが、本人はそのように扱われることが不本意のようです。どこまでも求道的な女性です。
 正国のファクトリー長にして“試し役”でもあった故・雛菊善之の一人娘です。

TOKYO N◎VA The Detonation and all of its sapriments
(Grand X The Datonation, Countergrow, Straylight, Every other monthly Gamers Field)
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