テーマタロットマネキン
正位置：恋人、一目惚れ、喜びと情熱、楽しい未来、娯楽、誘惑、試練、変化しやすい状況
逆位置：愛情が冷める、浮気、別れ、表面的な結託、仲間割れ、矛盾、優柔不断、個人的な問題を解決できない

　だが、その右手はふたりは確かに繋がっており、互いを支えていることを表わしているのだ。

ＴＯＫＹＯ　Ｎ◎ＶＡ　Ｔｈｅ　Ｄｅｔｏｎａｔｉｏｎ

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男と女
愛と憎しみ
永遠の二律背反
ホテル“エリザベス”を舞台に
仮面舞踏会が優雅に幕開く

アクトタイトル「Stella」
思いは、人々をどこに導くのか


イントロダクション

　ドールハウス。一夜の夢を売る、N◎VAの不夜城。巨大な城の内部、通路をカメラは写します。カメラに写るのは、通路にたむろする娼婦と客たち。娼婦と客たちの間を縫うようにしてカメラは突き進みます。扉を通り抜け、室内を写します。天蓋から薄いカーテンが垂れたベッドの中には、男と女。褐色の肌合いをした男は、服を整えます。男の名は、ウマル・スレイマン。その後ろで、女が服を着込む、かすかな衣擦れの音。女の名は、キャスト１。
「やっぱり、君は最高だ。とても、可愛い」
「じゃあ、キャスト１。また、今度」
　ウマルは、キャスト１のうなじに軽くキスひとつ。バタンと響く、扉の閉まる音。

ハンドアウト

　このアクトでは以下のハンドアウトを使用します。小人数でプレイする場合のハンドアウトの取捨選択については、原則として後ろのハンドアウトを使用しないことになりますが、詳細はＲＬに問い合わせてください。
各ハンドアウトには以下の情報が含まれています。
・想定されるキャラクターのイメージ
・ハンドアウトの導入イメージ
各プレイヤーはハンドアウトの内容を理解した上でキャラクターの選択を行ってください。
　なお、このアクトではキャストが特定のキャスト・ゲストに肩入れしないよう、キャスト間コネ、ボーナスコネの配布は行いません。その代わりに〈社会：社交界〉１レベルが任意のスートで与えられます。

キャスト１マネキン推奨。ドールハウスの娼婦
　貴方は娼婦。美しく着飾っていても貴方は囚われの身であることに代わりがない。ドールハウスに囚われた、囚われのお姫さま。貴方が扉を開ける。上品な身なりをした婦人たちがいる。視線が偶然合う。婦人のひとりが、面白そうに笑う。 「私に雇われる気はしない？　貴方を身請けするわ。私はステラ・ベックフォード。ホテル“エリザベス”の支配人よ」
キャスト２ステラの古い友人または女中・用心棒
　ホテル“エリザベス”の女中頭メイチェル。貴方の古い友人ステラの忠実な女中である。メイチェルが貴方に相談を持ちかけてきた。どうもステラがウマルというデザイナーに恋をしているらしい。あまり女癖の良い男ではないらしく、メイチェルも対応に苦慮しているというのだ。貴方は少し心配になり、久しぶりにステラを訪ねてみることにした。
キャスト３御堂真黄からの依頼または犯罪結社構成員
　御堂真黄。ストリートの情報屋にして、大手娼館ドールハウスのオーナーでもある。その御堂が貴方を呼びだし、仕事を依頼してきた。なんでも、ステラというホテル“エリザベス”の支配人が娼婦をひとり身請けしたという。その背後が気になるので調べてきて欲しいというのだ。
キャスト４ 企業系または犯罪結社構成員
　アリス・ローゼン。少女の外見に騙されてはいけない。バー“マリア・ラグーン”のママにしてストリートの顔役。貴方は、アリスが食事に誘う数少ない殿方だ。アリスが貴方に“エリザベス”の女主人ステラを紹介する。今度個展を開くステラに投資をしないかとアリスが相談を持ちかけてきた。
キャスト５企業系または犯罪結社構成員
　貴方は堪え難きを堪え忍び難きを忍ぶ企業のクグツである。上司が厄介な仕事を押しつけてきた。デザイナーのウマル・スレイマンの護衛。……護衛と言えば聞こえは良いが要は遊び人のウマルのお目付役。イエローペーパーに嗅ぎつかれる前に火遊びをもみ消すという、胃が痛い仕事だ。ウマルはそんな貴方の苦労も省みず、今日も女遊びに精を出していた。


重要ゲスト

◆“ヴィクトリア・コーディネーター”ステラ・ベックフォード
「レディの着替え中よ。回れ右して、扉から出て。ドアを閉めてくださらない？」
C、32歳、女性。タタラ◎
　G&Bのストリート出身。ヴィクトリア調の歴史芸術文化全般に通じ、小説執筆、洋服のデザイン、ウェブデザイン、部屋のコーディネート、テーマパークの設計、映画制作での助言など、その知識を活かした創作活動をしています。
　個展を開く準備中で出資者（パトロン）を捜しています。
　G&Bで事業を立ち上げたのち、新天地N◎VAで才能を開花させた才女です。ステラの一連の創作活動の極めつけこそグリーンエリアにあるホテル“エリザベス”。当時の貴族の館を中庭も含めて完全に再現。職員はすべて女中や執事に扮しています。

◆ウマル・スレイマン
「やっぱり、君は最高だ。とても、可愛い」
B、36歳、男性。カブキ◎
　インド名家の次男坊。新星帝都大学を飛び級で卒業した天才です。デザイン工学を学び、トータルデザイナーとして活躍中です。半年前にステラと共に仕事をし、以降、度々ホテル“エリザベス”を利用しています。
　見た目はとても若く見えますが、意外に高齢で既婚者です。配偶者は社交界のカリスマとして有名な小和田麻希子。

◆カルロ・オールディス
「確かに、言い寄っているさ。何か、問題でもあるかい？」
B-、30歳、男性。レッガー◎
　紅蓮危機管理代行業社の役員。G&B出身でシシリーとのハーフ。女の扱いに長け、女を金に換えることができると豪語します。純粋な経済マフィア。最近、カーライル・シンジケートから紅蓮に流れてきた新参者です。紅蓮での地位は幹部候補生。何か大きな仕事をこなせば、すぐにでも幹部になると目されています。

◆メイチェル
「どうも最近、ステラが恋をしているようです」
B-、28歳、女性。クグツ◎
　夏の貧民街出身。売り飛ばされた先でステラによって身請けされています。ステラの女中頭を長く勤めています。明るい性格でムードメイカーですが、（ステラや客人に対しても）済ました顔をしつつ強烈な皮肉を口にします。

◆小和田麻希子（おわだ・まきこ）
「ギブアンドテイク。あの人が好きかってやる代わりに、私も好き勝手やらせて貰うわ」
B+、28歳、女性。ハイランダー◎
　意志の強さを感じさせる目つきと口元とが印象的な日系人。名家・小和田家の三女でウマルと結婚しています。社交界の奥方様の中ではリーダー的存在。発言力を遺憾なく発揮し、ウマルの出世を社交界から支えています。

ＴＯＫＹＯ　Ｎ◎ＶＡ　Ｔｈｅ　Ｄｅｔｏｎａｔｉｏｎ　and all of its sapriments
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