マジカルNOVAを256倍楽しむ方法

〜マジカルチャットシナリオ機能使用のすすめ〜

256倍とはまたえらく大きくでたものである>私
  この数字になんか根拠があるかと問い詰められると非常に困る。
  あまり考えてものを書くタイプではないのだ。
  まあ、きりのいい数字ということで一つご容赦願いたい。
 

さて、マジカルNOVAでは、マジカルチャットというソフトを使用しているのだが、この ソフトはオンラインTRPGをするうえで非常に役に立つ機能が満載である。
  ヘックスマップとかダイスとかのような直接プレイを支援する仕掛けだけでなく、他の プレイヤーが、入力中なのか様子見なのかわかるような間接的にプレイを支援する仕掛 けがついているのもおもしろい。
 

さて、ここではその数ある機能のうちシナリオ機能に絞って話を進めていこうと思う。
  あまりよくばりすぎても何書きたいのか自分でわからなくなってしまうので。
 

  1. シナリオ機能とは?
  2. シナリオ機能とは、マジカルチャットに付属する機能の一つで、あらかじめ用意してお いたテキストをマウスクリック一発で発言できるという代物である。
      まあ、機能名から類推するに、本来はマスター(NOVAの場合はRLやね)がシナリオ上のシ チュエーション説明とか起こることを仮定しているイベントシーンの状況を、 いちいち入力するんでなくダブルクリックで簡単入力できるようにする 機能なんだろうけど。
     

    まあ、言葉だけで説明してもわかり難かろう、とりあえず図1を見ていただきたい。
     

    シナリオ機能画面
     

    だいたい、どーいうものかわかったと思う。
      テキスト(これはあらかじめ作っておく。作り方は後述)は自分で自由に作れるので、使 い方しだいではいろいろなことができると思う。
      これだけ見せて「使え!」というだけだと、なんで?という疑問が出てくるだろうから これをつかう事によるメリットを述べることにしよう
     

    オンラインRPGをやった事のある人なら経験があるだろう、長い口上を延べようと延 々入力していたら話が進んでしまって、タイミングがあわなくて結局入力が無駄になっ てしまうということが!!
      他にも、特殊な記号を入力しようとしてたら入力方法がわからなくてえらい手間どって しまった、とか。
      要求される入力量に対して実際の入力時間が少ないということは、オンラインTRPGでは 非常にありうる事態だ。これをシナリオ機能を使うことで一部緩和できるのだとすれば それはとてもありがたいことではあるまいか?
     

    あと、非常に重要なのがプレイ時間の短縮。
      定型文章などをあらかじめ打ち込んでおけば個々の入力時間が少しづつ短縮され、 全体で見たとき確実にプレイ時間の短縮につながる。
      入力が遅いと思ってる人にはとくに活用してもらいたい部分だ。特にオンラインTRPGで はお金に絡んでくる問題だ。みんながみんな、テレホやフレッツ使ってるわけじゃない んで、他プレイヤーのミカカ代の事も鑑みて、協力をしていただきたい。
     

    さて、なんとなく「シナリオ機能つかわなきゃ、つかわなきゃ」って気分になってきた だろう。なってもらわないとこの先話がつながらないのでなってなくてもなったふりを していただきたい。それが大人の対応ってもんでしょ:-)
      というわけでシナリオ機能の使い方(初級編)に進む。
     

  3. シナリオ機能の使い方(初級編)
  4. 初級編では、定型文章の設定について述べることにする。
      定型文章という固い言葉を使ったが、要は技能や特技はあらかじめ入力しておこう、っ てこと。
      TRPGだから判定は必要なわけで。そして判定にはどの技能を使用するかをRLに宣言する 必要がある。というわけで、技能や特技はかなりの確率で入力をする必要があるという ことになる(tatuyaさんのルーラースタイルだと、あまり必要ないという話もあるが ……(笑))。
     

    これが<回避>とか<知覚>程度なら文字数も少なくて入力もそんな手間じゃないだろ うけど、<知覚>+<メレー>+<※修羅>+<※透過>+<※胡蝶>+ <※居合>+<※ファインドウィークネス>+<■二天一流>とかいうコンボだったら 入力にはそこそこ時間がかかる。 まあ、マジカルNOVAのレギュレーションでそこまでのコンボが組めるかというと すこし疑問が残るが。
      まあ、極端な例を出したが、組み合わせが増えれば増えるほど入力の手間は増えてくる し、組み合わせをチェックする手間もかかる(技能レベルによる組み合わせの数の制 限とか。マジカルNOVAだとけっこう発生する)。
      勘違いで違うスートの技能を組み合わせたりとか、そういうことが発生する可能性も考 えられる(とくに普段使っているキャストの0点経験点に合わせたダウングレードキャ ストとかで発生するんではないか?とおもってるが)。
      あらかじめすべての技能と特技の組み合わせを列記しておけば、入力の手間は減る、組 み合わせのチェックの必要はない、勘違いすることもないといいことづくめ。
      では、どのようにすれば良いかを説明しよう。
     

    さて、まずはお気に入りのエディタを起動していただきたい。エディタがなにかわから ない人もいると思う。要はWindows付属のメモ帳みたいなもんである。
      なお、私のお薦めエディタはWindowsだったら 秀丸 あるいはWZエディタ である。
      ここでは、マジカルチャットシナリオ機能付属のエディタを使用して話を進めることに する。
      では、マジカルチャットを起動しよう。 拡張機能→シナリオ機能と選択することで シナリオ機能のウィンドウが開く。次のような画面になっているはずだ。
     

    シナリオ機能画面
     

    で、おもむろに次のように入力していく。
     

    #LABEL:理性 7
    <知覚>
    <アスレチック>+<※猿飛>
    <セキュリティ>
    <セキュリティ>+<知覚>
       .
       .
       .
       .
    #LABEL:感情 3
       .
       .
       .
    

    各項目について説明しよう。
      #LABEL:というのは読んで字の如し、ラベルだ。スートごとに入力しているのはあとで 見るとき検索性が高いと思ったから。かならず入力しなくてはならないわけではないが 、分類して入力しておいたほうがあとで楽だと思う。
      あとの項目はそのまんま。チャット中に入力したい文字列。ここでは技能を列記してい ってる。1行がチャット入力の1行に相当するので、 1行づつ入力していくとよろしい。 1行におさまり切らないなら、行末に&をつけてつづけて書くと良い。 そうすれば、2行に別れた文章を送ることができる。
      なお、文章中に「:」をつかったばあい、その文字より前はキャラクター名として 扱われるので、<社会:NOVA>とかは<社会;NOVA>と「;」をつかうか、 <社会 NOVA>とスペースを使うのがよろしかろう。でないと、「<社会」の 発言になってしまうので。
     

    で、入力が終了するととりあえず保存だ。
      ファイル(F)→保存(S)で保存しよう。保存するフォルダはどこでもいい。
      以上でテキスト入力は終わり。簡単!
     

    では、マジカルチャットを一旦終了させよう。
      そして、次回起動の際のファイルの呼び出しを説明しておく。
      マジカルNOVAを起動して、シナリオ機能を呼び出す。ここから ファイル→開くでファイルの選択画面に入る。
      とくにフォルダの変更をせずに保存してればそこに保存した名前でファイルが転がって ると思う。それを選択すれば次のような画面になると思う。
     

    シナリオ機能画面
     

    技能がだらだらっとならび、右のほうのコーナーには#LABELで書いといた文字列が出て るはずだ。
      右の方をダブルクリックするとそのコーナーが左のほうの画面の中央に出てくる。
      で、左の方の画面をダブルクリックすると入力したとおりの文字が発言される。
      いちおう、ぶっつけ本番でためすんでなくて、入力文字を実際にクリックしてみて、 思ったとおりに発言されるかどうか確認しておこう。セッション中に怪しげな 発現しないためにも、ね。
      ほーら、簡単。これで初級編は終了。シナリオ機能の使用はマジカルNOVAマナーで推奨 されているので、技能と特技とコンボの入力ぐらいは一応しておこうね。
     

  5. シナリオ機能の使い方(上級編)
  6. さて、初級編の次はいきなり上級編である。中級編はない。あしからず。
      さて、上級編では定型的ではない文章の予測入力とシナリオの展開予測ということを書 こうと思う。
      具体的に言うと、決め台詞の類いをあらかじめ入力しておこうという試みだ。
      正直、状況に即した台詞を考えて発言するというのはTRPGの楽しみの一つだと思う。
      ゆえに、その状況にならないといい台詞というのは出てきにくいものだと思う。
      マジカルNOVAはうまく持っていけばそれを乗り越える試みになりうるのでは?と私は考 えている。
     

    マジカルNOVAは、シナリオのうちオープニングをあらかじめ公開しているという前提が ある。シナリオの初期条件はあらかじめわかっているのだ。しかもセッションを始める ずいぶんと前から。
      つぎに、これはトーキョーNOVAというシステムの特徴でもあるのだがプレイヤーのシナ リオ干渉力が強いという事がある。登場判定や神業、適切な演出などである程度シナリ オの展開をコントロールすることが可能なのだ(もちろん、RLを含む他のプレイヤーと の兼ねあいも発生するが)。
      これは、言葉をかえれば自分のキャストがもっともかっこよくなるシチュエーションを 自分で作ることが可能、という事である。
      自分で意図したシチュエーションを作ることが可能なら、そのシチュエーション用の台 詞をあらかじめ用意しておくことも可能、これがシナリオ機能の使い方(上級編)の骨子 である。
     

    まあねえ、はっきりいって難しいです。前回参加時は用意していた台詞は一つも使えま せんでした。でも、難しいことに挑戦するのも面白いのだよ。
      あと、あたえられた情報(オープニング)からどのような展開になるかをシミュレートす る時間もまた面白いと思う。そうねえ、マジックザギャザリングやってる人にしかわか りにくいたとえかもしれないけど、デッキをチューニングしてるような楽しみがあると 思うんだよね。あいてがこういう手を使ってきたらこう返そう、そのためにはこのカー ドいれてこのカード抜いて、みたいなゲーム前の楽しみ。
      ゆっくりと楽しみながら今回のシナリオ用の台詞をいくつか用意しておく、それくらい の感覚でいると楽しみながら台詞を用意できるんじゃないかと。用意しておいたのを全 部使うぜ、ってんじゃなくて、気楽に。
      TRPGにゲーム性を求める人は、展開予測みたいな感じで、演出を求める人は自分のキャ ストの幅を広げるつもりで。あらかじめちょいとテキストつくっといて見ませんか、と いうのがこの上級編の提案なわけよ。そうすればセッション前にも楽しむ時間が取れる しセッション中にも展開どおりにいってほくそ笑んだり、予想外の展開を楽しめたりす るってもんだ。まんぜんとセッションするより256倍楽しいと思わない?
      まあ、気が向いたらそのシナリオ向けにチューンした かっこいい台詞をシナリオ機能にぶちこんでみるのも悪くあるまい。 そういう使い方をしても面白いと思うよ。せっかくのセッションな んだもの、楽しまなきゃ損だよな。
     

    というわけで、この辺でこの文章はおわることにする。
      なお、この文章の文責は闇忍十封(あんにんどうふ)にある。感想、批判、改善要求等は 私のアドレス(HHD03273@nifty.ne.jp)まで お願いする。
      マジカルNOVA主催者のtatuyaさんに苦情メール等だして迷惑かけないように。